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2022_ 池田太ナデシコ(アジアカップ)&森保一ジャパン・・韓国レディースの、強烈な意志が込められた闘いに心を打たれた・・また森保一ジャパンでは、中国との 実力差を、もっと「数字」に反映させて欲しかった・・(なでしこvs韓国、1-1)、(日本vs中国、2-0)・・(2022年1月27日、木曜日)

まず、池田太ナデシコ・・

相手は、充実した総合力をベースに、積極的に(勇気マンマンに!?)攻め上がる韓国。

だから、前ゲーム(ベトナム戦)で書いたように・・

「変な消化不良の感性」に苛(さいな)まれるコトなんて、まったくなかったね。

そう、互いに攻め合うことで、とてもエキサイティングな、動的に均衡した勝負マッチになったと思うんだ。

そして、だからこそ・・

池田太ナデシコが標榜する、ボールを奪い切るサッカーが、本領を発揮し、深層の(!?)実力差までも、しっかりと体感させてくれた。

少なくとも、前半は・・ね。

あっと、そういえば・・

前後半ともに、立ち上がりは、韓国がブチかました、エネルギッシュなボール奪取プロセス(守備)によって、ナデシコが押される時間帯がつづいたっけネ。

とはいっても、そのゲーム展開の内実は・・

ナデシコが、「押し込まれている・・」なんてモノじゃ、まったくなかった。

そうではなく、ナデシコが、余裕をもって、韓国の仕掛けプロセスを、次、その次で、効果的に潰しまくっていた・・っちゅうのが現実だった。

そのバックボーンは・・

そう、池田太が志向する、(積極的&攻撃的に!?)ボールを奪い切るサッカー。

そして、ボールを奪い取った後は、人とボールを、例によって、素早くスムーズに動かしながら、スペースを攻略しようとする。

でも、そのスペース攻略プロセス(仕掛け)が・・

どうも、まだ、うまく「変化」を演出し切れていないってな印象なんだ。

もちろん、人とボールの動きについては、とても魅力的で、実効レベルも高いとは思うけれど、「それ」が、うまくスペース攻略につなげられていない。

もっと、もっと、個のドリブル勝負や、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション、そして、たまには、放り込みや、「エイヤッ!」のミドル弾などもブチかましましょう。

もっと・・もっと変化・・ね・・

ナデシコは、「ゴール機会」を創りだすことに対する渇望感が必要かもしれない。

そう、何らかの、こだわり。

そんな感性をもちつづけることが、とても、とても、重要な意味をもってくるんだ。

あっと、勝負・・

最後の最後に、韓国に、コーナーキックから気合いの同点ゴールを奪われちゃった。

わたしは、その同点ゴールを観ながら、潰されつづけても、決して諦めずに攻め上がった韓国レディースに、とても深いシンパシーを感じていたっけ。

それでも、ナデシコは・・

全体として、しっかりと実力を発揮し、結果(グループ一位突破!)もつかみ取った。

とにかく・・

相手が、意識と意志とイメージングで(特に、意志の炸裂と高みでの継続いう視点で!!)、ナデシコも学べるモノを内包している韓国代表だからこそ・・

このゲームの体感を、貴重な「学習機会」として次に活かすコトを忘れちゃいけません。

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さて、森保一ジャパン・・

たしかに「産みの苦しみ」はあった。

それでも、全体的なサッカー内容からすれば、着実な快勝っていう賛辞が相応しい。

もちろん、個のチカラじゃ、中国は、あなどれない。

それでも、攻守にわたる局面デュエルの内実に、個のチカラ以上の、大きな「差」を見られてハッピーだった。

その差のバックボーンは・・

色々あるだろうけれど、大きいのは、やっぱり「世界」で培った体感の積み重ねだろうね。

パワーのぶつかり合いだけじゃなく、細かなポジショニング修正、相手ボールタッチの予測と対処・・等など。

そんな細かなトコロに、一味も二味もの「違い」を感じていた筆者なのである。

それにしても・・

森保一ジャパンは、相変わらず、攻守ハードワークやリスクチャレンジなど、意識と意志とイメージングの内実が、とても、高質。

だからこそ、人とボールの動きを、「正しく」加速させられるし、スペースを攻略する可能性だって大きく高揚させられる。

そして、そんな組織サッカーの量と質のアップに伴って・・

そう、個の勝負プレーも、どんどん進化していった。

たとえば・・

後半43分・・

左サイドでボールを持った久保建英・・

チラッと中央ゾーンに視線を投げた次の瞬間・・

相手GKとディフェンスラインの間にある、猫の額のようなスペースへ、鋭い、鋭い、ラスト・トラバース・パスを、ズバッとブチ込んだ。

狙ったのは、もちろん、中央ゾーンで、その「猫の額」へ走り込もうとしていた、前田大然の最終勝負イメージ(最終勝負のフリーランニング!)。

その、勝負イメージング意図のシンクロプレーに、鳥肌が立った。

もう一つの視点ポイント。

それは・・

遠藤航、守田英正、田中碧で組んだ、トリプルボランチ。

その攻守にわたるイメージングの機能性が、得も言われぬほど、美しかった。

もちろん、遠藤航のメインイメージングは「アンカー」だったけれど・・

とにかく、この三人は、まさに「戦術イメージの糸」で結ばれているかのように、攻守にわたって、美しく、踊りつづけたんだ。

わたしは、彼らの「意志の糸」を感じながら、そのコンビネーションに舌鼓を打っていた。

さて、5日後の、勝負のサウジ戦。

近くなったら、ダゾンで、惜敗したアウェー戦を見直すことにしよう。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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