トピックス
- 2020_J2_第2節・・サッカー内容(=選手たちの攻守イメージング)が好転しているヴェルディ・・そして幸運にも恵まれた・・(ヴェルディvs町田ゼルビア、1-1)・・(2020年6月27日、土曜日)
- ・・あ〜あ・・このまま、「あのドリームゴール」一発だけっちゅう結末になっちゃうのか〜・・
そんな、苦虫をかみつぶす感覚に落ち込んでいたとき、「コト」が起きた。
そう、同点ゴールにつながるPKをゲットしたシーン。
それにしても、交替出場した藤本寛也は、8か月ぶりの勝負マッチだったにしては、チャンスメイカーとして、とても良いプレーを展開した。
そして、同点PKにつながる、山下諒也への巧みなヒールパスまで魅せた。
ということで、この試合でのヴェルディだけれど・・
全体としては、まあ、フラストレーションの方が先行するゲーム内容だったですかね。
たしかに、昨シーズンから比べれば、「着実なボールキープからの積極的なタテへの仕掛け」という視点では、進化していると思う。
まあ、とはいっても、1点を追い掛けていた後半の残り15分あたりのサッカーからは、昨シーズンの「苦虫フラストレーション」を思い起こさせられた・・けれどサ。
とにかく、全体的なサッカー内容は、良くなっていると感じていたコトだけは、書き記しておこうと思った。
特に・・仕掛けプロセスでのパス&ムーブ・・
昨シーズンは、パスを出した後に動かない選手が目立っていた。
でも今日のゲームでは、そんな「パスの出しっぱなしシーン」は、あまり目立たず、人とボールの動きの「ダイナミズム」が、大きく進展したと感じたんだよ。
要は・・
仕掛けプロセスでの「攻撃的リズム」というテーマで、「ワンツーを連続的に積み重ねる」ような、効果的なダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが目立つようになっているということ。
もちろん組み立て段階でのボールキープでも、井上潮音、佐藤優平などを中心に、「スペース攻略をイメージした前向きの雰囲気」が演出されていたよね。
そこでの人とボールの動きや、素早く、大きな展開は、見応え十分だった。
そして何度か、町田ディフェンスのウラスペースを攻略するシーンも創りだしていた。
でも・・
そう、このゲームでの町田ゼルビア守備は、とても高いレベルにあったんだ。
要は、チェイス&チェック(忠実で鋭い寄せ!?)やカバーリングに対する意識と意志が、素晴らしかったということさ。
サスガにランコ・ポポヴィッチ。
選手たちの「意識と意志」を、とても高い次元まで高められていると感じていた。
いや・・
守備にこそ、「意志の内実」が反映されるわけだから、町田ディフェンスの素晴らしいプレー内容は、選手たち自身による「主体的な創造物」だとも言えるでしょ。
そう・・
そこでの町田選手たちの主体的な闘いは、感動モノだったんだ。
サスガに、ランコ・・
選手たちは、主体的に考え、自分たちから(!!)ボール奪取の闘いを仕掛けられている。
でも・・さ。
ランコ・ポポヴィッチのサッカーは、攻撃的な「前からプレス守備」でボールを支配し、相手を押し込んでいくようなアグレッシブなイメージだよね。
まあ、そんなゲーム展開になった背景には、平戸太貴がブチ込んだ「あの」ドリームゴールが、前半3分っちゅう、早すぎるタイミングだったこともあるんだろうね。
実際・・
ヴェルディが同点ゴールを奪ってからのゲーム残り数分間は、町田ゼルビアが、彼ら本来の「オレたちの攻撃サッカー」をブチかましてくれたじゃないか。
とにかく、ランコ・ポポヴィッチが率いる町田ゼルビアの今後に「も」注視していきましょう。
ところで、ヴェルディ。
数ヶ月前のリーグ第一節では、リカルド・ロドリゲス率いる徳島に、良いところのない惨敗を喫した。
たしかに立ち上がりは、ベテランたちの「個の才能」が光り輝くシーンはあった。
でも、サッカーは究極の「組織ボールゲーム」だからね。
一人でも、攻守ハードワークをサボったら、そりゃ、チームのパフォーマンスが地に落ちちゃうのも道理なんだよ。
そして今日の町田ゼルビア戦。
そこじゃ、「個」の代表格、大久保嘉人とレアンドロがベンチにも入っていなかった。
要は、「個の才能の活かし方」というテーマのことだよ。
彼らにしても、周りが動いてくれなきゃ、才能を活かし切ることは、できない。
もちろん・・
相手ディフェンスが「安易にアタック」してくれたら、そのボール奪取アクションを才能でかわすことで(!)相手を置き去りにし、一人でチャンスを創りだせるよね。
でも、その相手が、ウェイティングも含めた「粘りの局面デュエル」を挑んできたら、そりゃ、一人で突破ドリブルを仕掛けていくのは難しくなる。
そして結局、横パスやバックパスに「逃げる」コトになってしまう。
そして、突破を諦めて横パスを出したところを狙われ、そこから必殺カウンターを喰らってしまう。
また彼らは、守備は、最初から「お座なり」だからね。
ということで、個の才能の活かし方・・というテーマ。
難しいディスカッションだけれど、やっぱり、動けない(攻守ハードワークがお座なりの!?)才能は、一人が限界なんだよ。
昔の、サッカーマイスター(名将)の多くが、異口同音に語っていたようにね。
ということで、まとめ的な締め・・
・・この試合でのヴェルディ・・
・・たしかに、選手交代(一人ひとりのイメージ擦り合わせの齟齬)や時間の経過(物理的な疲れ)などで、サッカー内容に「微妙な」浮き沈みはあった・・
・・でも、攻守にわたる、全体的なチームのイメージング内容としては、「良いベクトル上」にもどってきているかもしれないって感じられ・・
・・まあ、満足していた(結果については胸をなで下ろしていた)筆者なのでした〜。
- ============
- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
- -------------------
- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
-
============
最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
===============
重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
==============
ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
-
[ トップページ ] [
Jワンポイント ] [湯浅健二です。
]
[ Jデータベース ]
[トピックス(New)] [
海外情報 ]