トピックス
- 2019_天皇杯・・法政大学がブチかました、完璧な「解放サッカー」に乾杯っ!!・・(ガンバvs法政大学、0-2)・・(2019年8月14日、水曜日)
- なんか・・
ゲームを観ながら、前回、2回戦のヴェルディ戦を彷彿とさせられていた・・
とにかく、ゲームの内容と結果が、とても似通っていたんだよ。
そう、今度は、「J1」のガンバが、まさに、かたなし。
それに対して法政大学は、完璧な「解放サッカー」で、完勝を収めたっちゅうわけさ。
だから法政大学の長山一也監督に聞いた。
・・いま、アントラーズでプレーする上田綺世のことに触れましたよね・・
・・前回のヴェルディ戦でも、上田綺世はいなかったわけですが・・
・・そこで長山さんは、逆に、いないほうが、(一人に頼らないから!?)チーム全体として良いハーモニーを醸(かも)し出せたと述べてらっしゃいました・・
・・ということで、そのことを思い出したことで、前回ヴェルディ戦、そして、このガンバ戦とつづいた、素晴らしい「解放サッカー」について質問しようと思ったんですよ・・
・・要は、上田綺世がいたら、いたで、完璧マンマークに遭ってしまうでしょ・・
・・それで、チームの機能性が殺がれてしまう危険性もアップする・・
・・それだけじゃなく、大学リーグじゃ、互いの手の内を知り尽くしているから、ものすごい戦術サッカーのぶつかり合いになる・・
・・そう、互いに、良いところを潰しあっちゃう・・
・・それに対して、プロの「Jリーガー」と対戦するときは、長山さんのところ(法政大学)は、全部出し切って戦うしかないってな感じの覚悟をもってグラウンドに立てる・・
・・相手が積極的に攻め上がってくるだろうから、それを必死に受け止めながら、持てるチカラを150%発揮しなきゃいけない・・
・・そんな覚悟を、チーム全体が共有していたと感じました・・
・・だからこそ、フィジカル、テクニカル、また戦術的な内実で、大差ない両チームだから、フッ切れた解放サッカーをブチかます法政の方に、アドバンテージがあったと思うんですよ・・
そんな私の質問に、長山一也監督は、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。
・・そうですね・・
・・たしかに大学リーグでは、互いを熟知しているからこそ、守備を固められて苦労するゲームが多いんです・・
・・もちろん上田綺世がいたら、彼は、確実にハードマークを受けますよね・・
・・でも、そんなときは・・
・・逆に、彼を「おとり」に使うという手もあるのですが、相手は、そこまで読んで守備ブロックを機能させるので、リーグでは、ホントに苦労させられるんです・・
・・でも、ヴェルディにしても、ガンバにしても、絶対に、前へ出てきてくれる(積極的に攻撃サッカーを展開しようとする!?)じゃないですか・・
・・だから選手たちにも、そのことを明確にイメージさせてグラウンドに送り出しましたよ・・
・・そんなゲーム展開は、我々にとって、ビッグチャンスなんだってね・・
そう、まさに、そういうことだね。
だから法政大学は、ホントに素晴らしい(解放)サッカーをブチかませた。
ところで、ガンバの「寸詰まりサッカー」。
人とボールの動きが「あれほど停滞」しているのだから、そりゃ、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションで、ウラの決定的スペースを攻略するなんてコトは夢のまた夢。
そして、特に前半は、ドリブラーもいない。
スペースを攻略するプロセスには、組織コンビネーションかドリブル勝負しかないんだよ。
もちろん、現実的には、その両方のコラボレーションではあるけれど・・さ。
でも前半のガンバは、その両方とも、十分に機能させられていなかった。
でも後半は、予想通り、倉田秋、アデミウソン、そして宇佐美貴史を投入してきた。
もちろん私は、期待していたよ。
でも・・
そう、そこで期待された個の勝負も、まさに鳴かず飛ばずだったんだ。
何だろうね・・
交代メンバーに対する「イメージ創り」が十分ではなかった!?
さて〜〜・・
何せ、アデミウソンは、左サイドゾーンで、停滞気味にプレーしているし(ワンツーで抜け出したシーンは一度だけですかね)、また、(守備に期待薄の!?)宇佐美貴史は、中盤でのチャンスメイク「ばかり」をイメージしている。
もちろん倉田秋は、攻守ハードワークとリスクチャレンジを存分にこなしているけれど、個の勝負を期待されていた残りの二人が「あの」体たらくじゃ・・ね。
まあ、完敗という結果も、当然の帰結だと思いますよ。
最後に・・
わたしが読売サッカークラブでコーチをしていた当時、何度も、同じように、天皇杯で学生と当たったことがある。
でも当時は、ゲームがはじまる前から、学生諸君は、ビビリまくっていたんだ。
それじゃ、持てるチカラの半分も出せないのは当たり前だよね。
そんな思い出があるから、この試合で、法政大学の若武者たちが魅せた、まさに「自信と確信の権化」みたいなオーラを放散する立派なサッカーに、隔世の感を抱いていたんだよ。
あっ・・スミマセン・・爺(じじい)の戯れ言でした〜・・
へへっ・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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