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2019_U17WM・・たしかに、育成を重視するUSAも、着実にチカラをつけている・・だからこそ、森山佳郎ジャパンが秘める実力がホンモノだと感じる・・(日本vsUSA、0-0)・・(2019年11月1日、金曜日)
				
   
   
   
   
			 
			
ところで・・
    
ブラジルのテレビカメラ映像・・
    
その「構図」を観ながら、やっぱりブラジルなんだ〜・・なんて思っていた。
    
そう、アングルが「狭い」んだよ。
    
要は、ブラジルサッカーじゃ、一発ロングや大きなパス展開ではなく、足許パスや局面での個人プレーによる打開が多いから・・っちゅう感じなんだろうな。
    
さて〜〜・・
    
特に・・
    
日本とUSAは、攻守にわたる「組織プレー・イメージ」が強いわけで、その意味でも、このアングルはないだろ〜〜って、文句がアタマのなかを駆けめぐったモノさ。
    
まあ、仕方ない・・
    
ということで、「同じようなコンセプトタイプのサッカー」による、ガップリ四つの対戦。
    
前後半の立ち上がり時間帯は、USAがペースを握った・・
    
・・とはいっても、特に前半は、森山佳郎ジャパンが、まず相手のサッカーを体感することを主眼に置いてゲームに入ったっちゅうことなんでしょ。
    
だから、地力に優る森山佳郎ジャパンが、徐々にイニシアチブを奪い返していくのも道理だった。
    
もちろん、そのようにゲームの流れが「揺動」していくバックボーンに、互いの、ディフェンス(ボール奪取プロセス)の内実があることは言うまでもない。
    
たしかに、ダイナミズム(意志のパワーと忠実性!?)という視点じゃ、USAも素晴らしい。
    
とはいっても、実利ベースの局面プレーの巧みさや、ボール奪取へ向けたチカラの入れどころ判断(連動イメージング!?)という視点では森山佳郎ジャパンに軍配が挙がる。
    
また攻撃だけれど・・
    
たしかにUSAも、とてもエネルギッシュでスピーディー、そして巧みなスキルを魅せる「個」をベースに、組織コンビネーションイメージも卓越している。
    
そんなUSAサッカーのイメージは、以前と変わらないし、育成にチカラを入れている彼らは、とても正しいベクトル上で進化をつづけていると思う。
    
そんな、USAサッカー事情の一端については、以前「The Core Column」で発表した、「アメリカのサッカーコーチとの対話コラム」をご参照あれ。
    
そんな、とてもオーソドックスに発展をつづけるUSAだけれど・・
    
攻守にわたって、細かな部分で、森山佳郎ジャパンの「緻密さ」が提示しつづける、組織と個のバランスという視点での「一日の長」が、その存在感をアップさせつづけるんだ。
    
愛する神は細部に宿る・・
    
何を気取っているのかって!?
    
いや・・
    
このところ、攻守にわたる「小さな気づき」とか、それに基づいた勇気あるチャレンジとかいったテーマに考えを巡らせているんだよ。
    
だから、そんな「細かなトコロ」に目が吸い寄せられちゃうんだ。
    
たとえば守備では・・
    
ポジショニングバランス・オリエンテッドな、とてもスマートで巧みな守備ブロックの機能性・・
    
相手ボールホルダー(次のパスレシーバー)への寄せ方(チェイス&チェック)・・
    
「その局面状況」をベースにした、次、その次へのポジショニング修正(ボールオリエンテッドなアクションの積み重ね・・ネ)・・
    
そして、目立たず忠実なカバーリングやマーキング・・等など・・
    
そこで日本プレイヤーたちが感じさせてくれる「読みと勇気ある実効アクション」の積み重ねは、ホントに、とてもインプレッシブだった。
    
森山佳郎さんの、プロコーチとしての「ストロングハンド」の優秀さが、うかがえる・・
    
イイネ〜〜・・
    
まあ、そんな優れた組織ディフェンス(ボール奪取プロセス)だからこそ、次の攻撃にも、実効ある組織テイストが、効果的に表現されるのも道理か・・
    
攻守ハードワークとリスクチャレンジ姿勢を絶対ベースにブチかましていく、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション。
    
特に、ワンツー場面で、USA守備のイメージを超越したゾーンを狙うダイレクトパスが秀逸だったネ。そして何度も、USA守備ブロックのスペースを攻略し、ゴール機会を創りだすんだ。
    
あっと・・
    
もちろん、そのスペース攻略からブチかます、効果的なドリブル勝負&シュート(or ラストパス!)にも、何度も鳥肌が立った。
    
そう、そこには、ホンモノの「組織と個のバランス」があったんだ。
    
まあ、ゴール機会という視点じゃ、森山佳郎ジャパンに一日以上の長があったということだね。
    
相手が、強いUSAだったからこそ、そのサッカー内容と、体感の積み重ねには、価値があった。
    
ということで、セネガルとの決戦だけれど・・
    
わたしの視点は、アフリカのフィジカルと、欧州の戦術イメージを併せもつセネガル・・ってな感じなんだよ。
    
要は、とても強い・・ということ。
    
まさに、相手にとって不足なしじゃありませんか。
    
それに、結果によっては、USAに2位を奪われちゃう危険だってある。
    
そんな勝負マッチのテンションこそが、ホンモノの発展をうながすんだ。
    
いまから、試合が楽しみです。
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最後に「告知」です。
    
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
    
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
     
  - そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
    
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
    
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
    
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
     
  - まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
   
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				 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
			
			
			
			
			
			
			
			
				 追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
			
			
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				 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
			
				 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
			
				 
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
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