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2020_AFC_U23_決勝・・サッカーの実質的な内容からすれば、韓国の優勝は、まさに自身で掴み取った(ロジカルな実力がフェアに反映した!)栄光だった・・(韓国vsサウジアラビア、1-0)・・(2020年1月26日、日曜日)

さて・・

昨日につづいて、この試合でも「仮説」を設定しますよ。

でも今回は、二つ・・

・・オリンピック出場という、もっとも重要な目的を達成したことで、両チームともに、重圧から「解放」され、美しく勝とうとする!?・・

・・もちろん、攻守にわたって積極的に仕掛けていく攻撃サッカーが激突するという意味だよ・・

・・いやいや、そんな展開になったら、サウジにとっては、不利の極みでしょ・・

・・サウジアラビアにしても、決勝が近づいてくるにしたがって、今大会での「二つ目のグローリー(glory=栄冠)」を望むようになっている違いない・・

・・そう、結局は、例によっての、韓国の「解放された攻撃サッカー」と、サウジの「戦術サッカー」がぶつかり合うっちゅう構図になるんだろうね・・

・・韓国は、戦術サッカーを駆使するのは、日本と対峙するときくらいでしょ(ロングボールを多用するとか・・ネ)・・

・・そう、ということで、例によっての堅牢なブロック守備で、韓国の前からプレス守備ベースの攻撃サッカーを迎え撃ち、そしてワンチャンスのカウンターを決めようとするサウジ・・

そんなイメージなのだけれど・・さて〜〜・・

・・あっ・・

・・結局、「仮説」が一つになってしまった・・へへっ・・

この導入部は、これからの本編コラムの執筆にあたっても書き直さず、残します。

へへっ・・

________

さて・・

何か、昨日同様に、気合いが乗っているから、それが空回りしないように、例によっての「ライブ感コラム」っちゅうことにします。

・・ということで・・

・・ゲーム立ち上がりの印象・・

・・ウワッ!!・・

・・これって、典型的な決勝マッチになってしまうのか〜〜!?・・

・・ってなモノだったですかね・・

・・サウジは、例によって、ぬるま湯の仕掛けの勢い・・

・・でも彼らの場合は、最前線プレイヤーがボールを持てば、そのまま個の勝負主体の仕掛けプロセス(それが彼らの仕掛けイメージ!?)をブチかましていけるからね・・

・・まあ、こんな展開だったら、やっぱり、個の勝負に偏る仕掛けプロセスのサウジの方が有利かもしれない・・

・・何せ・・

・・かなりメンバーを変えた韓国の前からプレス守備の「勢い」が、オリンピック予選を強烈に意識していたゲームからすれば、かなりダウンしている(落ち着いている)わけだから・・

