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2018_J2_第32節・・どんどん進化&深化しているヴェルディ・・「内容と結果」をどこまで高い次元でシンクロさせられるか・・(ヴェルディvs横浜FC、2-1)・・(2018年9月8日、土曜日)

攻守にわたって躍動しつづけるヴェルディの優れたサッカーを観ながら、思わず、前々回(27節、アルディージャ戦)のコラムを見直しちゃいました。

ストロングハンド、ロティーナ監督は、ホントに良い仕事をしている。

これほど目に見えてチームパフォーマンスが高揚していくプロセスは、まあ、希だね。

スペインの名将、ミゲル・アンヘル・ロティーナに乾杯!!

とにかく、人とボールが、小気味よく、そして素早い「リズム」で動きつづけるんだ。

そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション。

だからこそ、周りのチームメイトたちも、まったく後ろ髪を引かれることなく、次、その次のスペースへと動きつづけられる。

実際・・

そう、まさに「そのスペース」へ(こちらの期待通りに!)ボールが回されてくるんだよ。

今のヴェルディの「スペース攻略プロセス」は、限りなく「組織的なタイプ」と呼べるだろうね。

もちろん、そんな組織コンビネーションが、うまく回りつづけているからこそ、たまにブチかまされる個のドリブル勝負が、殊の外、効果的な「仕掛けの変化」として機能する。

そして、「ここ」がもっとも大事なポイントなんだけれど・・

そう、そんな「素晴らしいリズムの動き」を、チーム全体が、明確に共有していること。

まさに、高質そのものってな感じのイメージシンクロ・サッカーじゃないか。

ところで・・

そう、このコラムじゃ、そんな魅力的な(美しい!?)攻撃ではなく、ヴェルディの高質ディフェンスにスポットを当てようと思ったんだ。

それは・・

1点をリードされている後半の横浜FCが、イバとレアンドロ・ドミンゲスという「個の才能」を中心に、ガンガンと押し上げてくるに違いないと思ったからね。

要は、前半はヴェルディの美しい攻撃に舌鼓を打たせてもらったから、後半は、その守備の内実を楽しもうと思ったのさ。

優秀なタヴァレス監督に率いられた横浜FC「も」、とても優れたチームだから・・ね。

攻めるしかなくなった彼らは、フルパワーで、危険な攻撃をブチかましてくるに違いない。

まあ・・

とはいっても、彼らの攻撃は、限りなく、イバとレアンドロ・ドミンゲスという「個の才能」の仕掛けイメージが引っ張っているよね。

とても微妙なディスカッションだけれど・・

そう・・

もしかしたら横浜FCでは、パスゲームが基本のサッカーだからこそ(!?)、彼ら、突出した「個の才能」が、「諸刃の剣」に成り下がるってなネガティブメカニズム「も」機能しちゃっている!?

まあ、そんなポイントも含めて、ヴェルディ守備を見つめていたっちゅうわけさ。

そして・・

そう、ほとんど全ての「ボール奪取プロセス」において、彼らの「読み」が、とても素敵に連動しつづけている・・って、舌鼓を打たせてもらっていたんだ。

ヴェルディ守備での、協力作業のイメージングベースは、もちろん、ポジショニングバランス・オリエンテッドな「連動アクション」の積み重ねだよね。

そして・・

状況に応じたチェイス&チェック(寄せ!?)を「スイッチ」に、周りが、その「きっかけアクション」に効果的に連動するようにボール奪取アクションを繰り出していく。

その連動アクションの積み重ねを観ながら、選手一人ひとりが、とても鋭く「考えつづけて」いることを体感させられるじゃないか。

だからこそ、効果的な「声のかけ合い」も、うまく機能しているんだろうね。

いや、よく聞こえないけれど、もしかしたら、そんな「声かけ」が必要ないほど、彼らのボール奪取イメージングは、素晴らしく連動しつづけているのかもしれない・・ね。

とにかく、これからシーズンのクライマックスを迎える彼らが、どこまで美しく、そして実効レベル高く、「内容と結果」を、高い次元でシンクロさせられるか・・。

興味は尽きません。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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