トピックス
- 2022_日本代表(親善)・・世界の「強豪」の仲間入りへ、順調に近づいている森保一ジャパンに、乾杯!!・・(日本vsガーナ、4-1)・・(2022年6月10日、金曜日)
- やっぱり・・
そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション・・だね。
このゲームでは、そんな、美しく、実効レベルが高い組織プレーがテンコ盛りだったんだよ。
その、スペース攻略プロセス(攻撃)だけれど・・
そこで、人とボールが、クリエイティブに動きつづける組織サッカーが機能したからこそ・・
三笘薫、久保建英、堂安律に代表される「危ないドリブラー」も、より良いカタチで個の勝負をブチかましていけた。
あっと、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション・・
例えば、山根視来の先制ゴールシーン。
右サイドの久保建英から、なかで待ち構える堂安律へ、ズバッてな、鋭い「ワン」のパスが飛ぶ。
この状況で、オーバーラップした山根視来が、決定的スペースへのフリーランニングを、「ベストタイミングで加速した・・」というのが、このゴールの骨子だった。
そう、成功した最終勝負シーンでは、その多くが、「人の動き」に拠るんだよ。
そして、この先制ゴールシーンでも・・
山根視来が走り抜ける決定的スペースへ、堂安律から、ダイレクトで、ピタリのコースと強さの決定的スルーパスが送り込まれっちゅうわけだ。
まあ、たしかに・・
久保建英からのパスと、それを受けた堂安律の「体勢」からすれば、あのコースへのダイレクトパス「しか」選択肢がなかった・・ってな見方もできそうだけれど・・
とはいっても・・
この先制ゴールシーンでは、この三人のなかで、決定的なスペース攻略の「イメージング」が、完璧にシェアされていたのも確かな事実だったんだ。
とにかく私は・・
あの先制ゴールシーンにおいて、もっとも決定的な意味のあったのが、山根視来のフリーランニングと、堂安律からのダイレクトパスだったというコトが言いたかった。
ということで、試合だけれど・・
わたしは、攻守にわたる、ボールがないところでの「組織プレー」の内実に、目を凝らしていた。
そして森保一ジャパンが展開する、組織プレーと個の勝負プレーが、高い次元でバランスする、素晴らしい高質サッカーを、再認識していた。
その再認識が可能だったのは・・
TBSテレビ中継のカメラワーク(ズーミングワーク)が、素晴らしい「俯瞰アングル」だったからに他ならない。
だからこそ、ボールがないところで両チームがブチかます、攻守のせめぎ合い(意識と意志とイメージング)の内実を、とことん楽しめたっちゅうわけさ。
ということで・・
「あの」強いガーナに、内容でも、結果でも、明確な「有意差」を魅せつけた森保一ジャパン。
彼らは、日本サッカーのアイデンティティ(誇りのリソース!?)になった・・と、感じた。
ところで、久保建英・・
攻守両面にわたって、組織プレーでも、勇気をもった個人勝負プレーでも、存在感を発揮した。
たしかに・・
局面デュエルでは、スピードやパワーで「置き去りにされる」シーンもあったし・・
ボール絡みの局面勝負でも、ガーナ選手に、ボールを「絡み取られる」シーンもあった・・
でも、全体としては、代表チーム初ゴールも含めて、効果的な攻守ハードワークとリスクチャレンジ等、期待が膨らむプレー内容だったと、ホッと胸をなで下ろしていた筆者なのだ。
とにかく・・
チーム全体として、十分に満足できるサッカーであり、W杯への期待を高めてくれた森保一ジャパンに、心から感謝している。
あっと・・
このゲームは、キリンカップの一環ということで、次は、決勝。
相手は、チリに勝利したチュニジアということになったらしい(チリとの試合も観てみたかったけれど・・)。
そこでは、また、色々な視点でゲームを楽しめそうだと、期待に胸を膨らませている筆者なのだ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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