トピックス
- 2019_U20WM・・勝負マッチを通して成長した影山ジャパン・・次の進化&深化が楽しみだね・・(日本vsエクアドル、1-1)・・(2019年5月24日、金曜日)
- 引き分け・・
まあ、ゲームの「実質的」な内容からすれば、フェアな結果だったと思うし、トーナメント初戦ということで、ポジティブな見方だって出来るでしょ。
何せ・・
大会直前になって、期待していたエースが外れたわけだから・・。
そりゃ、影山雅永監督にとっても、厳しい現実だったろうね。
でも・・
そう、相手が南米チャンピオンであることを鑑みれば、影山雅永さんが、とても良い仕事をしている・・っちゅう評価がフェアだと思うよ。
ということで、コラムのポイントだけれど・・
フィジカル、テクニックという視点では、やはりエクアドルに、一日の(それ以上の!?)長があったことは確かな事実だったと思う。
そのことは、局面デュエルの内実に、如実に現れていたっちゅうわけだ。
そのこともあって・・
私は、ゲーム展開の内実を、「守備プロセス」という視点で観察することにしたんだ。
それも、影山ジャパンが、「ブロック守備」と、「前からプレス守備」を、とても効果的に使い分けていた・・っちゅうポイントに絞り込んでね。
もちろん、ブロック守備については・・
エクアドルの「個の強さ」に、「物理的、心理的に押し込まれた・・」っちゅう解釈もできるさ。
でも日本の若武者達は、(齊藤未月を中心に!)とても効果的な組織ディフェンス(ボール奪取プロセス)を展開していたことは、誰の目にも明らかだったでしょ。
まあ、その現象については・・
エクアドルの攻めが、あまりにも「個の勝負」に偏り過ぎていた・・っちゅう側面もあるけれど・・。
だから、日本ディフェンスも、相手の仕掛けイメージを「読む」ことで、「追い込み」易かった。
とにかくエクアドルの最終勝負プロセスは、あまりにも「チカラ業」が目立っていたよね。
それに対して日本の若武者たちは、とてもハイレベルに、「組織プレーと個の勝負プレー」をバランスさせながら仕掛けていったんだ。
ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションあり、スピードでの個の突破(田川亨介!?)あり、はたまた技巧派の突破ドリブルあり・・等など。
もちろん日本にとっては、自分たちが主体になった(組み立てからの!)仕掛けプロセスという状態まで「もっていく」のは、そう簡単な作業じゃなかった。
何せ、相手は、南米チャンピオンのエクアドルだし、「読み」のレベルが高いだけじゃなく、前述したように、局面デュエルでも、一歩先んじていたからネ。
でも・・
そう、我らが若武者たちは、そんな、攻守にわたる「劣勢の体感」にも、全くビビることなく、勇気をもって押し返していったんだよ。
そのチャレンジ精神は(強烈な闘う意志と勇気は)、賞賛に値する。
優れた心理マネージャー、影山雅永さんに、拍手。
あっと・・
ブロック守備と前からプレス守備の使い分け・・っちゅうテーマだった。
私は、日本が、メリハリ良く、それらを「主体的」に、使い分けていたと思っているんだ。
もちろん、前述したように、自然な成り行きとして、「ブロック守備に追い込まれた・・」っちゅう状況があったにも、かかわらず・・ね。
彼らは、時間の経過とともに、前からプレス守備に、「より」積極的にチャレンジする(できる)ようになっていったんだ。
それこそ、勝負マッチを通した、「ホンモノのチームの成長」じゃないか。
次、その次の相手は、強力なメキシコとイタリア。
彼らは、攻守にわたって、組織的にも、とても優れている。
ここから、影山ジャパンの真価が問われる。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
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自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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