トピックス
- 2019_J2_第21節・・ヴェルディの先制ゴールは、横浜FCにとっての「ラッキー失点」だった!?・・(ヴェルディvs横浜FC、2-3)・・(2019年7月6日、土曜日)
- ・・ヴェルディは、キープ力があるから、立ち上がりは、少し持たせてもいい・・
横浜FC監督、下平隆宏さんは、そんな「イメージ造り」をもって、選手たちをグラウンドに送り出したそうな。
そして・・
そう、案の定というか、とても「調子の良いヴェルディ」が、立ち上がりから、ゲームの流れを完璧に支配しちゃうんだ。
・・そうそう・・このところ好調のヴェルディには、こんなイニシアチブ・サッカーがよく似合う・・
・・でも、これほどボールとゲームの流れを支配している割には、スペース攻略プロセスという視点じゃ、物足りないナ〜〜・・
・・人とボールの動き(ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション等)はいい・・
・・でも、それに、効果的にドリブル勝負をミックスしていかなきゃ、強力な横浜FCディフェンスの決定的なウラスペースを攻略していけないよな〜・・
・・そんなことを考えていたら、まさに突然・・
・・あっ・・先制ゴールが決まった〜〜・・
そう、前半30分に、井上潮音が、ミドル弾をブチ込んだんだ。
相手の足に当たってコースが変わるラッキー弾だった。
そして、すぐに、こんな思いがアタマを駆けめぐった。
・・さて、ここからのゲーム支配が大事・・
・・なんとしても、ゲームのイニシアチブを握りつづけるんだ・・
でも、結局は・・
そう、その失点をキッカケに、それまで(下平隆宏さんの指示通りに!?)、注意深く、安定したサッカーを展開していた横浜FCが、まさに爆発的に、攻守ダイナミズムをアップさせていくんだ。
そして、松尾祐介がブチかました怒濤のドリブル勝負からの、ものすごくスマートなラストクロスを、イバが、ダイレクトで「ゴールへのパス」を決めたっちゅう次第。
同点ゴ〜〜ル!!
それは、ヴェルディ井上潮音がブチ込んだ先制ゴールから10分後のことだった。
そして、その3分後には、抜群のキープ力、展開力、チャンスメイク力、そしてシュート力を魅せつけていた横浜FCのレアンドロ・ドミンゲスが、自身が絡ん
だデュエルで「こぼれた」ボールを自ら拾い、まったくフリーのワザありシュートを、ヴェルディゴールの左上角にブチ込むんだよ。
それは、井上潮音の先制ゴール(前半30分)から、たった15分の出来事だった。
そう、井上潮音の先制ゴールによって、横浜FCが、様々な意味合いを内包する「戦術イメージ」から解放され、ガンガン積極的に攻め上がり始めたんだ。
そう、それまで「抑制されていた横浜FCの野生」が、解き放たれたっちゅう感じ。
ゲーム後の監督会見だけれど・・
そこで、下平隆宏さんに、「アレは、横浜FCにとって、とてもラッキーな失点だったかもしれない・・」なんて、チト失礼な質問をしてしまった。
へへっ・・
でも、それは確かな事実だったと思う。
その失点で、「何かから解放された」横浜FCの選手たちが、まさに縦横無尽の攻撃サッカーをブチかまし始めたわけだから・・。
後半・・
その立ち上がり7分、横浜FC田代真一が、ある意味ラッキーな、キャノンミドル弾をブチ込んじゃうんだ。
これで、横浜FCが、「1-3」とリードを広げた。
そうなったら、もちろんヴェルディも、黙っちゃいない。
そしてゲームが、とてもエキサイティングに盛り上がっていったっちゅうわけだ。
もちろんヴェルディは、鬼神の迫力で、ガンガン攻め立てる。
でも・・
そう、どうしても、横浜FCディフェンスの穴(スペース)を攻略するところまでいけないんだよ。
それは・・
そう、前述した、組織コンビネーションとドリブル勝負のコラボレーションの内実が、まだまだ不十分だったからに他ならない。
何か、難しい表現になっちゃった。
要は、覚悟を決めた「エイヤッ!!」のドリブル勝負をブチかましていくということ。
相手を抜き去るような勝負ドリブルだけじゃなく、前にあるスペースを、勢いよくドリブル突進していくだけでも、相手の守備ブロックは、確実に、バランスを崩すモノなんだよ。
そんな勝負プレーに必要なのは、唯一。
そう、勇気・・
ドイツが誇る哲学者ニーチェが、こんな言葉を残した。
・・カネを失ったら、また稼ぎなおせばいい・・名声を失ったら、また創り直せばいい・・でも、勇気を失ったら、生まれてきた価値(意味!?)がない・・
そう、勇気を自然に表現できるような雰囲気を醸成することこそが(!)、心理マネージメントと呼ばれるモノの「神髄」なのかもしれないんだ。
あっと、蛇足・・。
ということで、ヴェルディは、最後の最後まで諦めずに攻め上がっていったんだよ。
- そう、「2-3」となる追いかけゴールのキッカケをつくった、井上潮音のドリブル勝負からのスルーパスに込められていたはずの「勇気」をもってね。
まあ、とはいっても、結局は追いかけ切れなかったけれど・・
ということで・・
- 最後に、横浜FC、下平隆宏監督へのエールも・・。
そう、試合を通じた、横浜FCディフェンスの内実に、彼の「優れたストロングハンド」が如実に表現されていたと思うんですよ。
とにかく・・
守備での、横浜FCの「イメージ連動性」が、素晴らしかったんだ。
だからこそ、チェイス&チェックを絶対ベースにした、ボールがないところでの決定的な仕事も、素晴らしく機能しつづけた。
そう、マーキング、カバーリング、そして最後の半歩のブチかまし・・等など。
それは、とりもなおさず、プロコーチ下平隆宏さんの「確かなウデ」の証明だよね。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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