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2024_EURO_2・・そこには、美しい質実剛健サッカーの大原則メカニズムが、テンコ盛りだった・・堪能した・・(スペインvsクロアチア、 3-0)・・(2024年6月16日、日曜日)

世界最高のテクニック&スキル、そしてタクティックの祭典・・

そんな「EURO」の立ち上がりに、いきなり組まれたスーパーマッチ。

それは、’22-‘23ヨーロッパネーションズリーグ決勝と同じカードだった。

スペイン対クロアチア。

ネーションズリーグ決勝では、PK戦の末、スペインに軍配が挙がった。

そして、このゲームでも・・

両者ゆずらない、世界最高レベルの「せめぎ合い」ってな、ゲーム展開だが・・

でも、やっぱり、そんなゲーム展開だったからこそ・・

そう、スペインのモラータがブチ込んだ先制ゴールは、ショートカウンターからだったんだ。

クロアチアの後方から最前線へ送り込まれた「仕掛けロング」が、途中でスペインにカットされ、そこから一気にタテへ・・

それは、典型的なシチュエーション・・

クロアチアの、物理的&心理・精神的な「重心」が、「前へ」と押し上げられている状況でブチかまされた、スペインの最終勝負ショートカウンターだったんだ。

モラータへの、スーパー・スルーパスを送り込んだのは、ファビアン・ルイス。

そのファビアン・ルイスが、今度は、スペイン2点目を、個の才能ドリブルから、ブチ込んだ。

たしかに・・

この2ゴールともに、「特別な香り」を放散していたけれど・・

でも、私には・・

ダニエル・カルバハルが、ラミン・ヤマルの、「ここしかないっ!!」ってな、最終勝負クロスを、ダイレクトで、ブチ込んだ3点目が、秀逸の極みと、映っていた。

そこで送り込まれた、最終勝負クロスボール・・

それは、クロアチアGKと最終ラインの間に横たわる、まさに「猫の額」ほどの最終勝負スペース。

そこへ、これ以上ないほど正確な、ラストクロスが、送り込まれたんだ。

そして・・

「ここしかない」ってなタイミングで、ダニエル・カルバハルが、オフサイドギリギリで、猫の額に、入り込んだっちゅうわけだ。

鳥肌が立ったよ。

そしてゲームは、このスペインの3ゴールで、集結したわけだけれど・・

実際のゲーム内容は、この「数字」とは、まったく別物だった。

そう、その後に、クロアチアが創りだした、何度かのゴール機会もまた、まさに世界レベルだったんだよ。

人とボールの「夢のような動き」・・

そんな正確な「動き」を演出する、選手の、美しい、夢のようなワンタッチトラップの応酬。

もう、「これぞサッカーっ!!」ってな、美しい質実剛健サッカーのオンパレードだった。

サッカーの基本中基本は、ボールをしっかり「止める」コトだよね。

そのテーマについては、「The Core Column」で発表した、「こんなコラム」や「あんなコラム」をご参照あれ。

ことほど左様に、このゲームでも、そんなサッカーの大原則メカニズムが、美しく表現されつづけたんだ。

そう、両チームによって・・ね。

堪能させてもらった。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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