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2025_ACLの14(準決勝)・・コラムの中心テーマは、「個」対「組織」・・長谷部茂利は、とても良い仕事をした・・(アル・ナスルvsフロンターレ、2-3 )・・(2025年5月1日、木曜日)
そりゃサ・・
個のチカラの総体じゃ、世界選抜的なキャラクターの(!?)アル・ナスルと、比べようもない。
そして、だからこそ・・
コラムの中心テーマを、「個」対「組織」ってなコトにしようと思ったわけさ。
「個の勝負でしか!!」、うまくスペースを攻略していけないアル・ナスル・・
それに対して、あくまでも、攻守にわたって、「組織」で対抗する長谷部茂利フロンターレ・・
あっと・・
フロンターレの場合には、優れた外国人選手の「個」もあるけれど、彼らは、「それ」を、とても効果的に、「組織のなか」で活かせている。
そんな「ゲームの構図」かな。
もちろん、あれだけの「個のチカラ」を擁している、アル・ナスルだから、「それ」を、チーム戦術のコアに据えようとする監督さんの意図は、重々承知ですよ。
だからこそ、この勝負マッチに対して、それなりの興味を惹かれたっちゅうわけさ。
ところで、個のチカラ(才能レベル)というテーマ・・
ソレが、もっとも実効あるカタチで、「結果」に寄与できるシーン・・
もちろん、それは、個の「勝負プレー」でしょ。
ドリブル勝負とか、セットプレーとか、はたまた・・
まあ、それにしても、数え上げたらキリがない・・
でも、サ・・
そんな個の勝負プレーにしても、やっぱり、バックボーンに優れた「組織マインド」がなきゃ、才能ベースの個の勝負を、うまく機能させられないモノなんだよ。
例えばドリブル勝負シーンにしても、周りが、次の勝負パスをイメージングし、ボールがないところで忠実な「汗かきアクション」をしているか、どうか。
それによって、その個の勝負ドリブルに、大きな「プロセス効果」を生み出せるモノなんだ。
そう、個のドリブル勝負をブチかますチームメイトに対して、常に「勝負オプション」を提供してあげられるような、ボールがないところでのアクションの量と質のコトね。
たとえば、フロンターレ3点目のシーン・・
天才「家長昭博」が、エリソンの個の突破ドリブルに合わせ、逆サイドから、ニアポストゾーンへ、決定的フリーランニングをブチかました。
そのフリーランニングは、マークする相手の「視線を盗んだ」アクション。
相手マーカーは、最後の瞬間、テメーの「背後」から、「水色の影」が、スッと現れた・・ってな感じだったはず。
そりゃ、対処できないよ。
わたしは、そのシーンにおいて、アル・ナスルの、ボール奪取プロセス(守備)への、組織的(!?)な感性の足りなさを観ていた。
そう、アル・ナスルの、組織的な守備イメージング・レベルが、十分じゃないって感じていたんだ。
対するフロンターレの、ボール奪取プロセス(守備)・・
もう、忠実でダイナミックそのものじゃないか。
彼らの場合、ボールがないところでの相手アクションを、ことごとく、「イメージング・ターゲット」に出来ているって感じる。
まあ、だからこそ、アル・ナスルでは、(流れるようなコンビネーションが少ないこともあって!?)どうしても「ゴリ押し勝負ドリブル」が目立ってしまう!?
まあ、たしかに、そんな側面もあるんだろうけれど・・
やっぱりベースには・・
そんな個の勝負ドリブルこそが、テメーの価値のコアだって思っている選手たちを、世界中から集めたチームという側面が強いんだろうね。
もちろん、そんな彼らにしたって、「足許パス」で、ボールを動かすのは、巧いけれど・・さ。
それでも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、人とボールの動きが「目詰まり」を起こしているし、そのリズム・マネージメントにしても、一貫性が感じられない。
そして、最終勝負フェイズにはいったら、やっぱり、「ゴリ押しマインド」ばかりが、前面に押し出され、その周りでの、ボールがないところでのアクションが、出てこない。
それに対してフロンターレ・・
人とボールの動きが活発であるからこそ、ボールがないところでのアクションの量と質も、それなりに高揚しつづけるし、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも光り輝くっちゅうわけだ。
そりゃ、より効果的に、スペースを攻略していけるのも、道理。
長谷部茂利は、とても良い仕事をしているって感じさせられたよ。
さて、決勝だ。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、
その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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