トピックス
- 2022_WM_3・・グループリーグ(C組とD組)・・(2022年11月22日、火曜日)
- ■グループC(アルゼンチンvsサウジ、1-2)
フ〜〜ッ・・
まあ、サッカーだから、こんなコトもあるさ。
それにしても・・
そう、後半に飛び出した、二つの、サウジのミドルシュート&ゴール(同点&逆転ゴール)。
まあ、サッカー神様スクリプトによる、典型的な「サッカー現象」っちゅうコトなんだろうね。
そして・・
サウジがリードしてからというもの・・
彼らのボール奪取プロセス(守備)が、一回りも二回りも「堅く」なっただけじゃなく・・
対するアルゼンチンの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)が、とても「強引」になった。
強引になったら、もちろん、ボールがないところでの仕掛けの「人の動き」だって、様子見気味になってしまう。
そして・・
そんな、両チームの攻守メカニズムがスーパーに機能したコトで、この、世紀の「大番狂わせマッチ」が、成立しちゃったっちゅう次第。
とても、疲れた。
ところで、テーマだけれど・・
それは、前半のサッカー現象からピックすることにしました。
後半の「神様ドラマ」は、まあ、コメントの必要なんてないだろうからサ。
ということで、前半での興味深い現象・・
骨子は・・
アルゼンチンがブチかます、瞬間的に「爆発」する人とボールの動きによる、最終勝負。
もちろん、メッシやディ・マリアのドリブル突破に代表される「アルゼンチンの個の勝負」も、素晴らしいけれど・・
でも彼らは、スマートな「一発パス勝負」も狙っているんだよ。
そう、浮き球やグラウンダーのスルーパス勝負。
もちろん、言うまでもなく、ウラの決定的スペースを攻略するパスレシーバーの「爆発スタート」との「イメージシンクロ」が、決定的なファクターだよね。
それには、こんな背景要素もあったりして・・
そう、VARの新兵器、オフサイド自動判定装置がモノを言う、正確なジャッジ。
そのこともあって・・
アルゼンチンは、「決定的な人とボールの動き」を、とてもスマートにマネージするんだ。
一つは・・
最前線の一人のプレイヤーが、完璧に「オフサイドの位置」にポジショニングするという「罠を張る」シチュエーション。
そこで、別の選手が、後方から、オフサイドラインと、その味方のオフサイド選手を「ブチ抜く」ように追い越す爆発ダッシュをスタートするんだ。
それで、(そのオフサイド選手をイメージする!?)相手守備ラインは、対応に苦慮するっちゅうわけだ。
そりゃ、そうだ。
何せ、決定的スルーパスのターゲットは、その最前線オフサイド選手じゃなく、後方から「追い越していく」オーバーラップ選手だからね。
もちろんその最前線オフサイド選手は、次の勝負プロセスには、まったく、絡まない。
それで、オフサイドとは判定されないっちゅうわけだ(自動判定装置には、そんなケーススタディもプログラムされている!?)。
また、こんな発想もある・・
中盤での、安全な「横パス」から、ダイレクトでブチかます、浮き球やグラウンダーのスルーパス。
あっと、そんな一発スルーパス攻撃だけれど・・
アルゼンチンの場合は、中盤の「パサー」が、決定的な仕事を為すよね。
失点するまでのサウジは、そんな「パサー」を、とても鋭く意識(イメージング)していた。
そう、強力なブロック守備。
だから、アルゼンチンも、そう簡単には、スルーパスを、タイミング良く(このタイミングこそが、コンビネーションの命!!)送り込めなかった。
でも、メッシの先制ゴール(PK)で、状況(選手たちの意識と意志の内実)が、大きく変化した。
そこからのアルゼンチンは、「一発スルーパス」による最終勝負を、より強くイメージングしはじめたんだよ。
もちろん、何度も、自動オフサイド判定に泣かされたけれど・・
それでもアルゼンチンは、前述した「やり方」で、チームメイトたちのイメージを「シンクロ」させ、ウラの決定的スペースを攻略しそうになるんだよ。
あっと・・前述した、もう一つの方策・・
そのキーポイントは、中盤での「タメ」と、そこからの、とても正確で「優しい」ファウンデーションのパス。
そして、そのパスレシーバーが、ダイレクトで、浮き球やグラウンダーのスルーパスを、ズバッて送り込むんだよ。
とにかく、アルゼンチンの前半は、そんな、とても魅力的な仕掛けにあふれていたモノさ。
それが、後半になったら・・
まあ、仕方ない。ここからのアルゼンチンの反攻に、期待しましょう。
■グループD(デンマークvsチュニジア、0-0)
北欧の雄、デンマーク!?
いやいや、彼らに相応しいイメージ標語は、なんといっても、「組織プレーの雄・・」っちゅうのが、いいよね。
ボール奪取プロセス(守備)においても、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも・・
特に、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、タテへ仕掛けていく人とボールの動きには、特筆の価値が内包している。
ところで、そのデンマーク代表。
わたしには、デーニッシュ・ダイナマイトっちゅうニックネームに、馴染みがある。
そう、1986メキシコワールドカップで旋風を巻き起こした、デーニッシュ・ダイナマイト・・ね。
そんな、デンマークサッカーを彩る、英雄たち。
いまの代表GKシュマイケルの父親、歴史に残るスーパーGKピーター・シュマイケル・・
ラウドルップ兄弟・・
エルケーア・ラールセン・・
モアテン・オルセン・・
アラン・シモンセン(ヨーロッパ最優秀選手!!)・・
セーレン・レルビー・・
クリカティアン・エリクセン・・
ヤン・トマセン・・
・・等など、数え上げたらキリがない名選手のオンパレードなんだ。
あっと・・
だからデンマークは強いはずだ・・ってのは、わたしの(昔のイメージによる!?)個人的な思い入れだった。
いや、思い入れじゃなく、今でも彼らは、世界の強豪だったっけ。
まあ、たしかに今では、世界サッカーマップのなかで、すこし「埋没気味」だとは思うけれど・・
それでも、今日、彼らが魅せた、高質な組織サッカーには、攻守にわたる「スマート」なテイストが、プンプン匂っていたよね。
とにかく、内容的には、デンマークの「判定勝ち」ってな評価がフェアだと思うよ。
たしかに、戦前の予想じゃ、デンマークの実力の方が上だって言われていた。
だから、この結果は、チュニジアが「よくやった」ってなコトになるんだろうね。
もちろん、ゴール機会の量と質という視点では、明確に、デンマークに軍配が挙がるわけだから、それで勝ち切れなかったコトは反省しなきゃいけないけれど・・さ。
まあ、このゲームについては、そんなトコロかな・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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