トピックス
- 2022_WM_18・・
ノックアウト_2・・このゲームからは、立派なオーストラリアというテーマ以外にも、超天才という存在を操るプロコーチの実効あるウデってなテーマもピッ
クしました・・(アルゼンチンvsオーストラリア, 2-1)・・(2022年12月4日、日曜日)
- もちろん・・
オーストラリア「も」、世界に、アジアの存在感を、有意にアピールしてくれた。
彼らの立派な闘いは、称賛と感謝に値する。
特に・・
前半と後半の、サッカー・イメージングの変容は、それを効果的に機能させたという意味合いも含めて、特筆だった。
そう、前半は、完璧な「戦術サッカー」。
でも、リードされた後半からは、「解放サッカー」。
そしてゲームを、「動的な均衡マッチ」へと「成長・高揚」させ、オジーが勝負をひっくり返す(!?)ってなトコロまで、エキサイティングに盛り上げてくれた。
同じ、アジアのサッカー人の1人として、彼らに、称賛と感謝の拍手をおくります。
ことほど左様に、オーストラリアは、素晴らしかったけれど・・
でも、このコラムの骨子は、このテーマに集中しようかな・・
そう、天賦の才という諸刃の剣・・
つい最近アップした、Core Columnの「このコラム」も、ご参照あれ。
ということで、コラムの中心は、言わずもがなの、リオネル・メッシっちゅうわけだ。
そう、攻守ハードワークに、まったく興味がない、超天才。
たまには「寄せ」るけれど、ボール奪取プロセス(守備)でのハードワークは、無に等しい。
それでも・・
そう、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、世界屈指の「価値」を創りだすんだ。
この試合でも・・
前半のオーストラリアがブチかました「戦術サッカー」で、徐々に寸詰まりプレーに押し込められていたアルゼンチンを救ったのも、彼だった。
もちろん私は、ディエゴ・マラドーナ時代のアルゼンチンも、知っている。
当時の監督、Dr.カルロス・ビジャルドというプロコーチに対する興味も、天井知らずだったよ。
彼については、ドイツ(プロ)サッカーコーチ連盟が主催する、サッカーコーチ国際会議でも、大いに話題になったモノさ。
ところで、わたしが実際に観たことのある「攻撃的ミッドフィールダー」の選手たち。
それには・・
ペレ、ヨッハン・クライフ、ミッシェル・プラティニ、ジネディーヌ・ジダンといった、「超」天才たちが名を連ねるわけだけれど・・
でも、メッシとマラドーナは・・
彼らと比べても、攻守ハードワークの「仕事量」が、格段に低いっていう印象なんだ。
では、そんな「サボリ魔」がいる場合、チームのモラルは、どうなるの??
特に、攻守ハードワークの量と質など、サッカーの「組織的ファクター」にスボットライトが当たっている現代サッカーでは、そのテーマは、まさに「核心」なんだ。
あっと、天才選手のマネージメントに長けた、アルゼンチン代表監督・・
いまは、リオネル・スカローニだけれど、聞くところによると、この時点で、アルゼンチンサッカー協会会長が、彼との契約延長を発表したとか。
ナルホドね・・
まあ、スカローニの場合は、「天才選手マネージメントのウデ」だけじゃ、ないんだろうけれど・・
あっと、チームのモラルを減退させず、天才能力の120%活用というテーマ・・
もちろん、プロコーチによって、「やり方」は千差万別だから、具体的なコトまでは踏み込めないけれど・・
とにかく、そんな「超天才」を扱うプロコーチは・・
「チームの納得感」を、いかに、高みで維持するのかというテーマと取り組むわけだ。
簡単に言っちゃえば・・
天才だけじゃなく、チームの「心理マネージメント」でも、ウデを発揮するっちゅうコトだよね。
ビジャルドやスカローニに聞いたわけじゃないけれど・・
ヨッハン・クライフを指導した、「あの」オランダのレジェンドプロコーチ、故リヌス・ミケルスが、わたしに、こんなコトを語ってくれたっけ。
・・とにかく、個人的なコミュニケーションで、まず、ヨッハンのプライド(心理アイデンティティ!?)を心から認めることが大前提だった・・
・・そこで、はじめて、ヨッハンも、胸襟をひらく・・
・・まあ、彼の場合は、アヤックス・アムステルダムで、若いときから知っていたわけだから、やりやすかった側面もある・・
・・また彼自身も、オレの歴史や人間性を理解し、レスペクトしていたというコトもある・・
とにかく、そんな「人間性の触れあい」こそが、ヨッハン・クライフが、攻守ハードワーク「にも」リキを入れて取り組んだことのバックボーンにあったっちゅうコトだ。
でも、ディエゴとリオネルの場合は・・!?
たぶん、そこでのビジャルド(マラドーナの監督)とスカローニ(メッシの監督)は・・
周りの、心理的なチームリーダーを取り込み、「天才の取説」について、チーム全体としての理解の共有、共感、協力を創りあげていったんだろうね。
・・アイツは、あそこじゃ寄せないし、サボる・・
・・だから、それは、オレがカバーする・・
・・オマエたちも、そんなオレのハードワークを知って、レスペクトしてくれよ・・
・・そんな、チーム内での、心理的な「マインド交換」を、監督が主導して、深めていったっちゅうコトなんだろうね。
もちろん・・
マラドーナやメッシにしても・・
「テメ〜らのパフォーマンス」が、少しでも、ほんの少しでもダウンしたら、瞬間的に、「蔑みの対象」になっちゃうという現実を、しっかりと理解している(ハズ)。
そんな、チーム内での、心理・精神的な「コンフリクト・メカニズム」もまた、チーム内テンションを、ポジティブに機能させるためのツールにも、なるわけだ。
そう、優れた心理マネージャーが駆使する、ポジティブな真のマネージメントツール・・ね。
まあ、この「心理・精神的なメカニズム」については、「異論・反論・オブジェクショ〜ン!!」ってなコトになっちゃうだろうから、これ以上、突っ込まないけれど・・
とにかく・・
目標(目的)は、サッカー内容が、質実剛健なモノへと高まっていくこと。
それさえ、しっかりと(常に!)視野に捉えていれば、おのずと方策が見えてくるモノなんだよ。
そう、分からなくなったら、「目的」を見つめなおすんだ。
そうすれば、おのずと、好きか嫌いかにかかわらず、いま「何をやらなけばならないか」が、見えてくるっちゅうコトが、言いたかった。
フ〜〜ッ!!
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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