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2025_ナデシコ・・テーマとして、ニルス・ニールセンが志向するイニシアチブ掌握サッカーと、谷川萌々子をピックしました・・(コロンビアvsナデシコ、 1-4 )・・(2025年2月24日、月曜日)

このゲームからは、二つのテーマをピックしようかな。

一つは、ニルス・ニールセンが志向する、イニシアチブ掌握サッカー。

もう一つが、谷川萌々子という天賦の才。

たしかに、ニルス・ニールセンは、積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)から、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、「ポゼッション系」の人とボールの動きを好むようだ。

そんなサッカーを体現するためのエッセンスは、何といっても、ボール奪取プロセス(守備)でのチェイス&チェック(寄せ)。

それが活発だからこそ、次、その次で効果的なアタックを仕掛けてボールを奪い返せる。

そうなんだよ・・

このチェイス&チェック(寄せ)というテーマから、すぐに、谷川萌々子というテーマにはいっちゃう筆者なのであ〜る。

へへっ・・

要は、素晴らしい才能に恵まれている谷川萌々子は、もっと、もっと、ボールがないところでのアクションの量と質をアップさせなきゃ、その才能がもったいないっちゅうことさ。

彼女は、視野が広い。

ボールをもったら、いや、もつ前から、どこに、誰が、そしてどのスペースが活かせるかってな組織サッカーのエッセンスが、アタマに「描けている」って感じるんだよ。

だから・・

そう、味方からのパスを、ダイレクトで(!)とても効果的に(!)次のステーションへ「つなぐ」ことができる。

もちろん、ボールを持った状況でも、しっかりとキープできるし、そこから、ポゼッション系の(!)パス「は」うまく出せる。

でも、彼女の、全体的なプレー内容に、チト、不満がつのったんだ。

あんな才能に恵まれているのだから、なんで、もっと、もっと、ボールに触ろうとしないのか。

ボールがないところでのアクションが、まさに「テンコ・テンコ」ってな、怠惰な走りばかりなんだよ。

それに対して・・

後半から登場した長野風花は、ボールがないところでのアクションに、メリハリがある。

止まったり、急にスプリントして、タテへの仕掛けパスを「呼び込んだり」、またボールを持ったら、常に、タテへの「勝負パス」を狙っている。

だからこそ、最前線も、長野風花がボールを持ったら、常に、ウラの決定的スペースを狙うんだ。

もちろん、そんな「仕掛けマインド」を共有しているからこそ、長野風化を中心にした、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、ブチかませる。

まあ、谷川萌々子を、いまの時点で(!?)、あのスーパーな長野風花と比べるのは、フェアじゃないかもしれないけれど・・

とにかく、いまの谷川萌々子の「プレーぶり」じゃ、彼女の才能が、まさに、もったいないって感じられるんだ。

まだ若い!?

いや、だからこそ、長野風花を「押しのける」くらいの、闘う意志が、大事なんだよ。

大きなステップアップを志向してね・・

とにかく、谷川萌々子の「プレーぶり」が不満。

いや、彼女のアタマのなかに描かれている、攻守にわたる、「イメージングの全体像」といった方が、正確かな。

・・なんで、あそこで、タテパスを呼び込まないんだ(全力フリーランニングを仕掛けないんだ)・・

・・良いカタチでボールを持ったのに、どうして、勝負ドリブルや、そこで相手を引きつけた勝負スルーパスを狙わないんだ・・

・・もっと、もっと・・

そんな、不満ばかりが、溜まっちゃったよ。

何せ・・

そう、立ち上がり数十秒ってなタイミングで飛び出した、谷川萌々子のスーパーミドル先制ゴールを魅せつけられたわけだからサ。

そりゃ、その後の彼女のプレーに対する期待が、天井知らずってな感じになるのも道理でしょ。

でも、その後は、組織的な組み立てでも(クレバーなダイレクトパスは秀逸だけれど・・)、仕掛けプロセスでも、どうも、煮え切らない。

もっと、長野風花のように、仕掛けプロセスで、「自分が主役になってやるっ!!」ってな覚悟が、必要なんだよ。

そう、サッカーは、究極の「意志のボールゲーム」だからネ。

それも、積極的&攻撃的な・・ネ。

ということで、谷川萌々子という才能については、特に、ニルス・ニールセンという「才覚ある」プロコーチに、期待したい筆者なのであ〜〜る。

へへっ・・

とにかく、ナデシコのサッカーは、どんどん、積極的&攻撃的なモノへと(イニシアチブ掌握サッカーへと!?)、進化&深化をつづけているって感じる。

さて数日後の、アメリカとの対戦が、ものすごく楽しみになってきたじゃないか。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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