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2025_日本代表(E-1)・・前半のサッカー内容は、攻守にわたって、最高だった・・森保一の、プロとしての「良い仕事」に、心からの称賛と感謝の拍手を・・(日本vsホンコン, 6-1)・・(2025年7月8日、火曜日)
・・この代表は、集まってトレーニングする時間は、1日しかなかった・・
そのことについては、フジ解説陣も、異口同音に語っていたけれど・・
いまの「J」では、ある意味、戦術コンセプトのベクトルは、高みで統一されているんだよ。
だから・・
スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)において、素早くスムーズで、相手の「逆」を突いてスペースを活用できるのも、当然の帰結か。
特に前半は、見事の一言だった。
ここで、確認・・
守備ブロックを強化した相手ディフェンスを崩していくのは、簡単な作業じゃないという事実。
相手は、格下とはいえ、プロなんだからね。
それでも、しっかりとマークされ、カバーリングの機能性も高いホンコンの守備ブロックを崩していくのは、本当は、そんなに簡単な作業じゃない。
そう、後半のホンコンが、いみじくも証明したようにね。
それでも、特に前半の森保一ジャパンは、何度も、繰り返し、繰り返し、相手の穴(スペース)を突いていった。
そして・・
スペースを上手く活用し、ある程度フリーな味方を創りだしたら、躊躇なく、個のドイブル勝負をブチかましていったんだ。
そう、ハイレベルな、組織と個のバランス。
あっと、特に前半・・
そんな素晴らしいスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)をブチかませたのも・・
言うまでもなく・・
高質な「意識と意志の爆発レベル」に支えられた、ボール奪取プロセス(守備)が、素晴らしく機能いていたからに他ならない。
相手ボールを、自分たちに「優位なカタチ」の局面デュエルへ「持ち込んでいく」というか、「追い詰める」ために・・
忠実でダイナミックなチェイス&チェック(寄せ)を、これ以上ないほどの活力ベースで魅せつづけたんだよ。
そこじゃ、もちろん、一人の例外もない全員が、「次」のチェイス&チェック(寄せ)を狙っている。
そう、それこそが、仕事(攻守ハードワーク)を、探しまくる、究極の主体性プレーが集約したサッカーなんだ。
そして・・
そんな「相手の追い詰めプロセス」の中心に、ダブルボランチの、川辺駿と稲垣祥がいたっちゅうわけだ。
とにかく・・
このチームには、そんな攻守ハードワークが、最高レベルで機能する「相互信頼」が、しっかりと根付いているって感じる。
そう、そこにこそ、森保一のプロコーチとしての「本物のウデ」を感じる。
あっと、最後に、もう一つの視点・・
前半に、あれほど、ホンコン守備ブロックを崩し切れた、たぶん根幹のファクターというテーマ。
それは、人とボールの活発な動きと、そのハイレベルな「動きのリズム・マネージメント」。
それがあったからこそ、ワンツーを積み重ねる、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、美しく機能しつづけたっちゅうわけだ。
次の中国戦、最後の韓国戦は、ホンコンの後半のように、守備を固めてくると思う。
まあ、韓国は、攻め上がるだろうけれど・・
とにかく、若手の森保一ジャパンは、こんな「ハード・トーナメント」を体感し、それを貴重な学習機会として、どんどん発展していくに違いありません。
最後に、森保一の、プロとしての「良い仕事」に、同じサッカー人として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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