湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2024年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第36節(2024年11月9日、土曜日)
- 「負けないサッカー」というコンセプトでも、このゲームで魅せたような「前向きのポジティブ志向」があれば・・結局は、美しい質実剛健サッカーへ、向かっていく!?・・(ゼルビアvsFC東京、3-0)
- レビュー
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- へ〜〜・・
町田ゼルビアのサッカー(発想)が、前向きに進化している!?
もちろん、超絶の徹底(戦術)サッカー等など、前言(彼らのサッカーへのネガティブ評価表現)は撤回しないよ。
ただ、そんなゼルビアのサッカーが・・
(示唆的に!?)このところ、何度か書いているけれど・・
ゼルビアの「サッカー発想」が、ポジティブに変わってきているのは、たしかな事実のようだ。
たしかに、前からプレスの強度や、創造的な協力プレスの集散といった、ボール奪取プロセス(守備)も、そうだけれど・・
特に、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でのイメチェンは、著しいって感じるんだよ。
その意味合いは、選手たちのイメージング(基本的なやり方)が、大きく変化(レベルアップ!?)しているっちゅうコトかな。
要は・・
そう、人とボールの動きと、その「リズム・マネージメント」、そして全体的な「プレーの発想」が、レベルアップしているっちゅうコトさ。
あっと、そのディスカッションに入る前に・・
チト、テレビの解説が、鼻につくっちゅうテーマ。
そう、テレビ中継の解説が、あまりにも「カタチ」にこだわり過ぎていることで、典型的な「サッカー雑音」に聞こえ、耳に憑いちゃうんだよ。
「数字」が、グラウンド上の現象を「支配している」ような、低俗な言説ね。
もちろん、ポジショニングや、互いの「動きのシンクロ」など、基本的なタスク・イメージは、大事さ。
それでも、「数字的なカタチ」を根拠にして、グラウンド上の現象を、説明しようとするやり方に、大きな違和感が・・
まあ、テレビの視聴者は、「へ〜〜」ってな感じで、ケムに巻かれちゃうんだろうけれど・・
もちろん、(敵味方の)相互ポジショニング・バランス「も」、グラウンド上の現象に、影響するさ。
それでも・・
最後は、選手たちが、(チーム&ゲーム戦術に基づいて!!)主体的に考え・・
そして、勇気をもって、積極的&攻撃的に、仕事(攻守ハードワーク)を探しまくらなきゃ、けっして、優れたサッカーは創りだせないんだよ。
そう、最後は、「意識と意志」こそが、サッカー内容を左右するのさ。
グラウンド上の現象については、決して、「幾何学的な説明」なんて、適用できない。
そうではなく、あくまでも、選手たちの「主体性イメージング」こそが、決定的ファクターなんだ。
一人ひとりが、高い「意識と意志ポテンシャル」をベースに、柔軟に、攻守ハードワークとリスクチャレンジ機会を、探しつづけるプレー姿勢ね。
あっと、スミマセン・・
ゼルビアの「イメチェン傾向」についてだった・・
まあ、ボール奪取プロセス(守備)については(前述したように)・・
前からプレスや、協力プレスの集散などを除き、そんなに大きな変化は、感じられない。
それに対して、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実には、大きな「イメージングの変化」を感じているんだ。
そのことは、ゼルビア選手の「質と量」がアップするにしたがって、以前も、何度か、指摘した。
でも、このところ・・
スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、特に、中盤での「組み立てイメージング」に、様々な意味合いで、ポジティブ変化を感じるんだよ。
要は、「イニシアチブ」という、美しい質実剛健サッカーにとって、決定的といえるファクターね。
その骨子は、言わずもがなの、人とボールの動きと、その「リズム・マネージメント」。
それがあるからこそ・・
相手の「動き」を誘発することで、主体的にスペースを創りだし、そこを攻略していける。
だから・・
このところのゼルビアは、以前とは、かなりのイメチェンを魅せているって感じるわけさ。
そう、主体的な(リスク)チャレンジングサッカーね。
「負けないサッカー」を標榜する、「あの監督さん」・・
やっぱり、選手の質によって、レベルアップしたいという欲望にかられるっちゅうことか!?
機会があったら、そのテーマについても、語り合いたいね。
以前も書いたけれど・・
ドイツサッカーと、50年かかわっているなかで、何度も経験した、ドイツの「あだ花サッカー」・・
それを考案し、実戦した、ドイツの(強烈な非難を浴びた!!)同僚とは、いまでも、深い交流があるんだよ。
ヤツらの「言い分」は、そりゃ、面白いし、ためになる。
とにかく・・
「負けないサッカー」のコンセプトに変わりはなかったとしても、このゲームで魅せたような、「前向きのポジティブ志向」があれば・・
結局は、美しい質実剛健サッカーへ、行き着くっちゅうわけだ。
黒田剛さん・・
とても良いサッカーを魅せてもらった。
どうも、お疲れ様でした。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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