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2019_女子WM・・まあ今日は、イングランドの順当勝利とするのがフェアな評価だね・・でもここから、「なでしこ」の粘りの闘いが進化していくに違いない・・(なでしこvsイングランド、0-2)・・(2019年6月20日、木曜日)
				
   
   
   
   
			 
			
いや、ホント、イングランドは強かった。
    
スコットランドについては、「スピードと高さにあふれるパワーサッカー」なんて形容した。
    
でも、同じグレートブリテンとはいっても、イングランドは、一味も、二味も、レベルが高かった。
    
彼女たちの場合は、スコットランドの「形容」にプラスして、人とボールが動きつづける、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに「も」優れているんだ。
    
ちょっとピックリ・・というか、自分の認識の甘さを反省した。
    
ドイツ、アメリカ、ブラジル、フランス、北欧、オーストラリアとか韓国、中国といったアジア勢、そしてイングランドやカナダ等など・・
    
女子サッカーの「列強イメージ」が、サッカー内容もそうだけれど、移り変わっているんだ(確固たるカタチをもちはじめている!?)。
    
その、サッカー内容だけれど・・
    
2011W杯でチャンピオンに輝いた、我らが「なでしこ」が与えた、究極の組織サッカーという「刺激」によって、彼女たちも、より「組織」にもチカラを入れはじめたということだね。
    
そう、いまの「列強」は、組織と個が、「より」高いレベルでバランスしているんだ。
    
まあ、あのときの「なでしこ」は、スピード、高さ、パワーで明らかに劣っていたわけだから、「列強」とのフィジカルコンタクトを出来る限り「避ける」ということで、組織コンビネーションを磨く「しか」なかったわけだけれど・・
    
とはいっても、そんな究極の組織サッカーで、世界の頂点に立ったわけだから、それは、それで、サッカー史に燦然と輝く「金字塔」ではあった。
    
いまでも・・
    
ドイツ女子W杯の直後に、「なでしこ」がW杯の初戦を闘ったルール工業地帯の中核都市ボーフムで開催された、ドイツ(プロ)サッカーコーチ連盟主催の
「サッカーコーチ国際会議」の冒頭で、当時の会長、ホルスト・ツィングラーフが「なでしこ」を褒めちぎったことが忘れられない。
    
そのときにアップしたコラムは、こちら。
    
あっと・・
    
そんな「なでしこ」に触発され、個のスピードやパワーだけじゃなく、スマートな「組織」にも磨きをかけつづけている「列強」・・というテーマだった。
    
そう、「このイングランドもしかり・・」なんだよ。
    
彼女たちは、組織サッカーでも、個のドリブルでも、はたまた一発ロングでも、相手ディフェンスを崩していけるんだ。
    
そのイングランドだけれど・・
    
マンUで活躍した「フィル・ネヴィル」が監督に就任してから、人とボールが、より洗練されて動きつづける組織テイストが磨かれたと聞く。
    
フムフム・・
    
とはいっても・・
    
そう、「なでしこ」もやられっぱなしじゃなく、しっかりと、立派に押し返したし、シュートチャンスも創りだした。
    
でも、本当の意味で「ゴール機会」と呼べるようなシュートシーンは、多くはなかった。
    
もちろん彼女たちの場合は・・
    
最後の時間帯に魅せた、菅澤優衣香のズバッという爆発ダッシュでパスを受けて放ったダイレクトシュートや、タイムアップ直前の、タテパスを受けて放った決定的シュートといった最終勝負プロセスも、ラストパスが主体だよ。
    
だからこそ・・
    
岩渕真奈とか中島依美といった個の勝負にも長けた選手たちが、仕掛けのドリブルで、相手の視線とイメージを「引きつける」事前プロセスが必要なんだ。
    
フィニッシャーは、「抜き切る」だけじゃなく、そこからのラストパスも、強烈にイメージしておく必要があるのさ。
    
あっと・・
    
高倉麻子監督のことだから、もちろん、そんな「仕掛けプロセス」にも、(前述したゴール機会プロセスが証明しているように!)しっかりと磨きをかけているという思うけれど・・
    
とにかく、この試合では、イングランドに一日以上の長があったとするのがフェアな評価だろうね。
    
さて・・これで、決勝トーナメント1回戦の相手は、カナダかオランダになる。
    
とにかく「高倉麻子なでしこ」は、ここから、どんどん調子をアップさせ、「粘りの闘い」を進化させていくに違いありません。
    
期待しましょう。
  
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最後に、新規の「告知」です。 
   
  - 昨日(2019年6月10日)から、「The Core Column」を、カリオカ(ラモス瑠偉)との対談というカタチで再スタートしています。
     
  - まあ、私の自伝である「My Biography」については、まだ再スタートは切れていないけれど・・。
    
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と考えている次第。
    
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
     
  - まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
   
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				 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
			
			
			
			
			
			
			
			
				 追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
			
			
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				 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
			
				 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
			
				 
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
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