トピックス
- 2024_
日本代表(WM予選)・・ウチじゃ、巧いヤツらも、しっかりと、攻守ハードワークに勤しむ・・メディアの方々には、そんなトコロも、しっかりと観て、評価
してもらいたい(ある選手の弁!!)・・イイネ〜、森保一ジャパン・・(日本vsシリア, 5-0)・・(2024年6月11日、火曜日)
- 隔世の感・・
オレみたいな、クソジジイの感性かもしれないけれど・・
「昔」を知っている私としては、内容的に、まったく「不安感」のないゲームに、心おどらされていたんだよ。
そう、以前だったら・・
特に中東チームの「汚いプレー」に「攻めあぐねる」ってなゲーム展開が多かったんだ。
もちろん、レフェリーの肩入れも、含めてネ。
そして、終わってみたら、悔しい引き分けや、あり得ない惜敗に、イヤな思いしか、残らない。
そんな、内容的に、ジリ貧のゲームを体感させられるコトが多かったんだよ。
それが・・
決して、勝つことだけに「偏った」超絶の徹底(戦術)サッカーなんかじゃなく・・
森保一ジャパンは、美しい質実剛健サッカーを魅せ、そして、しっかりと勝利をもぎ取ってくれた。
私にとって、彼らが展開したサッカーは、まさにアイデンティティそのものだった。
わたしは、アイデンティティを、「誇りのリソース」って、定義するんだよ。
彼らは、我々サッカー仲間が、誇り感じられる立派なゲームを魅せてくれたんだ。
そんな、立ち上がり(前半)の、スリーバック・・
とにかく、両サイドバックの(戦術から解放された!?)活躍が、心地よかった。
森保一ジャパンでは、足許パスを繰り返す「的」な、沈滞サッカーに陥ることなく・・
あくまでも、人とボールを、しっかりと動かしつづけるんだ。
もちろん、「足許パス」が絶対ベースではあるけれど・・
それは、次のダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを「イメージング」したモノだからこそ、次の、人とボールの動きが「活かされる」。
そして最後は、スペースパスで完結させちゃうんだ。
前回コラムでも書いたけれど・・
スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の「最終勝負」を、効果的に締められるかどうかは・・
人とボールをしっかりと動かす「流れ」のなかで繰り出す、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションや、個の「突貫小僧ドリブル」の内実に、かかっている。
その視点で、今日の森保一ジャパンは、とにかく、素晴らしいの一言だった。
・・というか、彼らは、このところの進化&深化テンデンシーを、より充実させつづけているって表現した方が、いいね。
とにかく、森保一ジャパンは・・
人とボールの動きと、突貫小僧ドリブル&ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションによって、シリア守備を、完璧に、振り回しつづけるんだ。
以前だったら・・
あっと、そのハナシは、もういいか・・でも後述。
とにかく今日は、両サイド(中村敬斗と堂安律)の突貫小僧ドリブルの実効レベルは、もう、抜群。
また、久保建英という、「個のインスピレーション仕掛けプレー」と、そこに絡む、南野拓実の「組織ハードワーク」のコンビネーションが、得も言われぬほどのハーモニーを、魅せつづけた。
また後半に登場した、相馬勇紀も、しっかりと「突貫小僧ぶり」を魅せていた。
あっと、選抜だった、スーパー突貫小僧、中村敬斗・・
前回コラムでは、勘違いし、彼の現在クラブを間違えてしまった。
そこでは、オーストリアの「リンツ」って書いてしまったけれど、それは前クラブで、いまは、フランスの強豪、スタッド・ランスだった。
スミマセン・・
あっと、前半で、3対0というリードを奪ってからのゲーム展開・・
そこで感じたコトもあった。
もちろんシリアが、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、フルパワーでブチかましてきたわけだけれど・・
でも森保一ジャパンは、そんな「中東パワー」を、クソジジイの(以前の!?)感性を大きく超越する「余裕」をもって受け止め、完璧に、無力化しちゃうんだ。
そんなところも、前述した「隔世の感」があったっちゅうコトです。
ところで・・
フジテレビ中継のなかで、ある選手のハナシとして、こんな情報が、実況の方からもたらされたっけ・・
それは・・
・・このチームじゃ、巧いプレイヤーが、しっかりと攻守ハードワークができる・・
・・メディアの方々には(!?)そんなところも、しっかりと観て欲しい・・
いい発言だね〜〜
誰のモノか、聞き逃してしまったけれど、ホントに、森保一の心理マネージメントが、大きく功を奏しているコトを証明する発言だと、感じた。
そして、たしかに・・
このチームでの、攻守ハードワークの実効レベルは、素晴らしいの一言だったんだ。
だからこそ、相互信頼ベースで、本物の攻守チームワークが、機能する。
「あの」鎌田大地も、含めてネ・・へへっ・・
このポイントについて、もう一言・・
攻守ハードワークの、代表格は、なんといっても、ボール奪取プロセス(守備)での、チェイス&チェック(寄せ)だよね。
でも、そのハードワークが、「こんな」だったら、意味がない・・
そう、ボール奪取プロセス(守備)でのチェイス&チェック(寄せ)が、「ぬるま湯」だったら・・
それは、完全な「アリバイプレー」だし、周りのチームメイトにとって、迷惑以外の何ものでもない。
そして、チーム内での「相互信頼」に、亀裂が走っていく。
まあ、このチームには、森保一という、優れたプロコーチ(心理マネージャー)がいるから、心配はしていないけれどサ。
実際、「あの」鎌田大地の守備ハードワークも、見違え「はじめて」いるし・・ネ。
とにかく、内容あるサッカーで、完勝を収めた森保一ジャパンに対し、サッカー仲間として、称賛と感謝の拍手をおくります。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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