トピックス
- 2024_
日本代表(WM最終予選)・・ものすごく冷静で、忍耐にあふれた、クレバーでスマートな「変化&バリエーション」を魅せてくれた森保一ジャパン・・彼らが
志向する(!?)美しい質実剛健サッカーに対する期待が、天井知らずだぜ・・(日本vs中国, 7-0)・・(2024年9月5日、木曜日)
- このゲームについては・・
前半の内容に集中して、コラムを書き進めようかな。
それは・・「そこ」にこそ・・
これからの厳しい最終予選を闘っていくうえで(意義深い!)ヒントがあったと思ったから。
もちろん・・
南野拓実、伊東純也、そして前田大然、久保建英がブチ込んだ(スマートに流し込んだ!?)後半のゴールラッシュにも、注目すべきテーマは、満載だったけれど・・
それでも、中国のボール奪取プロセス(守備)が、よりコンセントレートしていた前半にこそ・・
そして、そのウラを突き、サイドを起点に創ったゴール機会と実際のゴールにこそ・・
これからの厳しい最終予選を闘っていくうえで、とても意味のある「ヒント」が集約されていたって感じているんだよ。
あっ、短くまとめようとしているのに、またまた前段が長くなって・・
とにかく、まず、コレから入ろうか・・
そう、中国の老練プロコーチ、ブランコ・イバンコビッチが思い描いていたゲーム展開・・
イバンコビッチは、これまでのWM予選において、日本代表を、かなり苦しめたプロコーチ。
そして私は、そんな彼の発想ベースを感じながら・・
ナルホド〜〜・・って、思いをめぐらせていた。
要は・・
そう、しっかり守って、一発カウンター&セットプレーで「ワンチャンス」を決め切る・・
もちろん、その、「しっかり守る」という(共通の)イメージングを創りあげたイバンコビッチは・・
中国選手たちに対して(帰化した外国選手を除いて!?)・・
森保一ジャパンが繰り出す、組織プレー・バリエーション(変化)も含め、しっかりと「イメージトレーニング」を積んだはず。
たとえば、三笘薫や久保建英といった、危険なドリブラーの抑え方・・
また、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションでの、人とボールの「動きのタイプ」・・
そう、森保一ジャパンがブチかます、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での・・
チーム戦術的なバリエーションや、その「組織」にミックスしてくる「個の勝負」などなど・・
そんな内容を中心に、イメージトレーニングを積んだはずだよ。
でも、それは、まさに「過去の栄光」にしか過ぎなかった!?
そう・・
いまの森保一ジャパンのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の危険度は、「以前」とは隔世の感なんだ。
例えば、森保一ジャパンが誇る「個の才能」、三笘薫や久保建英にしても・・
状況を観ながら、決して、無理をしない。
でも・・
そう、「行ける」ところでは、意を決して(勇気マンマンに!)リスクチャレンジを、ブチかます。
行けるところ・・
その状況は、千差万別だから、ここで、そこまでスクリプティングしようとは、思わない。
それでも・・
前半だけでも、左サイドの三笘薫は、何度も、「満を持した勝負」から、決定的クロスを送り込んだ。
また久保建英にしても・・
これまた、状況を、正確に把握するなかで・・
「満を持したリスクチャレンジ」から、狙いすました、まさにピンポイントのクロスを、送り込んだ。
それが、「あの」堂安律の、スーパーヘディングシュートに、つながった。
その決定的ゴール機会については、相手GKのスーパーセーブを、誉めるしかない。
そのセービングを観ながら・・
1970年メヒコWMで、ペレのヘディングシュートを弾き出した、イングランドの英雄、ゴードン・バンクスの、次元を超えたスーパーセービングを思いだしていたよ。
あっと、言いたかったコトは・・
いくら、イバンコビッチが、ゲーム運びについて、徹底したイメージトレーニングを積み重ねたところで・・
森保一ジャパンのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の、バリエーション(変化)レベルは、「それ」を、完璧に凌駕していたっちゅうコトなんだ。
そして私は・・
その変化バリエーションこそが、これからの厳しい最終予選において大事になってくる、殊の外のコノテーション(言外に含蓄される意味)を内包していたって感じたんだ。
それが、このコラムの骨子テーマだよ。
決して蛮勇ではなく、冷静に、そして大胆に、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、ブチかましていく、我らが森保一ジャパン。
前半での彼らは、サイドからの崩し(クロス)、中央突破(ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション!)、個の勝負プレー、などなど。
とても効果的なバリエーション(変化)を、駆使していたんだよ。
それは・・
決して、無理な(!?)ゴリ押しの仕掛けではなく、ジレるコトなく(強大な、忍耐力を持って!?)、クールに、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、ブチかましていくとか・・ネ。
わたしは、そんな森保一ジャパンのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に、確固たる、自信と確信レベルの進化&深化を感じていたんだよ。
だから、そんな「感性を共有できた前半」に集中して、コラムを書こうと思ったのさ。
それにしても・・
CKから先制ヘディングゴールをブチ込んだ遠藤航が、完璧フリーになるのを助けた、町田浩樹のクレバーな局面デュエルには、目を見張った。
あっ・・
もちろん、遠藤航のヘディングも、素晴らしかったよ。
また、三笘薫が、これまたヘディングでブチ込んだ2点目にも、特筆の美しさがあった。
サイドチェンジ気味の「ラストクロス」を送り込んだのは、堂安律。
鳥肌が立ったよ。
それ以外でも、前述したように、何度も、クロスや、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションで、ゴール機会を創りだしていた。
頼もしい限りじゃないか。
もちろん、後半の、南野拓実、伊東純也、前田大然、久保建英のゴールには、拍手しかないわけだけれど・・さ。
とにかく、様々なニュアンスで、次元を超えた進化&深化をつづけている森保一ジャパンに対する期待が、天井知らずになっているコトも、言いたかった。
そう、美しい質実剛健サッカーを標榜して・・ネ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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