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2022_親善マッチ・・個のチカラを前面に押し出す「局面サッカー」・・まあ、日本サッカーの参考にはならないね・・攻守のスーパー局面プレーは除いてね・・(フロンターレvsパリ・サンジェルマン、1-2)・・(2022年7月20日、水曜日)

すごかったネ〜・・

究極の、局面サッカーというか、足許サッカーというか・・

まあ、局面でのスーパー個人プレーを、ブツ切り的に積み重ねていくってな見世物(!?)サッカー。

わたしは(ドイツのプロコーチ連中も!)、そんな、個の才能「ばかり」を前面に押し出すパリ・サンジェルマンを高く評価していないんだよ。

不確実なファクターが満載のサッカー。

その絶対ベースは、攻守ハードワークを積み重ねていく、究極の「組織ボールゲーム」だからね。

そう、人とボールの動きの量と質こそが、サッカーの質を決定づけるっちゅうわけだ。

メッシやネイマール、ムバッペにしたって、「あの」バルサやアルゼンチン代表、ブラジル代表、フランス代表の組織サッカーがあるからこそ、活かされているわけだからね。

とはいっても・・

そりゃ、あのスーパーな「局面プレー」を魅せられたら、観る方は、熱狂するでしょ。

かく言う私も、「スゲ〜な・・まさにサーカスだ・・それも一流のね・・」なんてね。

サッカーが秘める「魅力」の一つが、「個の天才」の迸(ほとばし)りであるコトは、誰にも否定できない明白な事実だからサ。

でも、そんなパリ・サンジェルマンだけれど、いまの彼らの強さの絶対ベースは・・

言うまでもなく、それは、「世界選抜」ともいえそうな優秀な「組織プレイヤー」が演出する、強力なボール奪取プロセス(守備)にありだよね。

だから鬼木達フロンターレは、カウンターや一発ロングシュート、またセットプレー以外では、チャンスを創りだせる(スペース攻略の!?)雰囲気を、かもし出せない。

そんな対戦だから・・

多くの時間、パリがイニシアチブを握るも当然の成りゆきだった。

そのなかで、ズバッ、ズバッと、足許タテパスをブチ込む、パリ・サンジェルマン。

そして、受けた天才たちは・・

フロンターレ選手のアタックを「挑発」し、そのボール奪取アクションの逆を取ってしまう。

たしかに、世界トップの才能連中がブチかます、個の局面プレーは、魅力的だし、危険だ。

そんな、「個」ばかりが目立つパリ・サンジェルマンだけれど・・

そう、ツボにはまったときにゃ、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが「炸裂」することだってあるんだよ。

それは、複数の「天才イメージング」の有機的な連鎖ってな表現がピタリと当てはまる、美しくスムーズな「人とボールの動き」なんだ。

まさに、「ミニマム・ゾーン」での、天才の饗宴。

たとえば、パリ追加ゴールのシーン・・ね。

そう、たまにブチかます、爆発。

でもそれ以外は、局面での「天才プレー」を、素早く、スムーズにリンクしていくってな仕掛けを、落ち着いて繰り出していくんだ。

あっと・・

たまにフロンターレが押し上げていき、変なカタチでボールを失ったとき、そこからパリが繰り出していくカウンターもまた、「天才の饗宴」ってな、危険な仕掛けだよ。

とにかく・・

こんな、偏った(個の)魅力満載の(!?)サッカーを展開するパリ・サンジェルマンは、日本サッカーにとって、イメージトレーニングの価値ある素材にはならないよね。

もちろん、ボール奪取プロセス(守備)でのイメージの連鎖、局面プレー(局面デュエル)などは、除いてね。

たぶん・・

このパリ・サンジェルマンだったら・・

鬼木達にやらせたら、確実に、もっと良いサッカーになるに違いないって確信しますよ。

そう、「出して動く・・出して走る・・」ってな組織イメージをリンクする高質サッカーね。

へへっ・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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