トピックス
- 2022_WM_30・・
準決勝・・それでもモロッコは、世界的なサッカーの高次平準化テンデンシー(傾向)を象徴する存在として気を吐いた・・同じサッカー人として、称賛と感謝
の拍手をおくりたい・・(フランスvsモロッコ, 2-0)・・(2022年12月15日、木曜日)
- アララ〜ッ!・・
またまた、前日の勝負マッチと同じように、ゲームの趨勢が・・
そう、実力チームのフランスが、先制ゴールをブチ込んだんだよ。
まあ、このゲームでは、その先制ゴールを、「5秒間のドラマ」風に描写しないけれど・・ね。
それにしても・・
二つの準決勝の「立ち上がり」が、(まあ先制ゴールの時間帯は違うけれど・・)同じようなゲーム&勝負プロセスになってしまった!?
そう、アルゼンチン同様、フランスのボール奪取プロセス(守備)も、メタンコ強いんだよ。
その絶対ベースは、何といっても、「最後の半歩」というファクターに優れていること。
最後の半歩(©by湯浅健二・・へへっ)・・
まあ、前日マッチからの繰り返しにはなるけれど、やっぱり、定義しておかなきゃいけない。
それは・・
決定的シチュエーションでの、ラスト・クロス、パス、またシュートを、身体を張って「ブロック」する守備アクションだけじゃなく・・
その決定的(ピンチの!)シチュエーションに絡む、マーキングやカバーリングを、高い実効レベルで「機能させる」ための、イメージング(予測)能力っも含むんだ。
ボール奪取プロセス(守備)には・・
攻守の切り替え(トランジション)、チェイス&チェック、マーキングやカバーリング、局面デュエル、協力プレスへの集散などなど、いろいろとあるけれど・・
そのすべてに、この、「予測能力」とも言える、イメージング能力が絡んでくるわけさ。
そう、最後の半歩というファクター・・ね。
言いたかったことは・・
世界トップ(実力チーム)の「絶対バックボーン」が、ボール奪取プロセス(守備)の内実に、秘められているっちゅうコトなんだ。
ゴールを(受け身に!?)守るってなニュアンスじゃなく、グラウンド全体で、ゲーム状況に応じて(!)、積極的&攻撃的に(!)ボールを奪いかえしにいく「意識と意志とイメージング」ね。
そう、森保一ジャパンが魅せつづけたようにね。
あっと、ということで・・
前日マッチ(アルゼンチンvsクロアチア戦)との違いは・・
世界トップの実力チームと対峙しているモロッコでは、さまざまな意味合いを内包する「実力ファクター」で、まだ微妙に「足りない部分」があるということかな・・
そう、クロアチアとモロッコでは、クロアチアの方が、攻守イメージングの「シンクロ」など、さまざまな「サッカー要素」で、微妙に、一日の長があるっちゅうコトだね。
そして、この勝負マッチの見所が、徐々に浮き彫りになってきた。
それは・・
こんなゲーム(勝負)展開になってしまったから、やっぱり・・
守備イメージングの内実については、言うまでもないわけだけれど・・
両チームがブチかますスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実にこそ、その見所が集約されているっちゅうコト・・ね。
フランスがブチかます、カウンター・・
そして、モロッコが賭ける、高さを活かしたセットプレー・・
セットプレーでは、モロッコが、何度か、惜しいゴール機会を創りだしていたよね。
とはいっても・・
そう、後半の立ち上がりから、モロッコがブチかました「前からプレス守備」は秀逸だった。
その「勢い」は、ホントにすごかった。
やっぱり、不確実なファクターが満載のサッカーは、究極の「心理ボールゲーム」なんだよ。
そのコトは・・
フランスの(ムバッペの!!)見事なスペース攻略プロセス(ドリブル)が炸裂し、交替出場して1分の、コロムアニが追加ゴールをブチ込んでからの、モロッコの、攻守の「勢い」が・・
そう、彼らの「意識と意志とイメージング」の勢いが、明らかにダウンしたんだ。
前からプレス守備を機能させるためには、チーム全員が、極限レベルで「連動」していなきゃいけない。
その「全員のシンクロ・・」っていうファクターが、微妙にダウンしたって感じたんだよ。
後半の立ち上がりからブチかました、「爆発エネルギーが沸き立つ」をような雰囲気と比べてね。
「あの」フランス守備をも、呑み込んでしまうほどの、迫力が、微妙にダウンしたんだ。
あっと・・
その、「爆発的に沸き立つ」という雰囲気をブチかますモロッコの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)と対峙したフランス守備で、気を吐いたのが・・
そう、グリーズマン。
とにかく、彼の、危ないシチュエーションを感じ取る「最後の半歩ファクター」は、素晴らしい。
その、グリーズマンが魅せつづけた、「意識と意志のパワー」は、感動的でさえあった。
さて、ということで最後に・・
まず何といっても、モロッコが魅せた、攻守にわたる高質なチームワークと、勝ち切ろうとする「意識と意志とイメージング」の高さに、心からの称賛と感謝の拍手をおくりたい。
彼らは、今大会で「も」再認識された(!?)、世界的なサッカー内容の「高次平準化」の象徴だったと思う。
そしてだからこそ・・
3位決定戦(クロアチア対モロッコ)が、単なる「消化マッチ」ではなくなったし・・
・・決勝が、世界の実力チーム同士の激突という、歴史に残る(かもしれない)最高のショータイムということになった。
同じサッカー人として、大会を(サッカー的にだよ、あくまでも現場のサッカー的に!!)盛り上げてくれた全てのチームに対し、称賛と感謝の拍手をおくります。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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