トピックス
- 2022_WM_8・・グループ「B」の注目マッチ・・そこには興味深いコンテンツが満載だった・・(イングランドvsアメリカ、0-0)・・(2022年11月26日、土曜日)
- ・・まあ、アメリカが頑張ったということだろうね・・
・・でも、正直いって、どう理解してよいかわからないゲーム・・
・・トピックスの解説を期待しています・・
そんなメールをもらっちゃったよ。
差出人は、ドイツ在住で、ライプツィヒ大学の教授を退官された、小林敏明さん(彼についてはネットで検索してください)。
わたしの、哲学的な助言者でもあります。
彼とは、2006年ドイツW杯のときに、対談したっけね。
その対談コラムは、「こちら」と「あちら」です。
そして、小林教授ご期待の、イングランドvsアメリカ戦。
さて〜〜・・
わたしは、ゲームを観ながら、すぐに、2000年シドニーオリンピックでの、日本vsUSAコラムを読み返していましたよ。
その文章以外でも、そのオリンピックでアメリカを採りあげたコラムが、いくつかあった。
その内容だけれど、そこには、例外なく、一つのテーマが底流にあったと思う。
それは・・
そう、アメリカンスポーツの、ロジックを突き詰める「思考プロセス」。
このことは、強いアメリカ女子代表を、そのバックボーンとして支えているとも感じる。
もちろんこれは、わたしの、個人的な意見だけれど・・
とにかく彼らは、サッカーでは「何が勝負を分けるクリティカルポイントか・・」というテーマを、突き詰めるんだよ。
そして・・
そう、走ること、ボールを止め、蹴ること、ボールを奪い返すこと、攻撃でも、守備でも、ボールがないところで勝負が決まること・・等など、サッカーの本質的な「メカニズム」を突き詰めるんだ。
そのテーマは、シドニーオリンピックでアメリカを観察しながら気づいたっけ。
そして、このゲームでも・・
あっと、テレビ中継・・
アベマの「メインカメラ」も、そうだったけれど、とにかく、カメラワークが「寄り過ぎ」なんだ。
ボールまわりに集中し過ぎるカメラワークね。
今回のW杯では、とても「バランスの執れた」カメラワークが主流なんだけれど、何故か、このゲームでのカメラワークは、「寄り過ぎ」だった。
だから、「アベマ」が提供する「全体カメラ」という映像に、切り替えて観戦することにした。
そして、見えてきたわけさ。
そう、アメリカの、完璧に「イメージング統一」された、ボールまわりや、ボールがないところでのアクションが、忠実に「連動」する、組織的なボール奪取プロセス(守備)がね。
またそのマーキングでは、「タイト」と「泳がせる」ってな、メリハリの効いた彼らの「イメージング」も垣間見えていた。
もちろん、ボールがないところで動くイングランド選手たちは、しっかりとマークするけれど・・
でも、「行き過ぎる」ことがないんだよ。
そこで展開される、メリハリの効いた、ボール・オリエンテッドな守備アクションは、秀逸だった。
そして「それ」が・・
アメリカが、このゲームを「掌握」した、バックボーンだと思うわけだ。
掌握した!?・・
そう、わたしは、全体として、アメリカが、ゲーム内容でも、勝負プロセス内容でも、主導権を握っていたと、評価しているのさ。
そして、その絶対バックボーンが、前述した、素晴らしく「組織的にシンクロ」した、ボール奪取プロセス(守備)を「ロジカル」に突き詰めるという姿勢にあったと思うわけだ。
アメリカンスポーツが突き詰める「ロジック」・・
アメリカンフットボールでも、ベースボールでも、バスケットボールでもアイスホッケーでも・・
技術論、戦術論だけじゃなく、生理学的なマネージメント、栄養学、心理・精神的な部分などなど・・
とにかく彼らは、そんな(学術)分野すべてで、最高のプラグマティズム(実用主義とか実際主義とか!?)を、とことん追求するんだ。
その一端を、体感「的」に理解するのには、あるアメリカ人教師(サッカーコーチ)との対談も、役に立ったかもしれない。
その対談コラムは、「こちら」。
ということで・・
このゲームでは、次のワールドカップ共催国の一つとして(カナダ、メキシコとの共催!)、強化を進めるアメリカの底力を、感じさせてもらった。
さて、グループリーグ最終日。
現在グループ3位のアメリカは、2位のイランと、雌雄を決する勝負マッチに臨む。
イランは、ウェールズとの激闘を、まさに、これ以上ないほどの「意識と意志」を炸裂させる前からプレス守備で制した。
もちろんアメリカにとっても、厳しい相手。
それは、最高にエキサイティングな(歴史に残るような!?)勝負マッチになるに違いない。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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