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2025_日本代表(E-1)・・次の韓国戦では、これまでどおりの積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)を絶対ベースに、より「意識と意志」のレベルを高揚させてゲームに臨んで欲しい・・(日本vs中国, 2-0)・・(2025年7月12日、土曜日)

2点止まりか〜〜・・

それが、タイムアップのホイッスルを聞きながらの、正直な感想だった。

両チームには、かなりのチカラの差が見えていたんだよ。

もちろん、その「差」の絶対バックボーンは、ボール奪取プロセス(守備)にあり。

攻守の切り替え(トランジション)、チェイス&チェック(寄せ)、局面デュエル、マーキング&カバーリング、協力プレスの集散、そして、予測(イメージング)の内実という意味の、最後の半歩というファクター・・などなど。

とにかく、我らが森保一ジャパンは・・

ボールを奪い返すという、サッカーの絶対ベースを背景に・・

次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、しっかりと人とボールを動かしながら、何度かは、背後のスペースを攻略できていた。

でも・・

そう、「あの」実力差を鑑みれば、やっぱり、不満の方が先に立つ。

まあ、変に、重箱の底をつつくようなコトは、やりたくないけれど・・

それでも、やっぱり、ゴール機会の量と質には、不満がつのったんだよ。

まあ、だから、考えていた・・

「この日」の森保一ジャパンでは、「フッ切れた勝負」が、チト、消化不良だった・・ってね。

もっと、もっと、勇気をもって勝負(リスクチャレンジ)していかなきゃ・・

勝負・・

例えば、ドリブル勝負・・

例えば、ミドルシュート・・

例えば、ワンツーを素早く繰り返す、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション等など。

まあ、ミドル弾については、何本か、勇気が乗せられた「ドカンッ!!」は、あったよね。

でも、どうも、「気の入れ方」が足りないと感じていた。

要は、打つときに、しっかりと「重心が乗っていない」って感じられたんだ。

立ち足が、遠かったり、足を振るときに、ケツがついていってなかったり・・

ミドル弾は、近頃のサッカーシーンで、とても存在感を増しているよね。

日曜日に決勝が行われるクラブワールドカップでも・・

ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを介した「スペース攻略」や、個のドリブル勝負が抑えられ気味になったら・・

彼らは、例外なく、ロングorミドル弾を、ブチかます。

それも、しっかりと「気が乗った」ヤツ。

強烈な「意識と意志の爆発」・・ね。

そして・・

そんな仕掛けの「変化」が、次のチャンスの流れを、より広く、効果的に、創りだす。

このロングorミドル弾だけれど・・

そのレベルをアップさせるためには・・

言うまでもなく、集中したトレーニングこそが、自信と確信を深める、唯一の「手段」なんだ。

そこでは、前述した「コア・ファクター」をイメージしながら、そこに、より強烈に、「意識と意志」を乗せていくっちゅうわけだ。

そう、立ち足と、ケツを「乗せる」コトを、強烈にイメージするんだよ。

このトレーニングは、セルフ・モティベーション能力をアップさせる鍛錬とも言えそうだ。

とにかく、ロングorミドル弾では、ケツを意識するんだよ。

それこそが、ロングorミドル弾の「結果」を、決定的に左右するんだ。

このゲームを観ながら、いまの日本に足りていない、決定的な「武器」の一つが、ソレだってコトに、思いを馳せていたモノさ。

ロングorミドル弾の実効レベルがアップすれば・・

おのずと、相手ディフェンスも「開く」だろうし、そうなれば、最終勝負プロセスの可能性も、確実に高揚していく。

あっと、もう一つ・・

そう、個のドリブル勝負・・

このゲームでも、俵積田晃太や佐藤龍之介、交替出場した相馬勇紀、中村草太といったドリブラーも、ある程度の存在感を魅せては、いたけれど・・

そう、やっぱり、最後のトコロでは、「失敗したくない・・」ってな意識が、垣間見えていた・・って、感じていたのは私だけじゃないはず・・

まあ、サッカーは、究極の「意志のボールゲーム」だからね・・

さて・・

ということで、来週の火曜日には、韓国との決戦が控えている。

森保一ジャパンは、引き分けでも、優勝を勝ちとることが出来るわけだけれど・・

もし彼らが、そんな「後ろ向きの発想」に、少しでも、ほんの少しでも引っ張られた次の瞬間には、確実に、韓国にやられちゃうでしょ。

とにかく・・

しっかりと、これまでどおり・・

積極的&攻撃的なボール奪取プロセス(守備)を絶対ベースに、より「意識と意志」のレベルを高めて、ゲームに臨んで欲しい。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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