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- 2020_イニエスタ・・(2020年8月3日、月曜日)
- すごかったネ〜〜・・イニエスタ。
とにかく彼は・・
味方ボールホルダーが顔を上げたり、パス体勢にはいる前から(!?)、「その次の勝負」を明確にイメージしながらパスレシーブ体勢に入るって感じる。
だからこそ、彼が魅せるワンタッチ&パスにしても、ダイレクトパスにしても、見る者が「ウラ」をかかれ、感銘を受けるワケだ。
周りのヴィッセル選手たちだって、そんなイニエスタの、世界レベルのプレー感覚を、何度も体感させられているでしょ。
もちろん、その体感は、パスレシーブのフリーランニングをサボッたり「失敗」することを繰り返しているウチに、強化される。
・・オマエ・・なんで走っていないの??・・
イニエスタの次の勝負イメージを共有できず、足を止めてしまった「次のパスレシーバー」が、イニエスタから、そんな「冷たい視線」を受ける。
当時のイビツァ・オシムが、意識と意志(勝負イメージング)のレベルが低い選手に対してブチかます「冷たい視線」を思いだすじゃないか。
当時のジェフ選手たちは、「監督の、あの冷たい視線が、イチバン、アタマにくる・・」って述懐していたものさ。
同じように、ヴィッセル選手たちも、イニエスタから、そんな冷たい視線をぶつけられていた!?
実際のところは分からないけれど・・
とにかく、そんな「体感」を積み重ねるなかで、ヴィッセル選手たちには、イニエスタがパスを受ける「前のタイミング」で次の勝負フリーランニングに対するイメージを描写する「クセ」が浸透していったんだろうね。
そりゃ、「あの」世界のイニエスタだからね、その刺激レベルは、推して知るべし。
もし、勝負パスを受ける「べき」選手が、集中を切らせて、機会を失ってしまったら、彼に失礼なだけじゃなく、自身に与えられた「最高の体感(学習)機会」もドブに捨てることになっちゃう。
もちろん、優れたストロングハンド、トルステン・フィンク監督による正しいコーチングというバックボーンもあるだろうね。
だから、昨日のヴィッセルは、あれほど、コンサドーレに試合のイニシアチブ握られていながら、それでチームの雰囲気が落ち込むことがなかった。
そりゃ、そうだ・・
ヴィッセル選手たちは、少しでも仕掛けチャンスを創れれば、イニエスタが何とかしてくれる・・っちゅう期待度がハンパないわけだから・・
ところで・・
そんなヴィッセルに対して(特に前半!)、完璧に、試合のイニシアチブを握りつづけた、ミハイロ・ペトロヴィッチ率いるコンサドーレ。
前節のマリノス戦同様に、素晴らしくチャレンジャブルな攻撃サッカーを展開したよね。
ミハイロ・ペトロヴィッチは、北海道に「も」、本格的なサッカー文化を浸透させつつあるって感じる。
道産子の筆者だから、そのミハイロに対しては、感謝しかない。
あっと・・イニエスタ・・
「周り」を事前に認識したり、次を予測する能力など、次の勝負パスにかかわる、イニエスタの優れた「本質的なイメージングメカニズム」については、語るまでもないよね。
だから私は・・
そんな、イニエスタの「最終勝負イメージング能力」ではなく、それを支える、パスを受ける際の、レベルを超えたトラップ&コントロール能力に注目したい。
とにかく、彼のトラップ&コントロール能力には、目を見張るんだ。
「それ」があるからこそ、周りのチームメイトたちも、決して「次の勝負イメージングと実際アクション」をサボれないわけさ。
そして、「それ」に対する信頼が深いからこそ(自分が良い勝負シーンに恵まれるからこそ!)、主体的な「勝負イメージング描写」へのモティベーションも高まりつづけるっちゅうわけだ。
そして、それこそが、ヴィッセルというクラブの全体レベルを高める。
あっと・・
この、イニエスタが魅せつづける、(サッカー根源テクニックである!)世界最高峰のトラップ&コントロールについては、以前「The Core Column」で発表した「このコラム」をご参照あれ。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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