トピックス
- 2020_AFC_U23・・優れたサッカーだったけれど、それでもリスクチャレンジへの(闘う)意志が、足りなかったかもしれない・・(森保一ジャパンvsサウジアラビア、1-2)・・(2020年1月9日、水曜日)
- やっぱり「ライブ感」も大事だよな〜〜ってな感じで、ハーフタイムから書きはじめてしまった。
・・いま前半がタイムアップ・・
・・森保一ジャパンは、たしかに最初の時間帯は、まだ心理的に「様子見」だった・・
・・もちろん、受け身で消極的とまでは言わないけれど・・
・・でも・・
・・そう、時間の経過とともに、自信と確信が、どんどん深まっていったんだよ・・
・・人とポールの動きに、たしかな「素早くスムーズなリズム」がある・・
・・だからこそ、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションで、相手のウラスペースを突いていける・・
・・対するサウジは、やはり足許パスと個人勝負が主体・・
・・一時期、組織サッカーでも、ブレイクスルーを予感させたのに・・
・・結局サッカーは、生活の内実や伝統と呼ばれる社会文化などの、心理・精神的バックボーンが、大きく影響するんだよな〜〜・・
・・そんな、一味も、二味も、内容でサウジを凌駕しつづける森保一ジャパン・・
・・とにかく、相手が前からプレス守備を仕掛けてきても(背後からプレッシャーを掛けられても!)、局面デュエルの内実で負けないし、決してボールを失わない・・
・・相手に寄せられても、まったく動じない(ビビってプレーが不正確になることなど全くない!)んだよ・・
・・そして、余裕をもって、自分の背後にある「タテ方向のスペース」をイメージングし、そこに、相手を抑え込みながら「タテパス」を送り込むんだ・・
・・サウジが前からプレス守備を仕掛けているからこそ、その背後にできた(高い位置の!)中盤スペースで何度も、フリーの仕掛けの起点を創りだしていたんだ・・
・・昔から、中東のフィジカルに抑え込まれつづけた日本代表を観ている・・
・・だから当時は、人とボールを素早く動かすことで、直接的な「フィジカルのぶつかり合い」を避けることに集中していたっけね・・
・・だからこそ、局面で、強烈フィジカルプレッシャーのサウジ選手を、余裕をもって抑え込み、そこから、振り向きざまのタテパスを、前述した「中盤スペース」へ通しちゃうんだよ・・
・・そりゃ、(昔を知っているオレだから・・!?)頼もしく感じるのも道理ってものさ・・
・・立派な、本当に立派なプレーぶりじゃないか・・
・・でも、一つだけ・・
・・そう、強引なリスクチャレンジの姿勢が、足りない・・
・・そんな日本に対して、サウジは、本当に少ないチャンスを、例によってのゴリ押しフィジカル&スピードで、チャンスを創りだしちゃうんだ・・
・・そしてサウジは、そんな「ゴリ押し個人勝負」で、何度か、危険なシーンを創り出すんだ・・
・・スーパーGK大迫啓介の「鉄壁」に、感謝・・
・・そして後半・・
・・実質的な展開は、前半と同じ・・
・・でも、サウジの「個のゴリ押し偶発勝負」がツボにはまってしまう・・
・・そう、先制ゴール(後半3分)・・
・・そう、失点という、強烈なネガティブ刺激に、ケツを蹴飛ばされた日本代表・・
・・どんどんと、仕掛けの流れが良くなり、シュートの匂いを放ちはじめるんだ・・
・・それも、これも、ゴール(失点)という強烈な刺激によるところが大きいのさ・・
・・そして、後半11分に、食野亮太郎が、「エイヤッ!」のシュートを放ち、それが、相手に当たってサウジのゴールに飛び込んだっちゅう次第(同点ゴール!!)・・
・・その後は、もちろん日本の勢いが、徐々にレベルアップしていく・・
・・これは、ホントに面白い勝負になるって感じていた・・
・・とにかく、森保一ジャパンの若武者たちが魅せつづける、自信と確信に裏打ちされた、確実でクリエイティブなボールキープ&仕掛けパス&展開バスが、素晴らしいんだよ・・
・・ただ・・
・・そう、最後の仕掛けプロセスに入っていくための(リスクチャレンジへの!)勇気が、まだまだ足りない・・
・・特に杉岡大暉・・
・・強烈な、一発キャノンミドル弾をブチかましたけれど、それ以外のシーンでは、どうしても「逃げ」の展開パスが目立ち過ぎていた・・
・・たしかに、何度かのドリブル突破チャレンジは、かなり抑え込まれていたよな・・
・・でも、それで自信を失うんじゃ、だらしないじゃないか・・
・・杉岡大暉は、もっと、もっと出来る・・
・・その「もっと、もっと出来る・・」という事実は、もちろんチーム全体にも言える・・
・・もっと、もっと、勇気をふり絞って、リスクにチャレンジしていかなきゃ、何も生み出すことはできないんだ・・
・・食野亮太郎にしても、あの場面だったからこそ、絶対に横パスなどではなく、シュートにチャレンジするしかなかった・・
・・でも「・・するしかなかった・・」ではなく、どんな状況でも、とにかくチャレンジ精神(勇気!)が大事なんだ・・
・・そう、攻撃の目的はシュートを打つことなんだよ・・
・・ゴールは、単なる結果にしか過ぎない・・
・・だからこそ、シュートへつながるリスクチャレンジ精神(勇気)こそが大事なんだよ・・
・・たしかに、チャンスの流れは、何度も創りだした・・
・・でも、明確な「ゴール機会」という視点じゃ、あのゴリ押しのサウジとタメを張っていたのかもしれないよな・・
・・とにかく、良いサッカーをやるには、不確実な要素が満載だからこそ、「自由で積極的な」リスクチャレンジこそが、求められるのさ・・
・・ということで、最後に、「それにしても・・」ってなタラレバニュアンスの内容も・・
・・会見で、森保一監督も言っていたけれど・・
・・たしかに、内容的には、勝ってもおかしくないサッカーの内容だった・・
・・それが・・
・・まさに自殺点のような経緯で決勝ゴールを奪われてしまう・・
・・観ているこちらも、とても、とても落胆させられたものさ・・
・・まあ、仕方ないけれど、とにかく、次へ向かって、気持ちを入れ替えるんだ・・
・・そう、失うモノがなくなったというアドバンテージを、次の「ブレイクスルー」のために活用し尽くすんだ・・
- ============
- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
- -------------------
- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
-
============
最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
===============
重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
==============
ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
-
[ トップページ ] [
Jワンポイント ] [湯浅健二です。
]
[ Jデータベース ]
[トピックス(New)] [
海外情報 ]