トピックス
- 2021_U24
(オリンピック)・・ニュージーランドが魅せた、素晴らしいボール奪取プロセス(守備)・・それは賞賛に値する・・そしてだからこそ、森保一ジャパンに
とって、これ以上ない程のコノテーション(言外に含蓄される意味)を内包する勝負マッチになった・・(U24日本vsニュージーランド、0-0,
PK=4-2)・・(2021年7月31日、土曜日)
- フ〜〜ッ・・
いったい、この勝負ドラマから、どんなテーマをピックしたらいいんだろう・・
でも、気を取り直して・・
とにかく、まず、ニュージーランドがブチかましつづけた、素晴らしいボール奪取プロセス(守備)から入らなきゃいけない。
究極の、粘りの(強烈な闘う意志の!)サッカーを展開したニュージーランドに対するレスペクト・・という意味合いも含めてネ。
その、彼らのボール奪取プロセス(守備)・・
とにかく、忠実。
決して気を抜くことなく、誰一人としてサボらず、次、その次とアクションを止めないんだ。
彼らは、誰一人としてサボらず、攻守ハードワークとリスクチャレンジを、積極的に探しつづける。
そう、究極の「主体性プレー」。
その「意志」が、特に、ボール奪取プロセスに集約されていたっちゅうわけだ。
素早く効果的な攻守の切り替え、ゲーゲンプレスという意味合いも含めた(!)チェイス&チェック、忠実なカバーリングやマーキング、協力プレスへのプレイヤーたちの集散、ピンチで伸ばし切る「最後の半歩」・・等など。
そのダイナミズムたるや、まさに「ハンパない」レベルに到達していた。
もちろん・・
日本選手に、守備アタックアクションを「ハガされ」そうになったら、オールブラックスよろしく、両手両足をつかって日本選手を引き倒すことも厭(いと)わない。
そう、ニュージーランドが魅せたボール奪取プロセスには、レベルを超えた「闘う意志」が詰め込まれていたんだ。
だからこそ・・
森保一ジャパンにとって、ものすごく価値のある「学習機会」だったと思うわけさ。
もちろん日本は・・
局面デュエルじゃ、ほとんど負けない。
また局面でのボールコントロール(巧さ)でも、一日の長がある。
そして、何度も(少なくとも数回!)は、まさに決定的と呼べる完璧なゴール機会を創りだした。
でも・・
そう、結局は、彼らの仕掛けでもっとも大事な、ワンツーを積みかねる、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを機能させられず、スペースも、うまく攻略できずに、最後までゴールを割れなかった。
また・・
時間の経過とともに、積極的&攻撃的に仕掛けていく「意志のチカラ」にも、陰りが見えはじめた。
そして・・
足が止まり気味になったり、勝負シーンで「アナタ任せ」に陥ったり・・
そのコトは、やっている選手たち自身が、イチバン切実に体感していたはず。
それは、明らかに、反省材料(再認識する価値のある出来事!?)ではあった。
だからこそ・・
繰り返しだけれど、これ以上ないほどの価値が詰め込まれた「学習機会」っちゅうわけだ。
実は、今のわたし・・
どうも、エネルギーを使い果たしたみたいで、これ以上、何を書いたモノやら、思い浮かばないっちゅう体たらくなんだ。
とにかく・・
次のスペイン戦じゃ、まったく「違う」森保一ジャパンが観られるはずだ・・ってなテーマで締めようかな。
なぜ、このゲームよりも良いサッカーが展開できるかって!?
そりゃ、相手が、強く、自分たちのサッカーをブチかまして来るからだよ。
だからこそ、森保一ジャパン「も」、持てるチカラを120%ブチかましていかなきゃ(内容にこだわらなきゃ!!)、結果に関係なく(!!)後悔だけが残るよね。
そして、もしかしたら「そのコト」によって、今後のサッカー人生に大きなトラウマを抱えてしまうことになるかもしれない。
ということで・・
次のゲームには、自分たちの持てるチカラを全て出し切るという「覚悟」をもって臨んでもらいたい。
「標語」じゃなく、ホントに全身全霊を注ぎ込むんだよ。
互いに、𠮟咤激励し合いながら・・ね。
そして・・
・・一にチャレンジ、二にチャレンジ、三、四がなくて、五にチャレンジ・・
そう・・
「リスクチャレンジ」のないところに、進化&深化もないんだよ。
相手のスペインは強い。
だからこそ・・
攻守にわたって、極限の主体性プレー(強烈な闘う意志!!)をブチかましていかなきゃ、そこで「何か」を得るコトなんて、出来やしない。
だからこそ・・
極限の「闘う意志」をもって、全力でスペイン戦に臨んでもらいたい。
あなた方の、これからのプロとしての生活に、さまざまな意味を内包する「広がり」を創りだすためにも・・ね。
わたしの望みは、それだけです。
しつこくて・・ゴメン。
フ〜〜ッ・・
でも、とにかく、この勝負マッチに勝って、よかった。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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