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2020_ACL・・日本サッカー界だけじゃなく、日本社会全般でも、アンジェ・マリノスの(そのサッカー内実の)存在感が高まり、社会的な認知度が深まることを願って止みません・・(マリノスvsシドニー、4-0)・・(2020年2月19日、水曜日)

・・(たしかに)監督からは、積極的なプレスバック(チェイス&チェックやカバーリング!)を求められています・・

・・我々は、「それ」をグラウンド上で表現しているんですよ・・

・・あくまでも、自分たちのサッカーを貫きとおすために・・ネ・・

・・その甲斐あって(!?)、いまでは、相手に関係なく、自分たちのサッカーを、常に、ある程度以上は表現できていると思います・・

これは、私の質問に対して、このゲームでのMVPに選出された仲川輝人が応えてくれたコメントです。

私の質問の骨子は・・

・・仲川さんの、攻撃での才能は言うまでもありません・・

・・でも私は、さきほど仲川さんが意識していると言われたハードワークの部分で、とても高く評価しているんですよ・・

・・例えば、前回わたしが観戦したゲーム・・

・・ボールを奪われ、右サイドがピンチに陥るって感じた次の瞬間には、まさにフルスプリントの勢いで、相手ボールホルダを追い掛け、その攻撃を潰した(そんな私の発言に、仲川輝人が、大きく頷いている)・・

・・ところで、そのハードワークですが、それって、仲川さんご自身の意志で取り組んでいるんですか?・・

・・それとも、アンジェに強要されている(やらなければ罰を与えられる!?)から、仕方なくやっているんですか?・・

そんな失礼な(!?)質問に、壇上で横に並ぶアンジェと、スーパーコミュニケーター、松崎裕(まつざきゆたか)さんが、相好を崩す。

あっと・・その松崎裕さん・・

たしかに、肩書きは「通訳」だけれど・・

実際には、様々な意味合いを内包する「ニュアンス・トランスレイター」とでも言えるほど優秀な人材なんですよ。

たぶん彼も、サッカーが、とことん好きなんだと思うよ。

だからこそアンジェも、とても感謝し、全面的に信頼を置いているんだろうね。

こんな優秀なスタッフは、そうは、いない。

その意味でも、アンジェは、幸運だと思う。

あっと・・会見でのヤリトリのコノテーション(言外に含蓄される意味)だった。

そうなんだよ・・

私は、仲川輝人に、アンジェが取り組んでいる心理マネージメントの内実に関するニュアンスを匂わしてもらいたかったんだ。

そう、選手たちが、自ら考え、勇気をもって決断し、リスクにチャレンジしていくという、主体的なプレー姿勢を、しっかりと進化&深化させる、アンジェの心理マネージメントについてネ。

まあ、こんな短い時間で、そんな複雑な内容を表現するのは難しいよね。

それでも、仲川輝人が発する言葉の端々に・・

「たしかに監督のアドバイスもあるけれど、詰まるところ、オレたちは主体的に攻守ハードワークに取り組んでいるのも、確かな事実なんだ〜っ」ってなニュアンスを「感じて」いた筆者なのであ〜〜る。

へへっ・・

とにかく・・

言いたかったコトは・・

マリノスがブチかましつづけている「スーパーサッカー」の絶対バックボーンが、選手たち個々の「ハイレベルな意識と意志」にあるっちゅう事実なんだよ。

そして、そんな「内的なダイナミズム」を呼び起こし、高みで安定させているのが、アンジェの心理マネージメント(ストロングハンド)だっちゅうコトなのさ。

あっ・・

そこでの、松崎裕さんの実効貢献も、忘れちゃいけない。

ということで、アンジェ・マリノスのサッカーだけれど・・

でもここで、そのスーパーサッカーの戦術的な「内実」まで表現するのは、要らないでしょ。

だって、いつも書いているコトだから・・さ。

あっと・・

でも、やっぱり・・

そのスーパーサッカーの絶対バックボーンが・・

攻守ハードワークと(前からプレス守備も含む!)、リスクチャレンジあふれる人とボールのダイナミックな動き・・

そして、それをベースにする、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションにあることは言うまでもないよね。

そんな組織プレーによる効果的なスペース攻略があるからこそ(ある程度フリーなボールホルダーを創りだせるからこそ)・・

仲川輝人や遠藤渓太に代表されるドリブラーたちも、自分の才能を存分に発揮できるっちゅうわけさ。

とはいっても・・

たしかに、マリノスのサッカーには、リスク要素も多い。

でも、ものすごく深〜いニュアンスが満載の「相対ボールゲーム」でもあるサッカーだから、やっぱり、リスクを冒さなきゃ、何も得られないのも、確かな事実なんだ。

そのコトは、ドイツの伝説的スーパーコーチ(故ヘネス・ヴァイスヴァイラー)や、オランダの伝説、故リヌス・ミケルスからも、繰り返し教えられたっけ。

とにかく、アンジェ・マリノスが、日本のサッカーシーンで存在感を発揮するコトを願って止みませんよ。
だって・・

そのコトが、日本サッカーそのもの(その将来)、そして、もしかしたら日本社会全般にとっても、とても深く、大きな価値と意味を提供するかもしれないわけだから。

もう深夜・・

ということで、今日は、こんなところで・・

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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