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2011_UCL・・世界最高レベルのコンテンツが満載されたエキサイティングマッチ・・(バルサvsレアル、 1-1)・・(2011年5月4日、水曜日)

意地のぶつかり合い・・。堪能しました。

 もちろんゲーム立ち上がりは、勝たなければならないレアルが攻め上がっていく。

 彼らは、中盤でのディフェンス圧力をアップさせてゲームを支配しようとするのです。でも、そんなレアルだったけれど、結局は、バルサ守備ブロックを振り回し、自分たちの攻めの流れを「後追い」させる・・というカタチにまでゲームのドミネーション(支配状況)を発展させられない。

 現象的には、レアルが試合の流れを牛耳っているように見えて、実は、バルサが彼らの攻撃を、余裕を持って受け止めている・・っちゅう構図。もちろん「その背景」には、レアル攻撃が、「組織プレーと個人プレーのバランス」という視点で、バルサ守備ブロックのイメージを超越できていないという事実がある。

 組織と個のバランス。まあ・・ね・・クリスティアーノ・ロナウド。

 彼の、前戦でのチェイス&チェックの姿勢(要は、アリバイ守備のプレー姿勢)が、チームメイトのモティベーション(意志)を減退させているのは一目瞭然だよね。もちろん彼は、他の誰も真似できない勝負ドリブルを持っているわけだけれど・・。その守備プレーの姿勢が、次の攻撃での組織プレーに微妙に影響を与えている・・っちゅうわけです。

 才能プレーと組織プレー(ハードワーク)のせめぎ合い。その才能プレーの「実効レベル」が、ちょっとでも、本当に、ほんのちょっとでもダウンした次の瞬間には、チームのモラルがガクッと地に落ちてしまう。そして周りのチームメイトたちの、攻守にわたる汗かきハードワークの実効レベルも奈落の底へ・・。クリスティアーノ・ロナウドしかり、日本代表レベルじゃ、本田圭佑しかり・・。

 まあ、ということで、バルサが、本来のチカラを発揮しはじめるのも時間の問題だった・・というゲーム立ち上がりの構図だったわけです。

 そしてゲームが(要はレアルのプレーコンテンツが)第一戦と同じような展開に落ち着きはじめるわけです。

 抜群の組織ディフェンス(抜群の攻守の切り替えからのチェイス&チェックと協力プレッシング!!)を絶対的ベースに、組織パスプレー(抜群の人とボールの動き&組織コンビネーションによるスペース攻略)と、それにタイミングよくミックスしていく個人勝負プレーのハイレベルバランスを基盤にゲームを支配するバルセロナ・・。

 それに対して、忠実なポジショニングバランスを基盤に、決して安易にアタックを仕掛けず、粘り強く(味方と協力しながら)ボールホルダーと次のパスレシーバーを追い込んでいくレアル・・。まあ、この展開については「第一戦コラム」を参照してください。

 結局「1-1」の引き分けに落ち着いた意地のぶつかり合い。

 とにかく『クラシコ』には、攻守にわたって、世界最高のコンテンツがてんこ盛りです。これからも、何度も、何度も繰り返して観戦し、さまざまな視点のテーマをピックアップしていきますよ。もちろん、自分自身の記録という意味合いでも、随時コラムにアップしていく予定です。

 これから出掛けなければならないし、午後には「J2」のエキサイティングマッチ(東京ヴェルディvsFC東京)もあるので、今日はこんなところで(ちょっと中途半端かもしれないけれど・・)ご容赦アレ〜〜・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 




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