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2017_天皇杯、準々決勝・・レイソルの勝利は、とてもフェアな報酬だった・・(フロンターレvsレイソル、0-1)・・(2017年10月25日、水曜日)

体たらく・・

そうなんです、体調が万全まで回復していない今日の私も、エネーチケーBSでの観戦ということになってしまったんです。

この「体たらく・・」の背景については、リーグ戦の「このコラム」を参照して下さい。

ということで・・

まず何といっても、レイソルのスーパー突貫小僧、中川寛斗ついて触れないわけにゃいかない。

もちろん以前から、彼のキャパシティーには注目していたけれど、この試合の相手は、実力チームのフロンターレだからね。

あっと・・

そういえば、前期レッズ戦での活躍も、鮮烈に記憶に残っていたっけ。

中川寛斗の特長は、決して、攻守ハードワーク(前戦からの超ダイナミックなプレッシング!)だけじゃありません。

この試合でレイソルが展開した、人とボールが、とても素敵に動きつづける創造的なオフェンスでも、その動きの「加速装置」として、ものすごい存在感を発揮していたんだよ。

もちろん、ボールを持っても、素晴らしくクリエイティブでスキルフルな「局面プレ−」を魅せてくれる。

いや、ホント、とても、とても魅力的なプレイヤーだね。

チームメイトも、そんな突貫小僧の価値を心底分かっている。だからこそ、彼にボールを付ける。そしてパス&ムーブで、スペースへダッシュする。

それだけじゃなく、中川寛斗にボールがわたったら、周りの3人目や4人目のフリーランニングも風雲急を告げちゃう。

それほど中川寛斗は、チームメイトに信頼されているっちゅうコトでしょ。

もちろんレイソルは、クリスティアーノとか伊東純也といった最前線のスターを擁しているけれど、その「才能」を結びつける効果的な接着剤としても、中川寛斗が機能しつづけていたんだ。

そりゃ、あれだけ走っているから、後半も半ばを過ぎたころには疲れが出てきたけれど、そんな状態からでも彼は、肝心なところでは、決してサボッたりしなかった。

中川寛斗。

ホントに脱帽だ。

ということでゲームだけれど・・

フロンターレの鬼木達さんは、牛若丸や小林悠といった絶対的トップ選手をベンチに温存した。

その判断のバックボーンは・・!?

そして、案の定・・

ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、うまく機能しなくなったんだよ。

要は、そのダイレクトコンビネーションが、ウラの決定的スペースを攻略するところまで、うまく機能しなかったということだね。

もちろんレイソル守備が強かったこともあるでしょ。

何せ彼らは「同じタイプの組織オフェンス」を、日頃のトレーニングで対峙しているわけだから、そう簡単には、ウラの決定的スペースを突かせないよね。

でも、それ以上に、フロンターレの今日の先発メンバーが、うまく機能しなかったという印象が強かったんだよ。

たしかに家長昭博はいるけれど、その才能に、何倍もの相乗効果を発揮させられるだけのオーガナイザーがいなかったということだね。

たしかに家長昭博は、何度か、個人勝負のドリブルでチャンスの芽は発芽させたけれど、結局は「単発」ってな印象を拭えなかったんだよ。

そして後半・・

そんな、全体として「寸詰まり」の組織プレーイメージに陥ってしまっていたフロンターレ攻撃を、彼らが秘める最高のイメージまで「再活性化」させるのは、とても難しかった。

この、サッカー内容を最高潮まで高めていくための、イメージングの再活性化は、とても難しい作業なんだよ。

ということでフロンターレは、内容的にも、完敗を喫してしまった。

もちろんフロンターレは、数日後のリーグ戦では(第31節は、柏でのアウェーマッチ)まったく違うチームとなってグラウンドに立つでしょ。

でもこの試合では・・

サッカーは、難しいネ・・

ということで、ここで言いたかったのは・・

一度、サッカーのイメージング内容が噛み合わなくなり、ボールがないところでの人の動きのアクション・ラディウス(行動半径)が縮こまってしまったら、そのアクション内容を元に戻す作業は、ものすごく大変だっちゅうことです。

そのためには、ラモス瑠偉のような、レベルを超えた「刺激リソース」が必要なんだよ。

このテーマについては、「The Core Column」で発表した「このコラム」をご参照あれ。

あっと・・

今日おこなわれた4試合の結果、天皇杯の4強として残ったチームのなかで「美しく勝つサッカー」を展開している(それを志向している)のはレイソルだけということになってしまった。

ということで、天皇杯では、優秀なプロコーチ、下平隆宏さん率いるレイソルに肩入れすることにしま〜す。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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