トピックス
- 2021_日本代表(WM最終予選)・・この結果をポジティブに考えましょう・・そう、底力のあるチームが、フッ切れた心理環境に包まれ、より爆発的な「主体性プレー」に目覚める!?・・期待しましょう・・(日本vsオマーン、0-1)・・(2021年9月2日、木曜日)
- フ〜〜ッ!!
・・この試合、負けるべくして負けたと思います・・
日テレの試合後インタビューで、吉田麻也が、正面を見据えて、そう、言葉にチカラを込めた。
また、インタビュアー内田篤人の、「次に勝つために、何をしなければいけないと思うか?」という質問には・・
・・とにかく、もっともっとインテンシティー(闘う意志)をアップさせ、思い切ってプレーしなければいけない・・
・・とにかく、これで、次には絶対に勝たなければならない状況になったので・・
やっぱり吉田麻也は、核心を突いたコトを言う。
ところで、失点シーンだけれど・・
最初は、後方のオマーン選手を吉田麻也が「見て」いた。
そして植田直通は、自分のすぐ右側にポジショニングする(止まっている!!)オマーン選手を「見て」いたんだよ。
でも・・
そう、最後の瞬間、吉田麻也の横にいたオマーン選手が、植田直通が「見て」いるオマーン選手の「間スペース」を抜けて、植田直通の「眼前スペース」に走り込んだ。
植田直通は、まったく反応できない。
そして、そのオマーン選手が、右サイドからの正確なクロスを、ダイレクトで、日本ゴールの左サイドネットへ流し込んだっちゅうわけだ。
要は、吉田麻也と植田直通が「マーキングをイメージ」していたオマーンの二人の選手が、最後の瞬間に「クロス」したっちゅうことだね。
それは、それで、とても効果的な「勝負のフリーランニング」ではあった。
このシーンじゃ、とにかく、オマーンの二人の選手によるクロス・フリーランニングと、「超」正確なクロスボールで、勝負ありだったとは思う。
「あの」シーンで、自分の右横にいるオマーン選手をイメージしていた植田直通に、自分の「背後」から眼前を横切るオマーン選手までマークしろ・・というのは、たぶん、酷。
まあ、仕方ない。
・・というか、冒頭の吉田麻也の言葉どおり、やっぱり、負けるべくして負けた勝負マッチだったというのがフェアな評価かもしれない。
そして・・
そう、その言葉につづけた吉田麻也の表現にこそ、「負けるべくして・・」の、本質的なバックボーン・コノテーション(言外に含蓄される意味)が内包されていたっちゅうわけだ。
それは・・
・・インテンシティー(闘う意志)をアップさせ、思い切ってプレーしなければいけない・・
・・という言葉。
たしかにオマーンは、最後の最後まで、最高レベルの集中力で闘い(守り)切った。
それは、それで、立派な勝負サッカーだったとは思う。
でも・・さ・・
そう・・
もし森保一ジャパンが、吉田麻也の表現とおり・・
もっともっと積極的&攻撃的に「思い切ってリスクチャレンジ」していたら、ゲーム内容は、まったく別物になっていたと思っている筆者なのだよ。
たしかにゲームは、並外れた緊張感に包み込まれていた。
そんななか・・
立ち上がりの森保一ジャパンは、すこし、「様子見」のマインドで、決して失点しないように(!?)とゲームに入っていったと思う。
そう、注意深い(ある意味で、様子見の!?)サッカー。
でも、その雰囲気が・・
そう、わたしは、森保一ジャパンの、仕掛けのダイナミズム(攻撃的な意志の爆発!)を、徐々に蝕(むしば)むコトになったと思っているんだ。
要は、ボール奪取プロセス(守備)での「意志の爆発プレー」が、まったく目立たなくなっていったというコトなんだ。
だから、中盤での「寄せ」や、チェイス&チェックやカバーリングがお座なり。
自分のトコロでボール奪取チャンスがなくなったら、すぐに足を止め、バランシングのポジショニングに就くばかり。
そうではなく・・
オマーンがブチかましつづけたように、チャンスを「主体的に探しまくり」ながら、協力プレスへの集散を繰り返すような、積極的&攻撃的なボール奪取プロセス(守備)を魅せなきゃ、いけなかったんだ。
でも、我らが強者どもは、思い切って(積極的&攻撃的に!)リスクチャレンジするのではなく、あくまでも「大人のバランシングプレー」を意識するばかり。
後半・・
突貫小僧の「古橋亨梧」が入ってからの数分間。
日本代表の(左サイドからの!)仕掛けプロセスに、「爆発的なエネルギー」という大きな「変化」が訪れた。
古橋亨梧自身は、代表チームでの存在感をアップさせようと(!?)、勇気をもって、リスクにチャレンジしていっただけだったんだろうけれど・・。
そこには、スペース攻略(&ゴール機会)につながる、ホンモノの「仕掛けの勢い」が詰め込まれていたんだよ。
でも、それも、数分・・
その後は、再び、まさに泣かず、飛ばずってな体たらくに落ち込んでしまう。
ワンツーアクションにしても、勢いが足りない。
それじゃ、相手のウラのスペースを突いていけるような、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションにつながっていかない。
まして・・
そう、相手は、経験豊富なクロアチアのプロコーチ、ブランコ・イヴァンコヴィッチに率いられたオマーンだからね。
彼らは、そんな日本が意図する「組織コンビネーション」について、イヴァンコヴィッチに、対抗イメージを叩き込まれていたんでしょ。
そして日本代表は、イヴァンコヴィッチの術中に、見事に「はめ込まれて」しまった!?
また・・
後半に登場した、日本の「個の勝負師」たちにしても、イヴァンコヴィッチに教え込まれたオマーン選手の「粘りのマーキング」で、潰されつづけてしまう。
そうじゃなく、まずしっかりと、人とボールを動かすことでスペースを攻略する「ベースのリズム」を創りだすんだよ。
そして、チャンスを見計らう、勇気まんまんの、フッ切れた個の勝負プレーをブチかましていく。
でも、実際は、「組織と個のバランス」という視点で、とてもチグハグで中途半端な仕掛けプロセスのオンパレードだった。
それは、スペースをうまく攻略できないのだから、日本の誇る「個の才能」連中だって、「静対する待ちのマーキング」を抜き切れるはずがない。
ちょっと、冗長になりかけている。
とにかく・・
たしかに、リトリートするオマーンのブロック守備は、パワーやスピードでも、また巧みさでも、ものすごくハイレベルだった。
でも、オマーン守備の「堅さ」ばかりが目立っていた背景には・・
森保一ジャパンの、自分の「弱気を超越」した、フッ切れた勇気まんまんのリスクチャレンジプレーが、あまりにも少なすぎたというコトもある。
まあ、とにかく・・
吉田麻也も言っていたように、これで、もう「やるしか」なくなったわけだ。
それは、それで、ある意味、フッ切れた「心理環境」に包み込まれたと言えるかもしれない。
ということで・・
底力では、(アジアのなかでは!)突出したモノを備えた森保一ジャパン。
さて、ここからだ・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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