トピックス
- 2020_J2_第39節・・やっぱり、まだまだ「覚悟」が足りない永井秀樹ヴェルディ・・リスキーなチャレンジングサッカーに「実」が詰まりはじめた、ランコ・ポポヴィッチ町田!?・・(町田vsヴェルディ、1-0)・・(2020年12月6日、日曜日)
- フ〜〜ッ・・
まあ前節ほど、ヒドくはなかったけれど・・
それでも、来シーズンへの「希望を抱かせてくれる・・」という視点じゃ、まったく足りない。
希望のリソース・・
もちろん、選手たちの「意識と意志とイメージング」を充実させるコトだよ。
その心理ベースは、グラウンド上のプレー姿勢に、如実に現れているんだ。
そう・・
心理ベースが充実していれば、攻守ハードワークとリスクチャレンジを、主体的に「探しまくるプレー姿勢」に、如実に投影されるモノなんだよ。
そのグラウンド上の現象だけれど・・
その視点でヴェルディは、完全に、優れたプロコーチ、ランコ・ポポヴィッチ率いる町田ゼルビアの後塵を拝してしまった。
とにかく・・
サスガに、ランコ・ポポヴィッチじゃないか。とても、良い仕事をしている。
彼らが、最後の最後までブチかましつづけた前からプレス守備には、まさに、魂が宿っていた。
でも、そんな優れたダイナミックサッカーであるにも関わらず、彼ら「も」また、勝ち点を、うまく積み重ねられていない。
ということは・・
たぶん・・
積極的、攻撃的サッカーを志向するなかで、どうしてもアタマをもたげてくる「一瞬の集中ぎれ」というネガティブ現象に「沈められてしまう」ゲームがつづいているんだろうね。
でも・・
そう、今日の試合で魅せた、積極&攻撃サッカーのベクトルを維持していれば、おのずと、ホンモノの良いチームへと「ブレイクスルー」していくさ。
積極的、攻撃的なチャレンジサッカーで勝つためには、それなりの忍耐が必要なんだ。
そう、美しい質実剛健サッカーを目指してね。
でも・・
そう、いつも書いているように、多くのプロコーチ連中は、「高い志」をもって、美しい質実剛健サッカーを目指すなかで、挫折してしまうんだよ。
もちろん、「プロビジネスの重圧」に押し潰されるという側面もあるよな。
それでも・・
なかには、監督の強烈パーソナリティーと、それなりの「運」に恵まれたことで、チャレンジャブルなサッカーで、「継続こそチカラなり・・」ってな成果を挙げられるケースも多いのさ。
そう、選手たち自身が、「失敗の体感」を積み重ねるなかで、自然と、「意識と意志」が高揚し、足りない部分を、自ら充足させはじめるんだ。
いまの、ランコ・ポポヴィッチ率いる町田は、そんな「脱皮期」にまで到達している!?
だから・・
ちょっとした守備での「集中ぎれ」によるマーキングのミスとか、最終勝負の瞬間に、最後の半歩ブロックが出なかったり・・といった、結果を大きく左右する「目立たない小さなコト」が、うまく「修正」されてきている!?
わたしは、今日の町田ゼルビアのサッカーを観ながら、そんなコトを考えていた。
そして、だからこそ・・
永井秀樹ヴェルディは、もっと、心の底から「闘うべき」だったと憤っているんだよ。
たしかに・・
福村貴幸、佐藤優平、山下諒也が出てきてからは、攻守の内容が、活性化した。
活性化!?・・
もちろん、チェイス&チェックやカバーリング、忠実マーキング、協力プレスといった、ボール奪取プロセスのパワーアップが、絶対ベースだったコトは言うまでもないでしょ。
実は・・
そう、前半立ち上がりの2分間だけ。
ヴェルディは、そんな「アグレッシブなボール奪取プロセス」を前面に押し出しながらゲームに入っていったんだ。
それが・・
その「勢い」に輪をかける町田の「攻守ハードワークパワー」に圧倒され、どんどん縮こまり、足が止まっていってしまった。
相手の勢いに押された意志パワーの減退・・!?
まあ、そういうことなんだろうね。
そして、足が動かなくなったことで(特に、チェイス&チェックやカバーリングへのチャレンジ姿勢がヒドかった!)、見るも無惨な「低級サッカー」へと、転がり落ちていったんだ。
そんなサッカーを観ながら・・
「このチーム(選手)の意識と意志は、もう、救いようがないのだろうか・・」なんて、疑心暗鬼にさえ陥ってしまったモノさ。
まあ、もちろんサッカーだから・・
そのヒドい内容については、選手たちが、もっとも切実に体感していたはずではあるけれど・・さ。
でも、逆に・・
「それ」を感じることが出来なかったり、「攻守ハードワークとリスクチャレンジ」を基盤とするサッカーベクトルを否定するようなマインドの選手だったら、ハナシにならないけれど・・。
ということで・・
チームに対して、またまた、猛省をうながす筆者なのです。
とにかく・・
自分自身の「意識と意志」で、攻守ハードワークとリスクチャレンジを探せないのだったら・・
ディエゴ・マラドーナを除いて(!)、「単なる上手いだけ」ってな感じで消え去っていく選手については、サッカーの歴史のなかで、枚挙に暇(いとま)がないよね。
わたしは、世界中で(フットボールネーションのプロ選手やプロコーチ連中との触れあいから!)、その「たしかな事実」を体感しつづけているんだ。
やっぱり・・
一度、「どん底」を体感しなきゃ・・
自分自身のなかから湧きだしてくる意志と勇気をもって(!)、積極的に攻守ハードワークとリスクチャレンジを「探しまくる」というプレー姿勢の(その心理ベースの!)重要性を、心の底から理解するのは難しいというコトなんだろうね。
その、深〜い「心のメカニズム」については、分かっているつもりの筆者なのだよ。
だからこそ・・
フ〜〜ッ・・
それでも、彼らに対する期待が、簡単にしぼまないのも、確かな事実なんだよ。
- ============
- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
- -------------------
- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
-
============
最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
===============
重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
==============
ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
-
[ トップページ ] [
Jワンポイント ] [湯浅健二です。
]
[ Jデータベース ]
[トピックス(New)] [
海外情報 ]