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- 2020_J2_第21節・・ヴェルディ永井秀樹がブチかました面白い「実験」ではあった・・(ツエーゲン金沢vs東京ヴェルディ、0-0)・・(2020年9月23日、水曜日)
- へ〜〜!?
最初、「捉えどころ」が定まらず、目をパチクリさせていた。
そう、ヴェルディの、基本的なゲーム戦術イメージ。
高橋祥平、平智之、若狭大志で組むスリーバックは、まあ最終ラインの基盤だね。
アンカー&ゲームメイカーは、言わずと知れた、藤田チマ(スキンヘッドにしたから、最初、誰かと思ったぜっ!)。
左サイドハーフ(サイドバック)は、松橋優安と山本理仁のペアが臨機応変に対応。
右サイドハーフ(サイドバック)は、まあ、小池純輝で固定かな・・。
そして・・
そう、それ以外の井出遥也、森田晃樹、そして特に、澤井直人の三人が、まさにゼロトップってな感じで、前後左右に、ポジションチェンジを繰り返すんだよ。
特に、この(基本的にはディフェンダーのハズの!?)澤井直人のプレーエリアが(そのイメージング内容が!!)わたしの観察発想を、攪乱しつづけたね。
一体、彼の(というか、永井秀樹の!?)戦術イメージは何なの??・・なんてネ・・へへっ。
もちろん・・
その、ポジションチェンジという、人の動きの流れに、左サイドのコンビ(松橋優安と山本理仁)だけじゃなく、藤田チマ、はたまた・・が(!?)参戦してくる。
そう、「見慣れないヤツ」が、急に最前線に(思いがけないゾーンに!)登場したりするんだ。
それは、それで、とてもユニークで面白いチャレンジではあった。
ところで・・
わたしの、チーム戦術に関するベーシックな発想アイデアだけれど、そこでは、よく、「ポジションなしのサッカーが理想だ・・」なんて主張するわけですよ。
それは、オランダの伝説的な名将、故リヌス・ミケルスから「示唆」された(個人的に、教えを授かった!)考え方なのです。
要は・・
まあ、言い換えれば・・
選手個々の、主体的な考え(思い)や決断、そして勇気ある実効アクションを尊重し、チームとして推し進める(そんな、まず自己主張ありき・・という発想を絶対ベースにする!)ようなチーム戦術イメージング(発想ベース!)ってなことかもしれないね。
分かりにくくて、スミマセン。
とにかく・・
選手たちが、主体的に、攻守ハードワークとリスクチャレンジを「探しまくる」ってな、究極の、「自己主張型のチーム戦術アイデア」が、ポジションなしのサッカーってことかな。
言葉にすると、難しいよね。ホントに・・
ということで・・
このゲーム前半のヴェルディサッカー(永井秀樹サッカー)には、そんなニュアンスがテンコ盛りだったと感じている筆者なのだ。
でも・・まあ、やっぱりというか・・
そんな、究極の、自己主張テンコ盛りの「自由サッカー」を機能させるのは、容易じゃない。
そう・・
「そのプロセス」で、まさに「一人でも」、全体アイデアに(人とボールの動きの流れに!)乗れなかったり、一瞬、考え「過ぎて」動きを止めてしまったら、そりゃ、スペース攻略の「人とボールの流れ」を、うまく完結させられなくなるのも、道理だよね。
ということで、前半は、スペース攻略プロセスは、ほとんど結果を残せなかった。
まあ、澤井直人に代わって、佐藤優平が後半立ち上がりから登場してからは、少しは、流れが変わったけれど・・さ。
要は・・
ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを基盤に、「まず」スペースを攻略し、そこから、「組織プレーと個人勝負プレー」を効果的にコラボレートしながら最終勝負をブチかます・・ってな、イメージ。
いや・・
というよりも、「ダイレクトパスと勝負ドリブルをコラボレートした組織コンビネーション・・」ってな表現のほうが、シックリするかもね。
まあ、とにかく、相手守備ブロックを(彼らの守備イメージングを!)攪乱するっちゅうニュアンスの雰囲気が出てきた、後半のヴェルディだったんですよ。
そんな「動きの変化」は、ヴェルディの仕掛けにとっちゃ、まさに生命線ということだね。
何せ・・
そう、ヴェルディと対戦する相手チームは、ボール奪取の勝負を仕掛けず、ウェイティングや、最後までマークしつづける・・ってな粘りのイメージで守備に就いているわけだから・・さ。
そして、後半16分過ぎ・・
永井秀樹が、ゲーム戦術コンセプトを大きく変容させる「選手交代」をブチかますんだ。
大久保嘉人と山下諒也の登場。
この二人は、後半立ち上がりの「変化」を、明確に増幅させた。
大久保嘉人は、最前線のターゲットマン(ポストプレイヤー)として、山下諒也が、左サイドの「突貫小僧」として、抜群の存在感を発揮するっちゅうわけだ。
その、大久保嘉人。
彼が入ってからのヴェルディの仕掛けには、明白な「仕掛けの変化」が感じられるようになった。
そう、人とボールの動きに「効果的な変化」が観られるようになったんだ。
彼は、先発ではなく、どちらかといったら、「仕掛けの変化クリエイター」としての方が、もてる天賦の才を、より効果的に発揮できるのかもしれない。
まあ、もちろん、「それ」にしても、「ゲームの流れ」によるわけだけれど・・さ。
ということで・・
この試合で、エクスペリメンタル(実験的!?)な試みを実行した永井秀樹。
その評価は、難しいけれど・・
とにかく・・
このゲームでも、選手の「ポリヴァレント性」も含めた新しい側面や能力(実効プレーの条件とその内容!?)を体感できたコトには、これからの「目標を強烈に意識した粘り強い闘い!!」を前提に、期待と希望を膨らませられた筆者なのであ〜る。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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