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- 2021_U24オリンピック日本代表(親善マッチ)・・この完勝には、ものすごく貴重なコノテーション(言外に含蓄される意味)が満載だった・・横内昭展ジャパンに乾杯!!・・(日本vsアルゼンチン、3-0)・・(2021年3月29日、月曜日)
- そうそう、それだよっ!!
そのとき、そんな頓狂な声が口を衝(つ)いていた。
後半の立ち上がり時間帯。
一点をリードされたアルゼンチンが、意地で(!?)、前からプレス守備をブチかましてくる。
そして、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだけじゃなく、強引なドリブル突破チャレンジも駆使して、日本を押し込んでいくんだ。
チト、心配になった。
でも・・
そう、我らが若武者は、そんな状況でも、決して、受け身に押し込まれるような無様な悪魔のサイクルに落ち込むコトなんて、なかったんだ。
もちろん、強引なドリブル突破にブッ千切られるシーンもあった。
でも、忠実で効果的なカバーリングや協力プレスへの選手たちの動きの「集散」が、素晴らしく機能するんだよ。
日本の若武者たちは・・
自分たちが主体になって、チェイス&チェックやカバーリング、協力プレスに代表される「守備ハードワーク」を、限界まで「探しつづけ」ていたんだ。
そう、自身で考え、勇気と責任感をもって、リスクにもチャレンジしていく「強烈な意志」。
そんな、強烈な「意識と意志」に支えられた「主体性プレー」があったからこそ、後半立ち上がり時間帯でのアルゼンチンの「圧」を冷静に受け止め、無力化できた。
やっぱり、ボール奪取プロセス(守備)の内実(最高レベルの主体性プレー!!)こそが、サッカーの「質」を高揚させる、唯一のリソースなんだよ。
この試合でも、そんなサッカーの根源コンセプトを再認識させてもらった。わたしにとっても、素晴らしい「学習機会」だったぜ。
そうそう・・
冒頭の、「それそれ、それだよっ!!」ってな声が出たプレーだけれど・・
それは、アルゼンチンが、前からプレス守備ベースで押し上げてくる状況。
そこで、日本の前線プレイヤーたちが、一人の例外もなく、全力で、ボールと「状況」を追い掛けつづけていたんだよ。
日本ディフェンスが、少し「後追い」になりかけたネガティブ状況で、繰り返し、ボール奪取プロセスへ、大いに貢献していたんだ。
それって・・
そう、まさに、選手たち自身が、全力で、攻守ハードワークを「探しまくった」ことによる大いなる成果だったというわけさ。
そして、そんな、強烈な「意識と意志」に支えられた、主体的な「攻守ハードワーク」こそが・・
次の次元へ進むための(本当の意味で世界との最後の僅差をクリアするための!)唯一のリソースなんだよ。
とにかく・・
このゲームで、絶対にピックしなければならないと思ったテーマが、ソレだったわけさ。
そう、後半立ち上がり時間帯で、日本の若武者がブチかましつづけた、アルゼンチンの、前へのプレスエネルギーをはね返した、スーパーな(主体性!)攻守ハードワーク。
それがあったからこそ、まさに完勝って言える内容で、ゲームを締められた。
ホント、堪能させてもらった。
テレビ中継(BS朝日)の、カメラワーク(ズーミングワーク)も素晴らしかったしね。
だから、攻守にわたる、ボールがないところでの「意識と意志のせめぎ合い」まで、しっかりと体感できた。
やっぱりサッカーは、不確実なファクターが山盛りだからこそ、究極の「心理ボールゲーム」っちゅうことなんだろうね。
だからこそ、攻守ハードワークとリスクチャレンジにあふれる、積極&攻撃サッカーを常に志向しなきゃいけない。
それこそが、美しい質実剛健サッカーを体現していくための、唯一のリソースなんだよ。
選手たちの意識と意志を、そのレベルまで高めた、横内昭展さんの心理マネージャーとしてのウデにも、乾杯っ!!
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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