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2022_J2_ 第11節・・後半30分あたりの選手交代で、天地がひっくり返った・・ヴェルディの諸君は、そのグラウンド上の現象の意味をしっかりと理解し、その体感を 鮮明に記憶しておかなきゃいけない・・(ヴェルディvsジェフ、1-1)・・(2022年4月23日、土曜日)

・・この選手交代で、ヴェルディ選手たちの立ち位置が変わりましたネ〜・・

・・あっと、その関係で(!?)、これまで、マンマークで完璧に抑え込まれていた佐藤凌我が、少しフリー気味にプレーできるようになっている・・

ダゾン解説、渡邉一平が、そんなコトを言うんだよ。

・・そうそう・・

実はわたしも、渡邉一平の言葉に、100%アグリーだったんだ。

そんな、ボールがないところでのグラウンド上の現象を確認できたのも・・

この試合でのダゾンカメラワーク(ズーミングワーク)が良かったからに他ならない(それに対しては、心から感謝っ!!)。

だから、そんな微妙なグラウンド上の現象まで、ある程度は把握できたっちゅうわけだ。

あっと・・

その、決定的な意味を内包していた選手交代だけれど・・

それは、後半31分、サイドバックの山越康平と、ストライカー杉本竜士の交替だった。

それで、全体的な人数&ポジショニングバランスが、少し変化したということだろうね。

そして、冒頭の、渡邉一平のコメントのような、両チーム選手たちの「イメージングの変容」が起きてしまったんだ、たぶん。

例えば・・

それまでチャン・ミンギュから、ものすごくタイトにマンマークされていた佐藤凌我が、徐々にフリーでプレー「出来る」シーンが増えていった・・とかね。

そして・・

そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションがピタリとはまり、最後は佐藤凌我が、しっかりと同点ゴールを、流し込んだ。

また佐藤凌我は、後半ロスタイムにも、ヘディングで、ポスト直撃シュートをブチかました。

・・佐藤凌我は、チャン・ミンギュの厳しいタイトマークで、ほとんど満足いくプレーができていなかったんですよ・・

・・たぶん彼にとって、我慢、我慢のゲームだったはず・・

・・まあ、だからこそ、少しフリーにプレー出来るようになったことで、それまでのフラストレーションを突き破るような積極プレーを魅せましたね〜・・

そう、渡邉一平の、とても素敵なコメントです。

あっと・・

彼はまた、こんな正しい解説もしていたよね。

・・この最後の時間帯、ヴェルディが、完璧にイニシアチブを握って攻め込んだわけですが・・

・・それには、ジェフ中盤を、素晴らしくクリエイティブに仕切っていた、田口泰士が交替したこと(後半38分)も大きかったと思いますよ・・

またまた、100%アグリーだった。

ところで・・

このゲーム全体をとおした評価だけれど・・

実は、(あのままだったら!?)ヴェルディの完敗っちゅう流れだったんだ。

たしかにボールはキープしている。

それでも、ジェフが展開する素晴らしいボール奪取プロセス(守備)によって、まったくといっていいほどスペースを攻略できない。

もちろん、ゴール機会も、皆無。

そして・・

素晴らしくクリエイティブな解説をブチかましていた渡邉一平も・・

・・ヴェルディは、ボールはキープしているけれど、そこから、タテへ仕掛けていけませんよね・・

・・もちろんソレは、ジェフ守備が、とてもうまく機能しているからに他なりません・・

そうそう、まさに、その通り。

ヴェルディは、後半30分あたりまで、完璧に、ジリ貧のサッカーに落ち込んでいたんだよ。

それが・・

そう前述した選手交代によって、ゲーム展開すべてが、逆回りしはじめた。

・・運動量が、格段にアップし、ボール奪取プロセスの機能性も、何倍にもアップした・・

・・攻守ハードワークとリスクチャレンジの量と質が、増幅していく・・

・・そして・・

・・佐藤凌我がブチかましつづける、スペースへのフリーランニングが光り輝く・・

・・タテパスが、面白いように決まりはじめる・・

・・それまで鳴かず飛ばずだった新井瑞希のドリブル勝負や、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの仕掛け人としての機能性が、何倍にもアップする・・

・・などなど・・

ところで・・

ヴェルディ選手たちは、この、天地がひっくり返るほどの「サッカー内容の好転」について、どう感じているんだろう。

とにかく彼らは・・

タテパスを失敗したくないから、トライしない・・といった、後ろ向きの「姿勢」でプレーしていたコトを、忘れちゃダメだよ。

また、サッカーが、やっと、本当にやっと、本来のように「回りはじめた」キッカケの体感を、しっかりと記憶しておかなきゃいけない。

そう、サッカーは、究極の「心理ボールゲーム」なんだよ。

だからこそ・・

選手一人ひとりの「意識と意志とイメージング」によって、白が黒へ、黒が白へ・・と、あり得ないほどの「変容」を繰り返す。

そう、アナタ任せではない、完璧な「主体性プレー」こそが、いまのヴェルディ選手諸君が、強烈に志向しなきゃいけない「自覚ターゲット」なんだよ。

あっ・・スミマセン・・

とにかく・・

このゲーム(学習機会)の内容が、次につながる、とても貴重な「体感」として、鮮烈にアタマに刻まれることを願って止みません。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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