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2024_U23 親善・・我らが若武者たちは、優勝候補筆頭のホストカントリー、強いフランスに対し、部分的には「やられ」ながも、しっかりと盛り返した・・彼らは、ゲー ムのなかで成長できるだけの「主体性」を魅せたんだ・・それこそが、特筆すべき「大」成果だった・・(フランスvs日本U23、 1-1)・・(2024年7月18日、木曜日)

この親善マッチからのテーマは、何といっても・・

チャレンジ基盤の「粘り」をベースにした、自信と確信レベルの高揚でしょ。

要は・・

そう、そこには、前半にしても、後半にしても・・

時間の経過とともに、大岩剛ジャパンが、攻守にわたって、自信と確信レベルを、深めていったという事実が、あるんだよ。

相手にイニシアチブを握られながらも・・

しっかりと、粘り強くボールを奪い返し・・

そして、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)で、チャンス機会さえ発芽させる。

そう・・

我らが若武者たちは、ゲームのなかで、大いに「成長」し、自信と確信レベルを高揚させたんだ。

その絶対ベース・・

それは、何といっても、積極的&攻撃的に、攻守にわたって、リスクにもチャレンジしつづけたという事実だった。

それも・・

そう、優勝候補筆頭のホストカントリー、フランス選手たちの、強さ、速さ、巧さを体感しながらも、決してビビることなく、チャレンジしつづけたんだ。

決して彼らは、「変にプレーを徹底させる」のではなく、あくまでも、テメ〜の感性で、状況を判断、決断し、勇気をもって、チャレンジしつづけていたんだよ。

そう、攻守にわたる、主体性プレー・・

それがあったからこそ、本大会での「ギリギリの勝負マッチ」でも活きるはずの「自信と確信」を、深められた。

それが、この、優勝候補筆頭のホストカントリー、強いフランスとの、ある意味で、ギリギリの勝負マッチにおいて・・

我らが若武者たちが、主体的に、獲得した「ものすごく価値ある感性」だったと思うわけさ。

そして、そんな大きな成果を得られた絶対ベースこそが・・

そう、積極的&攻撃的な、攻守にわたるギリギリの主体性プレーだったというわけだ。

わたしは、この若武者たちに、そして指揮官、大岩剛に対して、サッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくっていましたよ。

あっと・・

簡単だけれど、このゲームで気がついた、戦術的なテーマも一つだけ・・

それは・・

「やっぱり、ダイレクトパスだよ、ダイレクト!」ってなグラウンド上の現象に集約されるかな。

相手は、優勝候補筆頭のホストカントリーだからね。

彼らが、ゲームのイニシアチブを握るのも、自然な成りゆきだった。

もちろん、大岩剛ジャパンも、受け身に「引くコト」なく、しっかりと対応する。

ボール奪取プロセス(守備)は、とても堅い、大岩剛ジャパンなんだ。

前半、立ち上がりのゲーム展開・・

要は、フランスがイニシアチブを握りながら・・

カチッと堅いブロックを組む日本の、ボール奪取プロセス(守備)のスキを狙おうとするってな、立ち上がり時間帯の「構図」なんだ。

そんな、カチッと固まったゲーム展開のなか、しっかりと人とボールを動かすフランスが、唐突に、決定的スペースを突いていっちゃうんだよ。

そこでのキーワード・・

それが、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション。

フランスは、最終勝負を仕掛ける「キッカケのツボ」を、しっかりと理解している。

そう、ヤツらは、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを、駆使しようというイメージングで、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)をブチかましてくるんだよ。

立ち上がり15分あたりまでの間に、二度、シンプルな「ワンツー」から、日本の守備ブロックの「ウラのスペース」を攻略しちゃう。

いつも書いているように、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを機能させる(そのキッカケを創りだす)キープレーは、「ワンツー」なんだよ。

そして、「ツー」のパスをダイレクトで「落とした」選手が、爆発する・・

まさに「シンプル」を絵に描いたような、人とボールの動きじゃないか。

そして、オーバーエイジも含めた、世界レベルの「個の才能」たちが、最終勝負をブチかます・・

そんな危機シーンを観ながら・・

やっぱり、フットボールネーションは、強いな・・

そんなコトを感じていたわけだ。

でも・・

そう、エネーチケー解説の森岡隆三と矢野喬子が、異口同音に語っていたように・・

我らが若武者たちは、ものすごい集中力で、そのプレッシャーをはね返し(究極の粘り!?)、徐々にイニシアチブを握りかえすまでに、ゲームを「盛り返して」いったんだよ。

そんな展開は、後半も、同じだった。

立ち上がりの時間帯で、フランスの、スーパーな同点ミドル弾も含め、何度も、ウラを突かれて、決定的なゴール機会を創りだされた。

でも、大岩剛ジャパンは、そんな劣勢に、まったく「めげず」に、「やり返して」いったんだ。

冒頭にも書いたように・・

わたしにとって、その「盛り返し」こそが・・

そしてそこで得られた、自信と確信レベルの進化&深化こそが・・

このゲームから得られた、最高の成果だった。

その、自信と確信レベルの進化&深化には、ものすごく複雑な、コノテーション(言外に含蓄される意味)が内包されているんだけれど・・

そのテーマについては、また機会を改めて・・。

最後に・・

同点ゴールまでブチ込んだ(そのキッカケシーンで、ボールまで奪い返した!)、我らがキャプテン、藤田チマ。

攻守にわたって、まさにスーパーな活躍を魅せた。

まあ彼は、このチームの自信と確信の「コア」というだね。

彼が「攻守のセンター」にいることで、周りのチームメイトたちも、「ゲームのなかでの成長」を後押しされていたと思うのさ。

さて、本大会が、ものすごく楽しみになってきた。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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