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2020_J2_第15節・・そうそう、この「粘勝」を支えたエッセンスこそが、美しい質実剛健サッカーの絶対ベースなんだよ・・(ヴェルディvs京都サンガ、2-0)・・(2020年8月29日、土曜日)

相手は、これまた強い、京都サンガ。

よくトレーニングされているチームだよね。監督の實好礼忠には敬意を表します。

だからこそ・・

ヴェルディにとって、これまた、とても意義のある学習機会になったということだね。

そう、立派な粘勝。

ヴェルディは、しっかりと耐えて(守備ハードワークを積極的に探しながら!!)、ボール奪取チャンスの「流れ」を感じた次の瞬間には、着実に「爆発」しつづける。

そしてボールをもったら、人とボールの動きを「加速」させながら、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを機能させていくんだ。

そう、「意志の流れ」の連動(相互イメージの連鎖!?)と加速・・

そして、だからこそ・・

スペースも、うまく攻略していけるようになるし、「そこ」からの勝負パスや勝負ドリブルも、より効果的にブチかましていける。

そうそう・・

その、人とボールの動きを「加速」させていくプロセス・・というテーマ。

このゲームでは、プレーする選手によって(彼らのイメージングと実質パフォーマンスによって!?)、全体的な「人とボールの動き」が、大きく変容していったよね。

キーになった選手は、言わずと知れた、大久保嘉人。

まあ、その、「天賦の才の功罪・・」とも言えるかな。

ボール絡みプレーでの彼の才能は、言わずもがなだけれど・・

歳を重ねているなかで、そのボール絡みプレーの内実(価値)が、徐々に減退トレンドへ向かっているコトは否めないと感じるのさ。

それでも、周りのチームメイトたちは、彼にボールを渡すよね。

でも、「そこ」から、期待されるようなチャンスメイクの芽は、うまく創造されない。

もしかしたら、そんな、チームメイトの(彼にボールを回そうとする!)気遣いこそが、ネガティブな心理サーキュレーションの骨子だったりして(!?)。

たしかに以前だったら、ボールをキープする「創造的なタメ」によって相手を引きつけ、そのことで出来たスペースへ、うまくボールを動かしていけたよね。

でもいまでは、ボールホルダーとしての大久保嘉人は、以前のような輝きを放てていない。

そして、逃げの横パスやバックパスの方が目立ってしまう。

それでは、周りのチームメイトたちも、ボールがないところで「爆発」し難くなってしまうのも道理。

要は・・

・・攻守ハードワークが足りない大久保嘉人・・

・・それでも、彼が「下がれば」、ボールは集まってくる・・

・・でも「そこ」で、ドリブルで相手を置き去りにしたり、以前のような創造的タメを演出することで決定的なスペースパスを送り込むといった価値あるプレーが出てくるわけでもない・・

・・ということで、ある意味、最前線での、人とボールの動きの加速プロセスに、「フタ」をしちゃう存在ってなネガティブイメージが強い・・

・・っちゅうのが、わたしの印象なんですよ。

残念だけれど・・

でも・・

そう、大久保嘉人が、山下諒也と交替してからは、ヴェルディ攻撃での人とボールの動きが、目に見えて「加速」しはじめるんだ。

その現象のバックボーン・・

そう、井上潮音、森田晃樹、そして山下諒也が、最前線ゾーンで、ある意味「ゼロトップ」とも言える組織コラボレーションを機能させはじめたんだ。

だからこそ・・

山本理仁や左サイドバックの福村貴幸といった後方選手たちも、最前線との「タテのポジションチェンジ」を、勇気をもって敢行できるようになった・・というわけさ。

また・・

交替出場し、素晴らしく忠実でクレバーなボール奪取プロセスを魅せつづけた佐藤優平「も」、そんな「ポジションなしの機能性」に、とても効果的に乗った。

ことほど左様に・・

後半になってからの(大久保嘉人が抜けてからの!?)ヴェルディでは、とてもうまくボール奪取プロセスが(まあ・・前からプレス守備が!?)機能しただけじゃなく、次の攻撃でも、人とボールの動きを、うまく加速させられるようになったっちゅうわけだ。

わたしは、そんな、チームとしての攻守機能性の変容というグラウンド上の現象に目を凝らしていたんだ。

このゲームでの(要は、味スタでの!)ダゾン・カメラワークが改善された(!?)ことで、うまく、ボールから離れたゾーンでの駆け引きも視認できるようになったからさ・・へへっ・・

とにかく・・

これからも、このような「粘り強い闘い」が求められるヴェルディだからこそ・・

選手一人ひとりの「意識と意志の高揚」が、「KFS(キーファクター・フォー・サクセス)」になる。

そう、イレギュラーするボールを足であつかうという不確実なサッカーじゃ、とにかく、選手一人ひとりの覚悟(主体的に考え、勇気をもってリスクにもチャレンジしていく姿勢!)こそが問われるんだよ。

そして・・

そう、だからこそ監督には、そんな「プレイヤー個々の主体性」を高揚させられる優れた心理マネージメントが(監督さんの優れたパーソナリティが!)必須なんだ。

その視点で、わたしは、永井秀樹を、敬意をもって観察していますよ。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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