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2024_アジアカップ(5)・・イラクがブチかました極限の「闘う意志」に、敬意を表しましょう・・それでも私は、この結果を、どちらかといったら、ポジティブに捉えているんだけれど・・(イラクvs日本、2-1)・・(2024年1月19日、金曜日)

ふ〜む・・

たしかに、全体的なサッカーの「質」では、森保一ジャパンに一日の長がある。

とはいっても・・

イラクが魅せつづけた、レベルを超えた「意志の闘い」にも、敬意を表さなければいけない。

彼らがブチかましつづけた・・

特に、ボール奪取プロセス(守備)での、強烈な「闘う意志」とハードワークには、彼らの歴史的なバックボーンさえ感じられた。

その、攻守ハードワークとリスクチャレンジを引っ張る「意志のパワー」だけれど、さすがに、昨年のガルフカップ勝者(中東チャンピオンチーム!)だと、思った。

その「意志のチカラ」・・

そこには、「中東」が内包する、歴史に根ざした(!?)何らかのバックボーンさえ、感じられたモノさ。

特に・・

ボール奪取プロセス(守備)における忠実な「寄せ」と、周りのマーキング&カバーリング、そして、局面デュエルでのスキルとダイナミズム。

また、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、ボールがないところでのアクションの量がハンパなかった。

そう、チャンスを感じたら、どんなに「遠く」ても、必ず、1人や2人が、相手ゴール前まで押し上げているんだよ。

そのレベルを超えた忠実さの背景には、「評判が一回り高い森保一ジャパン」に対する強烈な「対抗心」と、地元パワーがあったんだろうね。

とはいっても・・

スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、人とボールの動きと「優れたリズム」という視点じゃ、森保一ジャパンに一日の長があるのも、確かな事実なんだよ。

彼らは、その「動きベース」で、何度かは、イラクの裏スペースを攻略していった。

それでも、「最後の勝負の瞬間」での、イラクがブチかました意志のポテンシャルによって、そんなチャンスを、繰り返し、はね返されつづけたんだ。

そして結局、先行された「2点」に追いつくことは叶わなかった。

ところで、久保建英。

彼が、イラクに「マーク」されるのは、分かり切っていたハズ。

だからわたしは、久保建英が、例によっての「美しいワンタッチ・コントロール」から、シンプルなタイミングでボールを動かすと期待していたんだ。

もちろん、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、含めてネ。

でも、このゲームでの久保建英は、ボールを「こねくり回すシーンが目立ってしまった。

彼のトコロで、ボールの動きが、少しだけ停滞する傾向に「陥って」しまったんだよ。

それじゃ、周りの「人の動き」だって加速しないし、イラクにとっても、「そこ」に人を集中させられるわけだから、有利にコトをはこべる。

どうも彼は、まだうまく、森保一ジャパンでの「プレーリズム」を確立できていないのかも知れない。

それに対して、南野拓実。

このゲームでも、攻守にわたって、しっかりとした組織プレーに徹していた。

そう、彼は、人とボールの動きの「加速装置」として、とても効果的に機能していたんだ。

とにかく、この試合での森保一ジャパンは・・

イラクが魅せつづけた、強烈な意志に支えられたボール奪取プロセス(守備)の勢いを、うまく「いなして」いけなかったんだよ。

もちろん、「あの強烈な意志」を放散するイラク選手たちが、ブロックを「固める」んだから、簡単じゃない。

だからこそ森保一ジャパンは、より軽快に、人とボールを動かさなければ、いけなかった。

もちろん、久保建英や南野拓実、浅野拓磨や伊東純也といった「個の才能」連中も、なんどかは、個人勝負での突破は、魅せたけれど・・

「それ」が、うまく、最終勝負につながるコトは、希だった。

そんな森保一ジャパンを観ながら・・

わたしは、ボールがないところでのアクションの量と質に、課題があったと感じていた。

要は、イラク選手たちの「強烈な闘う意志」が、日本選手たちの「足」を、少しだけ、ほんの少しだけ萎縮させていた(!?)と感じていたっちゅうコトなんだ。

そう、最終勝負シーンにおいて、決定的な「ボールがないところでのアクション」を起こすためには、常に「エイヤッ!!」ってな感じの「意志の爆発」が必要なんだ。

普段の森保一ジャパンでは、そんな「意志の爆発」のオンパレードなんだ。

でも、この試合では、そんな「意志の爆発」が、イラク選手たちの「強烈な抑制ダイナミズム」によって、封じ込められてしまった!?

やっぱり、不確実なサッカーは、究極の「意志のボールゲーム」なんだよな〜・・。

さて次は、グループリーグ最終戦のインドネシアとの闘い。

わたしは、森保一ジャパンが、少し「追い込まれた」コトを、どちらかといったら、ポジティブに捉えているんだけれど・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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