トピックス
- 2024_アジアカップ(2)・・トーナメント初戦で、こんな厳しい勝負マッチと、大逆転ドラマまで体感したコトには、殊の外のコノテーション(言外に含蓄する意味)が内包しているハズだ・・(日本vsベトナム, 4-2)・・(2024年1月14日、日曜日)
- さすがに、フィリップ・トルシエだね。
とにかく、ベトナムの、強烈な意識と意志パワーが詰め込まれた、創造性あふれるボール奪取プロセス(守備)に脱帽していた。
それだけじゃなく・・
しっかりとしたテクニックをベースに、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)にも、見るべきモノを詰め込んでいた。
他の東南アジアチームが、ベトナムとやるときは、「守備を固めるコト」が多いらしい。
そう、彼らは、アジアでは、「相手の強化守備を崩していかなきゃてけない・・」らしいんだ。
今日の、ベトナムの立派な闘いを観ていたら、そのことも、明確に想像できる。
とにかく、素晴らしい「意志の闘い」を魅せていた、ベトナムなんだよ。
とはいっても・・
そう、我らが森保一ジャパンも、徐々に「意識と意志パワー」を高揚させていくんだ。
もちろん、その高揚プロセスでは・・
優れた、ボール奪取プロセス(守備)が、絶対ベースだった。
素早く効果的な攻守の切り替え、勢いが充実したチェイス&チェック(寄せ)、局面デュエルでの闘う意志とスキル、忠実で厳しいマーキング&カバーリング・・
・・そして、言うまでもなく、予測という意味合いも含む、世界に誇れる「最後の半歩」というイメージング・ファクター等など。
この森保一ジャパンは、「世界」というスタンダードでも、「本物テイスト」を振りまいている。
それだけじゃなく・・
次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実でも・・
そうなんだよ・・
「あの」フィリップ・トルシエに鍛えられた、素晴らしく忠実で、ダイナミックなボール奪取プロセス(守備)を魅せつづけるベトナムに対して・・
我らが森保一ジャパンは・・
実効レベルが最高の、美しく効果的な「人とボールの動き」を魅せつづけたんだ。
そういえば・・
他のグループでの第一戦では・・
「あの」強いカタールやオーストラリアが、相手ディフェンスを崩し切るのに(スペース攻略!)とても苦労していたっけね。
それは・・
言うまでもなく、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、人とボールの動きと「そのリズム」に課題をかかえていたからに他ならない。
まあ、ボールがないところでのアクションの量と質に、課題ありってなコトね。
それに対して、我らが森保一ジャパンは・・
組織と個のバランスが、素晴らしい機能性を、魅せつづけていたんだ。
人とボールの動きと「そのリズム」が優れているからこそ、中村敬斗や伊東純也に代表される「個の勝負師」たちも、存分にチカラを発揮できるっちゅうわけさ。
あっと・・
この、優れた、人とボールの動きと「そのリズム」というグラウンド現象の頂点は、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだよ。
それが、うまく機能するからこそ、個の才能も、最高レベルで引き出せる。
ということで・・
この試合からピックした「ポジティブ・エフェクト」を、短く、まとめます。
・・トーナメント初戦としては、最高の「効果」をもたらした・・
・・なにせ、「あの」フィリップ・トルシエ率いる強いベトナムに、1度は、逆転を許し、でも最後は、再逆転ドラマを完結させたわけだから・・
・・そんな「厳しい勝負」こそが、チームの「サッカーイメージ」を、充実させるんだよ・・
・・そして、次、その次の「厳しい勝負」に直面しても、その「自信と確信レベルの高揚」によって、自分たちの持てるチカラを、存分に発揮できるようになる・・
・・また、個人的にも・・
・・スーパーな仕事人ぶりを披露した、南野拓実・・
・・ダゾン解説陣も、彼の、「攻守ハードワーク」を探しまくるプレー姿勢を絶賛していたけれど・・
・・とにかく、ボールを奪われた次の瞬間からブチかましつづけた、最前線からの、忠実でダイナミックな「寄せ」と「効果的なボール奪取アタック」は秀逸の極みだった・・
・・そして「それ」をベースに、最後の「仕掛けプロセス」でも・・
・・最高のパスを供給するわ、最高のポストプレーをブチかますわ、冷静なゴールまでブチ込んじゃうわ・・
・・ということで、彼の大活躍は、誰の目にも明らかだったはず・・
・・また、中村敬斗・・
・・うまくゲームに乗り切れていなかったけれど、最後は、例によっての「才能ミドル弾」で、溜飲を下げ、自信と確信レベルを充実させた・・
・・また、最終ラインの谷口彰悟と板倉滉については、言うことなしに素晴らしかった・・
・・もちろん、守田英正と遠藤航のダブルボランチも、いつものように秀逸の機能性だった・・
・・そして、久保建英・・
・・異次元の「ボールタッチ&コントロール」と「視野」・・
・・攻守ハードワークもいとわない・・
・・そりゃ、彼にボールが集まるわけだ・・
・・彼も、「自分のトコロ」でボールの動きを停滞させないことを意識しているけれど・・
・・でも、一度タメを演出したら、それは、たしかに、レベルを超えている・・
・・またチームにしても、久保建英が入ったときの「イメージング・コンビネーション」が、しっかりと確立しつつあるって感じるのは、わたしだけじゃない!?・・
・・ということで・・
・・とても苦労した大会ファーストマッチを、こんなカタチで「粘り勝ち」を収められたことには、格段のコノテーション(言外に含蓄する意味)が内包されていると思う筆者なのだ〜っ!!・・
・・ということで・・
・・うまく表現できないけれど・・
・・とにかく、この、とても厳しい初戦に、「あんなカタチ」で大逆転勝利を収められたコトは、確実に、次につながる・・
・・個人的な「自信と確信レベル」の進化&深化も含めてネ・・
今日は、そんなトコロですかね。
明日は、早く起きて、インドネシア対イラク戦を、簡単にレポートしまっせ。
では・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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