・・だから、次の仕掛けプロセスにも、人数が「乗って」いかない・・

・・それじゃ、彼ら特有のリズムと勢いの人とボールの動きが出てこないのも道理・・

・・もちろん攻守ハードワークとリスクチャレンジへの「意志」は、それまでと、何ら変わるところがないにしても・・ね・・

・・ということで、人数が(意志が!?)足りない仕掛けプロセスしか繰り出していけない韓国・・

・・だから、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、うまく演出できない・・

・・対するサウジ・・

・・前述したとおり、一発ロング&セカンドボール狙いで最前線のボールホルダーを創りだせば、何とか、仕掛けの雰囲気だけは、醸し出せる・・

・・要は・・

・・両チームともに、リスク要素は「極小」にし、ワンチャンスで勝ち切ろう・・ってなイメージなんだろうね・・

・・そりゃ、そうだ・・

・・オリンピックのアジア代表の座がかかったゲームのような最高の「意志の爆発シチュエーション」を期待する方が、どうかしている・・ってなモノさ・・

・・あっと・・

・・リスクが極小の仕掛けといえば(もちろんロシアW杯でのベルギー戦みたいなシチュエーションは除いて!)・・

・・そう、カウンターとセットプレーもある・・

・・それに加え、サウジの場合は、「一発ソロ勝負ドリブル」もあるわけだよね・・

・・たしかに、そんな仕掛けじゃ、「次のディフェンス不安要素」は、ある意味、極小にできるかもしれないよね・・

・・それにしても、サウジの守備・・

・・強いネ〜〜!!・・

・・あんな、個人勝負ばかりに偏った攻撃を考えれば、彼らの、連動する組織ディフェンスは秀逸のレベルにある・・

・・もちろん局面デュエルの内実では、スピード、パワー、高さといったフィジカルが効きまくり、韓国は、簡単には決定的スペースを攻略できない・・

・・そんな、局面での「個の勝負」だけじゃなく、組織的なカバーリングの内実も、とても優れているサウジなんだよ・・

・・たしかに、こんなサッカーだったら、勝負には強いだろうね・・

・・そんなサウジは、韓国ディフェンスのミスを突いて、何度かゴール機会シーンは創りだした・・

・・また韓国も(こちらは、彼らのイメージ通りの組織コンビネーションから!)、決定的クロス&ダイレクトシュートという決定的ゴール機会シーンを創りだした・・

・・でも、全体としては、典型的な「決勝戦」という印象は、ぬぐえない・・

・・後半・・

・・同じような、互いに「注意深いサッカー」を展開する・・

・・守備においても、攻撃においても・・

・・だから、偶発的なモノは除き、誰もが「次を予測できる」ようなチャンスメイクは、まさに希・・

・・これじゃ、スタジアムが盛り上がるはずがない・・

・・でも・・

・・そう、そんな退屈なゲーム展開が、残り10分というタイミングから、唐突に、風雲急を告げていくんだ・・

・・それには、韓国が創りだした、組織コンビネーション&スルーパスからの(交替出場した11番の!)決定的なゴール機会という、レベルを超えた刺激があったと思う・・

・・もちろん、両チームに取ってね・・

・・そのシーンを境に、韓国のサポートの量と質がアップしただけじゃなく、「あの」個人頼みのサウジの攻撃でも、後方からのサポートが増え、人とボールの動きが活性化するんだ・・

・・そんな、ある意味で唐突な、ゲーム展開の変容のコノテーション(言外に含蓄される意味)は、いったい何だったのだろうか・・

・・やっぱり、前述した「刺激」!?・・

・・そんなコトを考えていたら、ゲームが、延長に突入してしまった・・

・・ゲーム展開の変容だけれど、サウジの場合は、「ここから勝負所・・」なんていうサインが、ベンチから出ていたのかもしれないね・・

・・とにかく、その残り10分でのエキサイトメントは、わたしの眠気を吹き飛ばしてくれた・・

・・さて、延長・・

・・ゲーム展開は、再び「落ち着いて」いった・・

・・そのなかでも、やはり韓国が、何度かのリスクチャレンジを積み重ねるなかで「ゴール機会」を創りだす・・

・・彼らの仕掛けで、重要だったファクターは・・

・・そう、パスコンビネーションの基本中の基本である「パス&ムーブ」・・

・・単純なワンツーコンビネーションだけれど、彼らの場合は、それを、次、その次と「リンク」していける・・

・・そして、最後は、相手ディフェンスが想像もしていなかったスペースに、どこからともなく、3人目、4人目のフリーランナーが走り込んでいるんだ・・

・・そこにパスが回れば、もちろん決定的チャンスになる・・

・・でもサウジ守備は、ものすごく良くトレーニングされている・・

・・そう、彼らは、そんな韓国のダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに対する「守備イメージトレーニング」を積んでいるに違いないんだよ・・

・・だから韓国も、シュートにいたる最終勝負の流れまでは創りだすけれど、それをフィニッシュまでつなげるのに四苦八苦する・・

・・でも、そんな、サッカー本来の最終勝負プロセスを(その意図と意志を!)、何度失敗しても、粘り強く魅せつづけてくれた韓国に、乾杯!!・・

・・ということで、この勝利は、サッカー内容からして、まさに韓国が、自身で掴み取った栄光ではあったというのが結論だね・・

・・まあ、決勝については、こんなところ・・

・・明日に帰国しますが、帰ってから、またアタマを巡らせますよ・・

・・それにしても21日間のバンコクは、長かった、長すぎた・・

・・フ〜〜ッ!!・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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