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2018_ACL・・さて本戦・・でも初戦のチョンブクは強いよ〜〜っ!!・・あっ、そのまえに「ちばぎんカップ」があったっけ・・(レイソルvsムアントン、3-0)・・(2018年1月30日、火曜日)

私は、レイソルの順当な勝利の証人になりながら、昨年の天皇杯準決勝のことを思い出していましたよ。

それは、内容では上回っていたレイソルが、戦術サッカーの権化ってなマリノスにうっちゃられてしまった勝負マッチだった。

そして、ゲーム後の記者会見・・

私の質問に対して(何を聞いたか忘れちゃったけれど・・)、悔しいはずの下平隆宏監督が、そのときだけは満面に笑みをたたえ、「とにかく天皇杯の決勝では、気合いを入れてセレッソを応援しますよ〜っ・・」って言っていたんだよ。

だから、下平隆宏さんがその発言をしたとき、ここまでの(ACL本戦出場!)成功プロセスをイメージしていたか?」って質問したかったんだ。でも、司会の方に(時間が押しているから・・と)止められちゃった。

チト残念・・

だから、記者会見の直後に、直接、壇上にいる下平隆宏さんに聞くことにした。

そしたら・・

「いえ・・はっきりとは思い出せないですが、とにかく、ACLへ(その本戦へ!?)参加できることを、心の底から願望していたことだけは確かでしたね・・」って言ってた。

そういえば・・

元旦の天皇杯決勝はラジオ文化放送で解説していたんだけれど、その結果を受けて、思わず、「レイソルの下平隆宏監督は、セレッソの優勝を、飛び上がらんばかりに喜んでいるでしょうね・・」なんて蛇足コメントが口をついたっけ。

まあ、聞いてくれていた多くの方々にとっては、たぶん意味不明の発言だったかも。

だから、アナウンサーの高橋将市さんが、しっかりと、その背景をフォローしてくれた。

ありがとうございました〜・・へへっ・・

あっと・・ゲーム・・

前半のレイソルは、かなり「鈍重」だったよね。

わたしは、先発したニューフェース、江坂任(えさか・あたる)のプレーも縮こまっていたから、とても不満だった。

そんな縮こまったプレーが凝縮され、ネガティブな結果につながったのが、「あの」完璧フリーのボレーシュート場面だったと思う。

そう、あの、数センチ右に外れたスーパーボレーシュート。

あれが入っていたら、(後半6分の)先制ゴール後のパフォーマンス好転を待つまでもなく、江坂任の本来の才能が光り輝きはじめていたかもしれないのにネ・・

まあ、タラレバ・・

ということで、このニューフェースについて下平隆宏監督は・・

「まあ、今日の江坂は、当たらなかったけれど(彼の名前に引っ掛けた表現のつもりだったらしい・・笑)、でも彼の能力クオリティーが確かなことは誰もがよく分かっているでしょうから、今シーズンは活躍してくれるはずです・・」

そう、たしかに私も、そう思う。江坂任の能力の高さには、疑いの余地はない。

でも・・

そう、少し心配事があるんだよ。

いつも書いているように、私は、レイソルが「美しく勝つサッカー」を志向していると高く評価しているわけだけれど・・。

もちろんソレは、人とボールが、とてもよいリズムで動きつづける、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションサッカーのことだよ。

そんな組織サッカーで、美しくスペースを攻略していけるからこそ、伊東純也やクリスティアーノといった「個の才能」が光り輝くっちゅうわけさ。

でも、この試合では・・

そう、人とボールの動きに、確固たるリズムが感じられなかった。

また、「それが出てこないコト」に対して、選手たちが不安に思っていなかったとも感じた。

そう、組織サッカーをやろうとする意志(イメージ)が、うまくシンクロしていなかったんだ。

それじゃ、チームのなかから改善しようとする意識が芽生えてくるはずもない。

だから、とても心配していた。

でも・・

そう、先制ゴールが決まった後になって、ようやく、その「高質リズム」が出てきたんだ。

だから・・

「そうそう・・それだよっ!!」って、心のなかで叫んでいたわけさ。

そして、その流れのなかで追加ゴールが生まれたんだ。

でも・・、やっぱり「まだ」個人勝負に頼り過ぎるゴールではあった。

先制ゴールは、小池龍太からの素晴らしいタテパスと、伊東純也の超速ドリブルからのラストパスによって、クリスティアーノが流し込んだ。

たしかに、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションからのゴールじゃない。

またクリスティアーノがブチ込んだ追加ゴールも、個の才能ゴールだった。

だから、そんなに満足できるゴールというわけじゃなかったんだよ。

ということで・・

そう・・、レイソルは「まだこれから」っちゅうコトが言いたかったのサ。

リーグ開幕に向けては、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの重要な担い手の一人として機能する(!?)中川寛斗も戻ってくるだろうし、江坂任も、しっかりと「当たり〜っ!の実効プレー」が展開できるようになっていくだろうし・・。

最後に・・

とにかくレイソルの「美しく勝つサッカー」を体現するためには、何といっても、まずアクティブな連動ディフェンスを、進化、深化させていくことが肝心。

そう、ダイナミックな連動ディフェンス。

特に、才能あふれる江坂任には、その素晴らしい才能を持ちあわせているからこそ、ディフェンスに、もっと、もっとエネルギーを費やして欲しいと節に願っている筆者なのであ〜る。

そんな攻守ハードワークがなきゃ、けっして「世界レベル」には到達できないからね。

そのことは、日本サッカーの歴史のなかで枚挙に暇がない「伸び悩む天才たち」が如実に証明しているでしょ。

へへっ・・

さて、次は、「あの」強烈にストロングな韓国チャンピオン、チョンブクとのACL初戦だ。

いまから楽しみで仕方ありませんよ。

あっ・・違う・・

その前に、「あの」アルゼンチンの硬派イケメン、エスナイデル監督率いるジェフ千葉との「ちばぎんカップ」があったんだっけ。

それは、今度の日曜日(2月4日)13時に、フクアリでキックオフされる。

これまた楽しみだね〜・・

私も、万障繰り合わせて駆けつけまっせ。

では、また〜・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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