トピックス


2022_東アジア選手権・・両ゲームでは、さまざまな視点のテーマをピックできた・・(ナデシコvs韓国、2-1)(日本vs香港、6-0)・・(2022年7月19日、火曜日)

■池田太ナデシコ・・

さて〜〜っ・・

ゲームを観ながら、やっぱり、ボール奪取プロセス(守備)の内実こそが・・ってな原則コンセプトを再認識していたっけね。

解説の澤穂希も、不機嫌そうに・・

「寄せが甘い・・あんなにフリーでクロスを上げさせたりシュートを打たせちゃ・・だめっ!!」ってな感じで、辛口にコメントしていたっけね。

もちろん私も、アグリー。

ボール奪取プロセス(守備)には、多くのファクターがあるよね。

そのなかでも、やっぱり、攻守の切り替え(トランジション)とチェイス&チェックやカバーリングが、もっとも大事なんだ。

そう、攻守にわたって、様々な影響を与える「寄せ」の内実。

それは、サッカーの(攻守の!)内容を左右する、決定的なファクターなんだよ。

実際・・

前からプレスを、ものすごく忠実にブチかましつづける韓国チームは、その後の仕掛けでも、しっかりと人とボールを動かしながら、スペースを攻略できていたじゃないか。

そうなんだよ。

ボール奪取プロセス(守備)でブチかますダイナミズム(闘う意志のチェイス&チェック!)は、次の攻撃でも、存分に活かせるんだ。

たしかに韓国には、チ・ソヨンを除き、危険なスペース攻略プロセス(攻撃・仕掛け)を演出できるプレイヤーは、そんなに多くはないけれど・・

それでも、全体的な攻めの勢い(闘う意志アクションの内実!)では、我らが池田太ナデシコは、完全に、後追いになっていたんだよ。

とはいっても・・

あの2つの「ワンチャンス」を、最高の集中力で決め切り、勝利を掴んだことは、称賛に値する。

ということで、前述した課題は・・

「意識と意志とイメージング」という根源的な「心理・精神的な テーマ」だから、しっかりと自分たちの内面を見つめ直すことで、良い方向へ修正できるはず。

期待しましょう。

あっと・・

この「粘り勝ち」には、もちろん、称賛と感謝の拍手をおくっている筆者なのです。

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■森保一ジャパン

ホンコンを圧倒した。

そんな、森保一ジャパンが展開した、美しい質実剛健サッカーを観ながら・・

ボール奪取プロセス(守備)は、もちろんのこと・・

次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)で魅せつづけた、主体性プレーの素晴らしい内実に、感じ入っていた。

もちろん・・

主体的なプレーではあるけれど、決して、自分勝手(エゴプレー)じゃない。

とにかく、森保一ジャパンが魅せた人とボールの動きの「リズム」は、秀逸の極みだった。

一人ひとりのボールタッチは、まさに軽快そのもの。

そして、ワントラップ(ワンタッチ)から、素早く、そして創造的に、次へボールを動かしてしまう。

とにかく、ボールタッチからパスまでの「リズム」が素晴らしい。

それも、これも、そのリズムを、チーム全体が、しっかりとシェアしているからに他ならない。

森保一の優れた仕事に、称賛と感謝の拍手をおくります。

そんな森保一ジャパンは・・

だからこそ、軽快。

だからこそ、痛快。

そして私は・・

そんな軽快で創造的なサッカーが、「Jリーグのサッカー」が大きくレベルアップしていることに起因している・・っていうコトに、アタマをめぐらせていたっちゅうワケだ。

もちろん、絶対ベースは、創造的で効果的な、ボール奪取プロセス(守備)。

そこでは・・

誰一人としてサボらず、チェイス&チェックや局面デュエル、マーキングやカバーリング、協力プレスへの集散、そして最終勝負シーンでの「最後の半歩」などといったファクター全てが、有機的に連動しつづけるんだ。

ここで言う、最後の半歩だけれど・・

それは、クロスやシュートの「ブロック」だけじゃなく・・

最終勝負シーンでの、ギリギリのマーキングやカバーリングといった「瞬間的な実効アクション」も、意味しているんだよ。

まあ、いいや・・

そして森保一ジャパンは、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では・・

前述した、人とボールの動きの「リズム」が、チーム全体で、正確に(創造的に!)シェアされているのを大前提にしているからこそ・・

美しい、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション「も」効果的に機能させることでスペースを、しっかりと攻略できる。

そして、だからこそ・・

スペース攻略からの「個の勝負ドリブル」も、より有利なカタチで、ブチかましていける。

また、人とボールの動きのなかで、パスレシーバーも・・

「動きのリズム」を正確にシェアできているからこそ・・

スッと動いたり、スッと止まったりと、効果的な「アクション」をつづけられる。

とにかく、彼らのパスレシーブ・アクションの「メリハリ」が抜群なんだよ。

そんなだから・・

ホンコンディフェンスが、自分たちのイメージングの「ウラ」を突かれたり、より危険なカタチで裏のスペースを攻略されちゃうのも、道理。

とにかく・・

ホンコンディフェンスが描く「ボール奪取」のイメージングを、何度も「凌駕」して裏スペースを攻略した、森保一ジャパンの仕掛けを、心底楽しんでいた。

進化する「Jのサッカー」を、そのまま良いカタチで持ち込んでくれた森保一ジャパンを、とても新鮮な気持ちで追いかけていたんだ。

中国、韓国というアジア強豪との対戦がつづく東アジア選手権。

わたしは、進化&深化する「J」のレベルを体感し、確認するためにも、貴重なトーナメントだと再認識させられていた。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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