トピックス
- 2021_U24
(オリンピック準々決勝)・・立派なサッカーを展開したのに、残念・・でも、オリンピックという強い影響力をもつ社会現象だからこそ、3位決定戦(銅メダ
ル)にも一定の意義があると思う・・(U24日本vsスペイン、0-1)・・(2021年8月3日、火曜日)
- フ〜〜ッ・・
1968年のメヒコオリンピックと、同じ組み合わせの3位決定戦になってしまった。
とにかく・・
森保一ジャパンは、標語ではなく、全身全霊を尽くして闘い切った。
でも、一瞬のスキを突かれ・・
アセンシオの、「これぞ世界トップ」というスーパーシュートにやられてしまった。
あのシュートは、さすがの谷晃生でも、止められない。
わたしは、ゲーム内容を「感じ」ながら、そこに流れる大事なコノテーション(言外に含蓄される意味)を探っていた。
そして、3週間前のスペインとの親善試合コラムを読み返していた。
中澤佑二や吉田麻也が放散していた素敵なコメント。
そう、この日の森保一ジャパンも、二人のコメントそのままに、「互角の勝負サッカー」を展開できていたんだ。
とはいっても・・
親善試合コラムで書いたように、世界トップとの「最後のサッカー内容的な僅差」が、まだそこに在ることを体感させられた。
「個」の部分でも、「組織」の部分でも・・
とはいっても、前述した「雌雄を決する勝負ファクター」という視点では、たしかに「互角のニュアンス」もテンコ盛りだったと思う。
もちろん、その絶対ベースは、強烈な「闘う意志」が詰め込まれた、優れたボール奪取プロセス(守備)。
決して、リトリートした(後方で構えるような!?)ブロック守備じゃない。
そうではなく、我らが森保一ジャパンは、あくまでも、積極的&攻撃的なボール奪取プロセスを「仕掛け」つづけていたんだよ。
たしかに、全体的に押し込まれる時間帯は、長かった。
とはいっても、決して(心理・精神的に!)押し込まれるのではなく・・
冷静に、次の展開を「読んで」インターセプトやボール奪取チャレンジをブチかましていたんだよ。
もちろん、次、その次のカバーリングイメージを絶対ベースにしてね。
だからこそ、ボール奪取プロセスのアクションが、相互に、うまく「連動」しつづけていた。
そして、そんな(次の守備に対する)相互の信頼があったからこそ、たまに繰り出す攻撃にも、ボールがないところでの「確信のフリーランニング」が連動するわけだ。
とにかく・・
日テレ解説の森岡隆三が、何度も指摘していたように、ボール奪取プロセスでの若武者たちは、決して、猪突猛進にアタックを仕掛けるのではなく・・
・・冷静に相手を観察しながら、彼らの次のプレーを正確に「イメージ」し、もっとも効果的なアタックを「選択」していたんだよ。
もちろん、それは、1秒の何分の一ってな瞬時の判断。
そんな、冷静で巧みなボール奪取プロセス・アクションの積み重ね(チャレンジ&カバーの連鎖!)を観ながら、とても頼もしく思ったモノさ。
そして、そんな絶対ベースが機能していたからこそ・・
たまに魅せる、人数をかけた「危険な仕掛け」を、「本物のゴール機会」へとつなげられていたんだ。
ということで・・
立派な闘いを魅せてくれた森保一ジャパン。
だからこそ、とても、とても、残念で仕方なかった。
まあ、仕方ない。
ということで・・
銅メダルをかけた3位決定戦。
それが、どのような意味をもつのかは、人それぞれだよね。
わたしは、「銅メダル」を取ることには、オリンピックという「社会現象」が秘める、社会的な影響力(サッカーに対する注目度アップ!?)という視点で、ある一定の「意義」があると思っています。
もちろんサッカートーナメントだったら、優勝に「しか」価値がないわけだけれど・・さ。
ということで、3位決定戦にもフルパワーで臨んで欲しいと願っている筆者なのです。
ガンバレ〜、森保一ジャパン〜・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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