トピックス
- 2020_XEROX_
カップ・・今シーズンのヴィッセルは、フィンク監督に率いられ、期待に値するサッカーを魅せてくれるはず・・もちろん、アンジェ・マリノスは、シーズン連
覇へ突っ走るだろうけれどサ・・(マリノスvsヴィッセル、3-3, PK=2-3)・・(2020年2月8日、土曜日)
- ・・プレッシング(攻撃的)サッカーは、今シーズンの我々のメインテーマだ・・
・・でも、今日のゲームでもそうだったけれど、それを、どのように、どの程度のバランス感覚で効果的なモノにできるのか・・
・・まあ、それが、具体的なテーマということだろうな・・
ヴィッセル神戸のドイツ人プロコーチ、トルステン・フィンクが、そんなニュアンスの内容をコメントしていたっけ。
もちろん、骨子は、ディフェンスのやり方(ボール奪取プロセスの在り方)。
そう、攻撃的な前からプレス守備をベースに、ブロック守備も組み合わせ、どのくらいゲームを支配できるのかがテーマっちゅうことでしょ。
ところで、この試合・・
両チームともに低調だった前半はさておき(まあ、イニエスタが放った魔法のラストパスを除いてネ)、両者ともにダイナミズムをアップさせた後半にスポットライトを当てることにします。
ヴィッセルのサッカーだけれど・・
彼らは、昨シーズンの前半と比べ、格段によくなっている。
正確には・・
酒井高徳が、ドイツ、ブンデスリーガのHSVから完全移籍してきた、昨年8月14日以降っちゅうことだろうね。
誤解を恐れずに言えば、彼の加入によって、ヴィッセルのボール奪取プロセス(守備)が、格段に進化したことが、その主たる要因ということです。
サッカーの絶対ベースは、守備(ボール奪取プロセス)にあり。
それがうまく回りはじめたのだから、次の攻撃に勢いが乗るのも道理。
ダビド・ヴィジャが、ルーカス(ポドルスキー)が、はたまたイニエスタが・・
そんな世界のスーパースター連中の攻撃プレーも、ボール奪取プロセスの高揚によって、より破壊力が増したよね。
とはいっても・・
そう、その世界の大スター連中は、攻守ハードワークを好まない。
特に、最前線からのチェイス&チェックやカバーリング等など・・
だから、いくら酒井高徳が、チームにカツを入れながら頑張っても、最後のところで勝ち切れない・・という「壁」を乗り越えられずにいたんだよ。
たしかに失点は減ったし、(守備の勢いに乗ったサポートのお陰で!?)攻撃の威力も増しはしたけれど、それでも、まだまだ中途半端なイメージが漂っていたのさ。
それが・・
そう、昨シーズンの終盤から、本格的に進化しはじめ、天皇杯という初タイトルまで手中にしてしまったんだ。
そして、そんなポジティブ傾向の継続が、この試合でも、顕著に「感じ」られたっちゅうわけだ。
もちろん、その進化リソースの(物理的&心理的な)コアリーダーは・・
・・言うまでもなく、攻守ハードワークとリスクチャレンジへの強烈な「チームスピリット」を牽引する、酒井高徳と、山口螢のコンビ以外にはいない。
そして、彼らがいるからこそ、ボール奪取プロセスが活性化し、次の攻撃での「厚み」も、格段に増した。
もちろん、仕掛けの基本アイデアは、世界のスーパースター連中に拠るわけだけれど・・
それでも、その仕掛けアイデアを、有機的に「増殖」させるためのリソースは、何といっても、人とボールの「動き」でしょ。
特に、様々な意味合いを内包する「サポート」こそが大事なんだよ。
「それ」があるからこそ、イニエスタだって、次の仕掛けアイデアを膨らませることができる。
まあ・・ネ・・とはいっても・・
そう、そんな、「人とボールの動き・・」という視点じゃ、もちろん、マリノスに、一日「以上」の長があることは、衆目の認めるところでしょ。
この後半でも、たしかにヴィッセルも、昨シーズンからすれば「有為なイメチェン」とも言えそうな、「美しく勝てる」レベルの組織サッカーを魅せていた。
それでも、やはり、実質的な「内容」では、まだまだ、マリノスのレベルには至っていない。
ボール支配率でも、決定的な「ゴール機会」の量と質でも・・
たしかに、両チームともに、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを志向しながら攻撃を仕掛けていってはいる。
