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2022_WM_27・・ 準々決勝・・モロッコが魅せつづけた、強烈な「意識と闘う意志」が満載の、徹底したボール奪取プロセス(守備)に、心からの称賛と感謝の拍手をおくりま す・・(モロッコvsポルトガル,  1-0 )・・(2022年12月11日、日曜日)

まさに、徹底的に「強烈な意識と意志」が詰め込まれた、ボール奪取プロセス(守備)・・

モロッコのことだよ。

この試合まで、失点は、オウンゴールの一点だけだってさ。

だから、まず、モロッコのボール奪取プロセス(守備)の内実を、注視した。

そして、思った・・

そう、彼らは、基本に、徹底的に忠実だっちゅう、事実。

ボール奪取プロセス(守備)のファクター・・

攻守の切り替え(トランジション)、チェイス&チェック、局面デュエル、マーキング、カバーリング、協力プレスへの集散、そして「最後の半歩」・・

そんな、ボール奪取プロセス(守備)で、誰一人として「気を抜かない」。

だからこそ、それらの守備アクションが、素晴らしくシンクロ(連動)しつづける。

これは、大事なポイントなんだよ。

基本に、徹底的に忠実なプレー姿勢。

それが、相互信頼のレベルを引き上げ、「協力・機能性」の絶対ベースである、互いのイメージングがリンクする「連動性」を充実させるっちゅうわけだ。

連動性・・

それが、うまく機能しているからこそ、実際にボールを奪い返すときの、インターセプトや、相手トラツブの瞬間を狙ったアタック(スライディング)の実効レベルを、大きくアップさせられる。

とにかく・・

モロッコ選手たちは、前述した守備ファクターの重要性を、しっかりと理解し、それを、自ら、全力で、徹底的に、探しまくるってなプレー姿勢なんだよ。

それこそ・・

そう、ボール奪取プロセス(守備)での、最強の主体性プレーじゃないか。

ところで後半・・

ポルトガルが、ガンガンと攻め立て始めてからのモロッコ守備だけれど・・

たしかに、押しまくられ、何度か、ポルトガルにゴール機会を創りだされた。

でも、最後は、例の「最後の半歩というファクター」が、光り輝くんだ。

要は、最終勝負シーンでの、各自が描くイメージング(予想)内容と、それを実行していく「意識と意志」が素晴らしかったんだ。

これは、もう拍手しかない。

あっと、ポルトガル・・

この試合でも、スーパースターが、ベンチスタートということになった。

そう、クリスティアーノ・ロナウド・・

このテーマについては、スイスとの、決勝トーナメント1回戦コラムをご参照あれ。

面白いネ〜〜・・

組織プレーや守備で、完璧にブレーキになってしまうクリスティアーノ・ロナウドだけれど・・

でも、「こんな感じの」モロッコが相手だから、逆に、ハードワークの「サボリ魔」、クリスティアーノ・ロナウドの、個の勝負プレーが、効果的に「ハマッた」かもしれない・・っちゅう視点(後半に登場したけれど、結局は、1本のシュート以外は、鳴かず飛ばず!)。

何せ・・

そう、モロッコ守備は、ボールがないところでのポルトガル選手の「動き」を、ことごとくマークしちゃうわけだからね。

スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でポルトガルが仕掛ける、一発(ロングの!)タテパスや、サイドチェンジのパスを「呼び込む」をような、パスレシーバーの「動き」を、完璧にイメージング(予測)して、タイミングよく「寄せ」ちゃうんだよ。

そんなアクション・メカニズムを視認できた背景には・・

そう、テレビカメラの「ズーミングワーク」が、とてもバランスが執れていたコトがあるんだ。

だからこそ、モロッコ・ディフェンダーたちの、ボールがないところでの「忠実な」マーキングやカバーリングの「動き」までも、事細かに確認(体感)できたっちゅうわけだ。

面白いネ〜・・

とにかく、その優れたテレビカメラワークのお陰で、「この」モロッコのボール奪取プロセス(守備)を攻略していくのは、困難の極みだって実感していたよ。

そんな、抜群にボール奪取プロセス(守備)が強いモロッコだけれど・・

次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、「持ち味」が存分に発揮されていたよ。

彼らは、組織的な「人とボールの動き」では、そんなに特筆ポイントはないけれど・・

とにかく彼らは、個のドリブルをベースに仕掛けていくんだよ。

だから彼らのボールの動きは、スペースを攻略するのではなく、ゾーンをつなぐような、正確で、着実な「足許パス」がメインだよね。

でも、ボールまわりの「個の勝負プレー」は、高質で危険そのものなんだ。

そんなコトからも、彼らの、「才能レベルの高さ」を、如実に体感させられる。

そして、一発の(どちらかといったら、放り込みに近い!!)クロスボールに、19番のエンネシリが、後方から、五歩、六歩で「勢い」をつけたジャンプで、ピタリと合わせるんだ。

その高いコト・・

最後に彼がアタマで触ったポイントでは、ポルトガルGKの「手の高さ」を超えていたよ。

ホント、ビックリ・・

そして、そこからの(ロスタイムを入れて!)100分近く(計算違い=60分ちかく・・でした・・寝不足だったみたい・・へへっ)、モロッコの、強烈な、ボール奪取プロセス(守備)が、素晴らしく機能しつづけたっちゅうわけだ。

エネーチケー解説の山本昌邦も語っていたように、そこでの、決定的な「KFS」は、何といっても、モロッコ選手たちの、強烈な意識と闘う意志だった。

KFS= Key factor for Success・・ね。

同じサッカー人として、称賛と感謝しかない。

あ〜〜・・手に汗にぎる100分(計算違い=60分ちかく・・でした・・寝不足だったみたい・・へへっ)だった・・

堪能した。

さて、次の「イングランド対フランス」だけれど・・

重要な勝負マッチだから・・

一寝入りしてから、アベマ中継を「後追い」で楽しむコトにしますよ。

では、後で〜〜・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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