トピックス
- 2019_トゥーロン・・まあ、仕方ない・・(日本vsポルトガル、0-1)・・(2019年6月8日、土曜日)
- フム〜・・
まあ、これもサッカー。
ポルトガルは、我慢に我慢を重ね、最後の瞬間に、「一発」カウンターを決めた。
まあ、前半にも、まさに「一発」のドリブルシュートもあったよね。
全体的な印象は、まさに「そんな感じ」のゲーム展開ではあった。
それにしても・・
あれほど、実質的なイニシアチブを握りつづけた横内昭展ジャパンだったのに・・
その、実質的なイニシアチブ・・
そう・・
その主バックボーンは、もちろん、前線から仕掛けつづける連動ディフェンスだよね。
だから、横内ジャパンの方が、「実質的」なポゼッションの内実では上だった。
そして次の攻撃でも・・
人とボールの動きは、もう抜群。
そこには、まさに確固たる「リズム」があった。
特に、中盤ゾーンでの、タテへのスルーパスが(田中碧を中心にしたタテへの推進力が!?)良かった。
もちろん、そんな、人とボールがスムーズに動きつづける組織プレーは、各ステーション(局面)での「個の」ボールコントロール能力に支えられている。
そう、組織プレーと個人プレーの「バランス」が、とてもハイレベルなんだ。
そして彼らは、とてもスマートに、忠実な「前からプレス守備」を仕掛けてくるポルトガルの「勢い」を、かわしていく。
要は、「不必要」な局面デュエルに「持ち込ませない」っちゅうわけだ。
でも・・
そう、最終勝負プロセスがままならない。
たぶん・・
ポルトガル守備ブロックは、「日本vsチリ」で猛威を振るった、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに対して、完璧な「対処イメージ」を創りあげたっちゅうことなんだろうね。
要は、日本の、ボールホルダーだけじゃなく、ボールがないところで走り込むパスレシーバー(フィニッシャー)も、粘り強く、抑え込めていたということだね。
だから日本は、最終勝負へ「入っていく」コンビネーションも抑制されがちだった。
まあ、それほど、チリ戦で横内ジャパンがブチかましつづけた最終勝負プロセスのインパクトが強かった(また、ポルトガルの「本場」としての意地もあった!?)ということなんでしょ。
だから、横内ジャパンは、簡単にはシュートまでいけない。
でもサ・・
そう、だからこそ・・
もっと積極的に、「アバウトなアーリークロス」を放り込んだり、ドリブル突破にチャレンジしたり(伊藤達哉!?)、はたまた、相手がピックリするタイミングで「爆発ミドル」をブチかましたり・・
そんな、「仕掛けの変化」を、もっと積極的に演出すべきだった!?
まあ、とはいっても・・
後半の選手交代によって、最終勝負プロセスも明らかに好転したし、何度か、組織サッカーで(より変化のあるボールの動きで!?)チャンスを創りだしたよね。
でも、一発カウンターによって・・
まあ、仕方ない・・
さて、これで、準決勝へ駒を進めた横内ジャパン。
この時点じゃ、まだ相手は分からないけれど、誰が出てきても、日本のアイデンティティ(誇りのリソースとして!)立派なサッカーを魅せてくれるでしょ。
期待しましょう・・
それにしても、影山ジャパンの(U20W杯での)敗退は、悔しさの極致だった・・
・・ってな具合に、まだまだ「それ」を引きずっている筆者だったのであ〜る。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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