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2020_J2_第17節・・こんな悔しい敗戦もまた、とても貴重な(心理・精神的な!?)学習機会なんだよ・・この体感は、かならず、次につながる・・(ヴェルディvs愛媛、0-1)・・(2020年9月5日、土曜日)

このゲームでも、大久保嘉人の「前と後」で、ヴェルディのサッカー内容が、明らかに変容した。

まあ確かに、大久保嘉人の「実質的な価値コンテンツ」は、彼の「復帰戦」と比べれば、少しは良くなっているとは思うけれど・・。

あっと、その、大久保嘉人が交替する「前と後でのサッカー内容の変化」というテーマ・・

そう、彼が交替した後の、最たる変容コノテーション(言外に含蓄される意味)・・

それは、最終勝負を仕掛けていくプロセスで、「人とボールの動き」が加速したことだと思う。

最前線での(タテ)パスレシーブで、激烈な後方アタックを受けていた大久保嘉人。

それを嫌気した彼は、中盤まで下がってボールに触ろうとしはじめるんだ。

もちろん周りは、彼にボールを「渡そう」とする。

でも、その状況では、人とボールの動きの流れが、停滞気味になってしまうコトの方が多かったんだよ。

まあ、たまには、大久保嘉人のダイレクトパスで局面がポジティブに変わることもあったけれど、逆に、そこでボールを失ってしまうことも多かったわけだから・・。

そうそう、その、ダイレクトパスでの局面打開・・

たまには、彼が、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの「流れの起点」になれそうなチャンスに恵まれることもあったよね。

でも、その、ほとんどのケースで、彼自身が、そのコンビネーションでの「人の動きの流れ」に乗ることはなかったんだ。

そして、自分のアタマのなかで描くイメージに基づいて(!?)、少し遅れた(≒相手守備のウラを突く!?)タイミングで、フィニッシュシーンへ馳せ参じていく。

その、フィニッシュシーンのイメージングだけれど、一度だけ、こんなビッグチャンスで実を結びそうになったシーンがあった。

それは、小池純輝からの、ファーポストゾーンへのクロスを、(遅れたタイミングでの=タメた=ポジショニングだったからこそ!?)完璧フリーでヘディング一閃・・ってな決定機だった。

また守備でも・・

相手の後方でのパス回しを「全力で追い掛けるシーン」をブチかますことがあった。

そこでの「やってる感」は、そりゃ、「あの」大久保嘉人だから、強烈さ。

でも・・

そう、そんなチェイス&チェックに代表される「攻守ハードワーク」は、「高み」でコンスタントに維持されて初めて、大きな価値として光り輝くんだ。

そう、(わたしにとっての!!)完璧イメチェンを果たした井上潮音がブチかましつづける攻守ハードワークのようにね・・

ちょっと、大久保嘉人をクサし過ぎかもしれないけれど・・

このゲームで、部分的に「垣間魅せていた」ように、彼には、まだ期待できそうだと感じたトコロもあって、ちょっとピックアップしてみました。

あっと・・

ということで、「その後」の、人とボールの動きの活性化というテーマ。

要は、「パス&ムーブ」の量と質がアップしたということだよね。

だから、ワンツーを積み重ねる、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの流れも、どんどん加速していったというわけさ。

そして・・

それまでは沈滞気味だった、スペース攻略へ向けた人とボールの動き(≒組織コンビネーション)もスムーズになり、ドリブルやタメといった個の勝負の内実もアップしたっちゅうわけだ。

まあ、決定的なスペースパスを「引き出す」決定的フリーランニングの量と質のアップも含めてネ。

だからこそヴェルディは、それまで、強烈な前からプレス守備を徹底していた愛媛の闘う意志を、減退させられたっちゅうわけだ。

そんなポジティブ変容だったから、ヴェルディが、何度もスペースを攻略し、まさに決定的なシュートチャンスを創りだしつづけられたのも道理だったんだよ。

でも、結局は・・

2試合つづけての、悔しい敗戦(引き分け)。

まあ、長いシーズンだから、まだまだ「これから」さ。

とにかく・・

これからも、(希望エネルギーに満ちあふれた!)強烈な意識と意志ベースの「粘りの闘い」をつづけて欲しいと願って止まない筆者なのであ〜る。

最後に・・

ダゾン・カメラワーク(ズーミングワーク)についても一言・・

とても、とても、良かったですよ。

ボールがないところでの攻防まで、つぶさに観察できた。

スタジアム観戦では、まあ状況にもよりますが、多くのケースで、ボールを視野の「端っこ」に置いて、次のターゲットゾーンに視線を奔らせるわけです。

その意味で、このゲーム(ダゾン観戦)では、まさにスタジアム観戦の醍醐味を味わえました。

どうも、有難うございました。そしてお疲れ様でした。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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