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2024_EURO_12・・ ドイツは、チーム全体で、コンセプト(戦術イメージング)を、とても正確に、そして創造的・主体的に「シェア」している・・監督(ユリアン・ナーゲルスマ ン)の優れた「ウデ」を感じる・・(ドイツvsデンマーク、2-0)・・(2024年6月30日、日曜日)

同じような傾向のサッカーを志向する両国。

でも・・

そうなんだよ、微妙な「僅差」が、ゲーム全体にわたって、見える、見える。

ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても。

ボール奪取プロセス(守備)では、やっぱり、「最後の半歩」というファクター。

要は、次のボールの動きに対する「読み」・・ね。

彼らは、ボールが動いてから、リアクションするのではなく、次を「予測」する。

だからこそ、勝負へ向かう「爆発スタート」が、少しだけ、早い。

これは、観ている方の感覚だけれど、あとでスローモーションを観てみると、その「微妙なタイムラグ」が感じられるんだ。

もちろん、すべてのプレーについてじゃない。

そんな強いドイツだって、自分の「読みのウラ」を突かれることもある。

でも・・

そう、そんな微妙な「僅差」が、徐々に、ゲーム展開の大きな「差」となってグラウンド上に現出してきたコトも確かな事実だった。

それこそが、ゲームを観戦するときの醍醐味っちゅうわけだ。

あっと・・

それじゃ、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では!?

これは、もう、何といっても、人とボールの動きの内実だよね。

デンマークの「動き」は、いつも、少しだけ「遅れる」んだよ。

だから、ドイツの「最後の半歩」で、より効果的に、先読みされてしまう。

それに対して、ドイツの「人とボールの動き」は、とてもスムーズで速い。

そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション。

要は、「出して動く、出して走る」が(これは、フロンターレ鬼木達のキャッチフレーズ!?)、徹底的に、そして深く、彼らの「イメージング」に入っているっちゅうコトだね。

そう、だから、ワンツーを積み重ねるというイメージ描写も、あてはまる。

ワンツーを多用することによる、効用。

それは、もちろん、選手たちの感性を、「動き」に対して研ぎ澄ましていくコトだよね。

だからこそ、次の動きが、活性化し、それが、最終勝負での、3人目、4人目の「決定的フリーランニング」につながる。

そんなグラウンド上の現象を体現できるかどうか・・

それは、もちろん、監督のコンセプトが、いかにうまく、チーム全体で「シェア」できているかという一点に集約される。

強烈な激しさ(エモーションの爆発!?)と、それとは真逆の「冷静さ」が同居する、優れたプロコーチ、ユリアン・ナーゲルスマン。

わたしも、国際会議などで、体感している。

そのエネルギッシュな「アプローチ」と、次の瞬間に魅せる「冷静さ」との「落差」は、インプレッシブの極みだったね。

そんな、指揮官の、心理・精神的バックボーンの「二面性」については、「このコラム」も、ご参照あれ。

もう一つの、微妙な「僅差」・・

それが、組織プレーのなかで、タイミングよく表現される、個の勝負プレー。

まあ、ドリブル勝負とか、「勝負のタメ」とかいった、とてもリスキーな個の勝負プレーね。

その視点でも、ドイツに、一日の長があると感じた。

そんな、「組織と個のバランス」を演出するのが、トニー・クロース、イルカイ・ギュンドアン、そしてジャマル・ムシアラで構成する、中盤トリオなんだね。

彼らは、創造的なパスと「個の勝負プレー」を、巧みに、ホントに、巧みに、組み合わせる。

そして、相手の「読み」を翻弄する。

この、ナーゲルスマン・ドイツ・・

たしかに、強烈な「スーパー才能」は、見当たらない。

それでも、チーム全体で、正確に、そして創造的に「シェア」する、チーム戦術イメージングは、一流だ。

さて、そのホストカントリーのドイツが、ベストエイトまで勝ち進んだ。

ここから、本当の「勝負」がはじまる。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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