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2020_J2_第3節・・リスクチャレンジに消極的で、失敗を恐れるヴェルディの才能たち!?・・(栃木vsヴェルディ、1-1)・・(2020年7月5日、日曜日)

サスガに、栃木SC監督の田坂和昭・・

このゲームでの栃木SCは、最前線の矢野貴章を「コア」に、前からプレス守備を素晴らしく機能させるなかで、そこからのショートカウンター(的な流れ!?)から何度もチャンスを(決定的スペースの攻略シーンを!)創りだした。

・・山形戦からの今日までの一週間にこなしたトレーニングが、(ある程度は!?)実を結んだゲーム内容だったと思う・・

ゲーム後の田坂和昭監督が、胸を張り、そんなニュアンスの内容をコメントしていたっけネ。

まあ、あれだけの「前からプレス守備(積極的なボール奪取プロセス!)」だから、本当は、もっと「ゲーム支配」までいきたかったはずだけれど・・さ。

そんな、決定的スペース攻略までいける「ドミネーションの流れ」を確立できなかったコトが、栃木の、これからのテーマということなんだろうね。

とにかく、わたしは、同業者として、プロコーチ田坂和昭に、心からの拍手をおくりますよ。

ということで・・

そんな、強烈な意図と意志をブチかましつづけた栃木と対峙したヴェルディ。

数えるほどだったけれど・・

何度かは、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション(ワンツーの積み重ね!)や、山下諒也を筆頭にした「個の勝負」でもチャンスを(決定的スペース攻略シーンを!)創り出した。

でも・・

そう、栃木の「3倍」のパス数と「2倍」のボール支配率だったにも関わらず、スベース攻略という、仕掛けの目標を果たした頻度は、あまりにも貧弱だったよな。

逆に・・

そんな、ある意味で「鈍重」な人とボールの動きを読まれ、栃木に、とても効果的な前からプレス守備へのキッカケを与えてしまっていた。

要は・・

ヴェルディの「人とボールの動き」が、十分に素早く、広く、そして「複合的」ではなかったことで、栃木に、余裕をもって、「次、その次」のパスレシーバーを(人とボールの動きを!)読まれてしまっていたっちゅうことでしょ。

それが、効果的に「次」を狙われてしまったことの、明確な背景要因だった。

あっと・・

栃木にとっては、「前からプレス」というアグレッシブなボール奪取プロセスは、もちろん「諸刃の剣」だよ。

そう、前へ重心がかかるディフェンスだから、「ウラ」には、大きなスペースが出来てしまうっちゅうことだよ。

もちろん田坂和昭は、その「不用意なスペース」も、しっかりとマネージできる(カバーできる)ように、選手たちのカバーリングイメージも、しっかりと浸透させていたよね。

とはいっても・・

そう、それでも、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション(ワンツーアクションの組み合わせ)をしっかりと積み重ねられれば、そんな栃木の意図の「ウラ」を着いていけるんだよ。

でも、この日のヴェルディの人とボールの動きは、とにかく、鈍重だった。

また、一つ一つのボールタッチの雰囲気からも、ヴェルディ選手たちの「自信と確信レベルが足りない」ことを感じさせられた。

藤本寛也にしても、井出遥也にしても、はたまた佐藤優平にしても・・

そう、そんなチームの創造性リーダー(天賦の才)たちは、もっともっと、チームを、メンタル的に「引っ張って」いかなきゃ、いけないんだよ。

とても、微妙なディスカッションだけれど・・

人とボールの動きを、「寸詰まりなモノ」から「自信パワーに充ちたモノ」へと変容させるためには、やはり、様々な意味を内包する「リーダーシップ」が必要なんだ。

「それ」が足りないから、スベースを攻略するところまでいけない。

そう、タテへ仕掛けていくダイナミズムが、まったく足りなかったんだ。

そう、リスクチャレンジへの「意志」が、感じられなかったんだよ。

でも、そのリスクチャレンジが足りなきゃ、スペース攻略なんて、夢のまた夢なんだよ。

そして、選手たちだって、プレーすることの「喜び」を享受できない。

そう・・

サッカーは、究極の「自由な意志のボールゲーム」なんだ。

このゲームで、フッ切れたアグレッシビティーを魅せたのは、山下諒也だけだったのかもしれないよね。

もっと、もっと、藤本寛也にしても、井出遥也にしても、佐藤優平にしても・・

ここじゃ、とても落胆させられた井上潮音も列挙しよう(!)・・

ヴェルディには、そんな彼らの、様々な意味合いを内包する『爆発』が必要なんだ。

テメー等・・

失敗を(ミスを)怖がっているようじゃ、プロサッカーを張る資格なんて、ないよ。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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