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- 2020_J2_第5節・・よかった、よかった・・これで、今シーズンの楽しみが、期待通りの展開になってきた・・(ヴェルディvsヴァンフォーレ、4-2)・・(2020年7月15日、水曜日)
- 「湯浅さん・・」
ある読者の方から、メールをもらった。
「ヴェルディが積極的に仕掛けていかないって言われているじゃないですか・・それって、パスを受ける選手の、パスを呼び込む動きが足りないからじゃないんですか?」
フムフム・・
もちろん私は、「仕掛けの流れを活性化する」大事な要素は、ボールがないところでのアクション(フリーランニング等)の量と質だって思っていますよ。
要は、パスを「呼び込む動き」が活発になれば、自然と、攻撃での「人とボールの動き」も活性化するっちゅうわけです。
でも・・
そうね〜・・。
人とボールの動きの「リズム」をテンポアップするための要素として、もっともアクセントパワーがあるのは、やっぱり、ボールがないところでの「人の動きの量と質」ということなんだろうね。
それが活性化すれば、「ワンツーアクションの組み合わせ・・」ってな感じの、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだって、うまく回りはじめる。
そして、だからこそ、ヴェルディが秘める「個の勝負パワー」だって、より実効あるカタチで「表現」されてくる。
そう、この試合で、井出遥也や新井瑞希が魅せたように、相手と静対した(止まった)状態からでも、相手の背後スペースを突くような「危険なドリブル突破」を、より有利なカタチで仕掛けていけるんだ。
あっと・・
ということで・・
冒頭に紹介した読者の方の指摘は、正しいと思うわけですよ。
わたしも、人とボールの動きのリズムが悪いときは、もっと、ボールがないところでのサポートの動きに、よりスポットを当てなければ・・なんて反省していた。
ということで、快哉を叫ばざるを得ないこのゲーム。
あっと、その前に。
前節、アウェーでのアルディージャ戦だけれど・・
前半の途中まで観て、その鈍重なサッカーにアタマに来たから、観戦を、マリノスvsFC東京の勝負マッチに切り替えてしまったんだ。
でも・・
そう、後から「内容アップの噂」を聞き、アルディージャ対ヴェルディの後半を観ることにしたんだよ。
そして・・
へ〜〜ッ・・やりゃ、出来るんじゃん・・なんていう希望がふくらんでいった。
特に、井上潮音。
このところ、「爆発がない・・」なんて、辛口コメントを出しつづけざるをえなかった。
前節アルディージャ戦でも、前半だけで、まさに理の当然という流れで交替させられた。
それが・・
そう、このヴァンフォーレ戦での彼は、まさに、イメチェンの極致だったんだ。
あっ・・もちろん、ポジティブなイメチェンね。
だから、このゲームでの彼にも、アルディージャ戦の後半サッカーの印象と同じ、「やりゃ、出来るんじゃん・・」ってな感じで、少し安心した。
ところで・・
そのナイスパフォーマンスの絶対ベースは、もちろん、「守備での爆発ハードワーク」だよ。
爆発的な寄せ(チェイス&チェックやカバーリング)等などをベースにした、典型的な汗かきディフェンスが光っていた。
そして・・
それがあったからこそ、ボールをもっても、変にこねくり回したりせず、シンプルに次へ動かし、自身は「間髪を入れないパス&ムーブ」をブチかます・・ってな感じの、まさに「ヘンシ〜ンッ!!」ってなパフォーマンスアップになったわけだ。
どうなんだろうね・・
もしかしたら、アルディージャ戦からこのゲームまでの三日間で、永井秀樹監督から「強烈な檄」をブチかまされた・・!?
とにかく、井上潮音が魅せた「プレーイメージ高揚」の心理バックボーンが、知りたいね。
あっと・・
この試合でよくなった(チームとしての!)大事なポイントは、何といっても、人とボールの動きが、「タテ方向に加速されたこと」だったよね。
もちろん、その端緒バックボーンは、端戸仁に代表される、前線での「タテ方向の人の動き」と、その動きに有機的に連動する「ボールなしの動きの量と質」がアップしたことだった。
また、小池純輝や佐藤優平の、目立たない、人とボールの動きを加速する「シンプルなリズムのチームプレー」も目立っていたよね。
それが、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、より効果的に回りはじめた。
それと・・
ボールホルダー(次のパスレシーバー)の、積極的な「仕掛けマインド」も、「タテ方向の仕掛けの流れを加速させる」とても重要なキーポイントだったよね。
彼らは、安全・確実にキープするのではなく、あくまでも、相手ディフェンスの背後スペースを突いていこうと、リスクにチャレンジしつづけたんだよ。
そう、ボールホルダーが、「周りが動かない」といって、無為なキープから、次の「足許パス」ばかりに「ウツツを抜かして」いたら、そりゃ、これまでのような「動きのない低級サッカー」に落ち込んでしまうのも道理ってわけさ。
フ〜〜ッ・・
とにかく、このゲームをキッカケに、ヴェルディの全体的なサッカーが、ワンステップも、ツーステップも高揚していくことを願って止みません。
あっと・・
11番の井出遥也。
やっと、ホントにやっと、「主体的な勝負プレー」を魅せられるようになった。
それでも・・
前半は、特に佐藤優平や井上潮音に「遠慮」していた・・という印象をぬぐえずにいた。
だから、このゲームでの「井出遥也の本物のブレイクスルー」は、佐藤優平の、ケガ(!?)での交替という幸運も味方した・・とも言えそうだね。
そして「ここから」彼は、佐藤優平や井上潮音など、誰にも遠慮しない、チームにとってプラスになる(そう自分が確信する!!)自己主張をブチかましつづけるんだ。
もちろん、攻守ハードワークとリスクチャレンジを絶対ベースにしてね。
そしたら、もちろん中堅リーダーたちも、井出遥也の才能を「うまく活用しよう」っちゅう気になるはずさ。
とはいっても・・
そう、攻守ハードワークをサボったら、まさに、元の木阿弥・・ってな悪魔のサイクルに落ち込んでしまう。
まあ、彼らほどのインテリジェンスだった、そんなバカなことにはならないとは思うけれど・・。
とにかく、ここで、永井秀樹の心理マネージャーとしての本領が発揮されるはずなんだ。
それにしても・・
たしかにヴェルディには、優れた天賦の才の若手が多いよな。
だからこそ、永井秀樹のウデに対する期待がふくらむっちゅうモノだ。
最後に・・
このゲームを担当した、ダ・ゾーンのカメラマン。
そのカメラワークは、まさに「寄り過ぎ」の極みだった。
そして、カメラを、左右に「ぶん回し」つづける。
もっと、カメラアングルを「引け」よっ!!
ということで・・
この試合では、カメラアングルから「外れたゾーン」に、興味深い「戦術的な勝負シーン」が潜んでいたと感じ、とても残念だった筆者なのであ〜る。
へへっ・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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