でも、特に「人の動き」で、「有為な差」が見え隠れするんだよ。
要は・・
そう、マリノスのトータルフットボール(全員守備、全員攻撃)では、その言葉どおりに、全員が、常に猛禽類の眼で、攻守の目的を達成しようと手ぐすね引いている。
特に攻撃では、ワンツー(パス&ムーブ)の量と質に、格段の差があると感じた。
ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションは、そんなワンツーコンビネーションの「積み重ね」があってはじめて、3人目、4人目のフリーランナーを活かし切るコトができるからね。
その視点で、ヴィッセルの組織コンビネーションは、まだまだなんだ。
もちろん、ヴィジャやルーカスがいれば、「個のチカラ」で、何となく切り崩しちゃうシーンも演出できるんだろうけれど・・
でも、そんな「個のスーパースター」は、もういない。
イニエスタにしても、基本は「組織プレーの天才」というわけさ。
だから彼らは、もっと、もっと、「人の動き」を活性化させ、組織コンビネーションの内容を充実させなきゃいけないんだよ。
とにかく、いまのヴィッセルが、そのベクトル上をひた走っているのは確かさ。
「組織プレーと個の勝負プレー」のバランスを、高みで安定させる方向に・・ね。
ところで・・
そう、マリノスの前半と後半の「サッカー内容の激変」というテーマ。
前半は、彼らの強みのエッセンスである、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、うまく機能しなかった。
それは、前半の最前線には、「フタ」がはめ込まれていたからね。
そう、オナイウ阿道。
・・これから彼は、我々のサッカーをもっと深く理解しなければいけない・・
・・そうすれば、彼の才能も、より光り輝いていくはずだ・・
監督会見で、アンジェ・ポステコグルーが、そんなニュアンスの内容をコメントしていたけれど、とにかく前半のオナイウ阿道のプレーは、まさに寸詰まりの極致だった。
最前線での彼の「動き」が緩慢だから、スペースを攻略するためのコンビネーションが、うまく回らないんだ。
もっと彼は、前後左右に動きつづけることで、多くボールに触り、そこからシンプルにボールを動かし、パス&ムーブを忠実につづけていれば、今日の何倍ものパフォーマンスを魅せられたはず。
彼には、そのポテンシャルが備わっていると思うんだよ。
何か、会見場では、「遠藤渓太がはいったことで後半のマリノスサッカーが活性化した・・」なんて話し合う人たちがいたけれど、わたしは、「それは、オナイウ阿道という最前線のフタがいなくなったからに他ならない・・」って、思っているわけさ。
オナイウ阿道という「天賦の才」・・
彼には、もっと、主体的に「考えつづけ」ながら動くことで、もっと多くボールに触ろうとする意識と意志をトレーニングすることを奨めるよ。
どうも彼は、パスを「待つ」という姿勢が強すぎるからね。
もっと、自分から、パスを「呼び込まなければ」ダメでしょ。
もっと主体的に、もっと健全な「自己主張を・・」ってなコトを言いたい筆者なのだよ。
そうじゃなければ、「あの天賦の才」がもったいないじゃありませんか。
ということで・・
この試合については、こんなところです。
あっと・・
PK戦・・
スタジアムのデジタルディスプレー、観ましたか??
ゴールを決めた「一人目と二人目」の部分が、左に動いて「見えなくなり」、成功か不成功を示すボックスのなかが、すべて「×印」で埋め尽くされた電光掲示板・・
写真に撮っておけばよかった・・フ〜〜ッ・・
もちろん最後は、ヴィッセルの「ステディーなヒーロー」、山口螢が成功して「ジ・エンド」っちゅうことになるわけだけれど、その七人目の(マリノスの!)先行キッカーまで、すべて「×印」だからね・・
とても、とても、奇異なシーンではありました。
へへっ・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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