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- 2021_日本代表(WM最終予選)・・実力の「差」は明白だけれど、それでも、やっぱり、極限のテンションに包み込まれた最終予選マッチを勝ち切るのは、難しい・・(ベトナムvs日本、0-1)・・(2021年11月11日、木曜日)
- まさに、アジア最終予選・・
限界を超えるほどに(!?)緊迫した勝負マッチの面目躍如ってなゲームだった。
この緊張感には、ホント、独特の「何か」が隠されているって感じるじゃないか。
そんな、森保一ジャパンの勝負マッチだけれど、それは、ここまで・・
すべてが、1点差の勝利と敗戦だった。
まさに、めくるめく歓喜と、奈落の落胆という、天国と地獄を、行き来したわけだ。
なかでも・・
そう、一点リードを守り切らなければならないというゲーム展開・・
そこでは、さまざまな「心理ファクター」が、限界を超えていたかもしれない。
オーストラリア戦、中国戦、そして、このベトナム戦。
サッカーだから、何が起こるか分からない。
たしかに、ベトナム戦では、総合力に、明確な差があった。
それでも、ベトナムの、粘り強く、ダイナミックな(前からの攻撃的!)ボール奪取プロセスは、決してあなどれない。
彼らは、日本にボールを奪われた次の瞬間から、積極的&攻撃的チェイス&チェック(寄せ)をブチかます。
そして、そんな攻撃的なプレー姿勢が、次、その次へと、有機的に連動するんだよ。
「高み」で安定した攻守ハードワークとリスクチャレンジには、強烈な意志が込められていた。
たぶん、韓国人プロ監督パク・ハンソの、アグレッシブなマインドが、そのまま乗り移っていたっちゅうことなんだろうね。
とにかく、あれほど森保一ジャパンにイニシアチブを握られていたにも関わらず、ベトナムは、ボールを奪い返したら、とにかく前へ仕掛けていく。
そして何度か、肝を冷やすシーンまで創られた。
たしかに戦術的にはピックするテーマは、少ない。
でもベトナムが、ホンモノの心理ゲームであるサッカーの「本質」を感じさせる「魂の闘い」を魅せたコトはたしかな事実。
それは、それで、賞賛に値する闘いではあった。
ところで、立派な闘いを魅せた日本の強者ども・・
たとえば、伊東純也・・
決勝ゴールも含め、たしかに仕掛けプロセスでは、素晴らしい実効レベルの、危険なオフェンスアクションを魅せつづけた。
でも、わたしは・・
ダゾン解説の牛若丸が、何度も指摘していたように、最前線からのチェイス&チェックやカバーリングといった、守備ハードワークを賞賛したい。
もちろん・・
南野拓実にしても、ハンパない大迫勇也にしても、闘う意志が爆発したエネルギーを、チェイス&チェックやカバーリングに、効果的に注入していた。
それでも私は、伊東純也が魅せつづけた、まさに「主体的な爆発」って表現できそうな、守備のハードワークに、特筆の意味合いを感じていたんだよ。
まあ、その一端は、中国戦でダゾン解説をつとめた岡田武史の言葉に集約されるかな。
そう、チーム全体を「刺激」し、「覚醒」させられるような「爆発ハードワーク」を主体的に探しまくるプレー姿勢・・ね。
そんな高い「意識と意志」さえあれば、必ず、強いオマーンやサウジアラビア、オーストラリアに対しても、本来の実力の差を「魅せつけられる」ゲームを展開できるはず。
さて、次は、勝負のオマーン戦だ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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