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- 2017_EAFF(ハリルJ_1)・・北朝鮮がブチかましつづけた強烈な意志・・本番ではソレを見習いましょう・・そう、1966年W杯で、彼らがイタリアを破ったときのようにね・・(日本代表vs北朝鮮、1-0)・・(2017年12月9日、土曜日)
- いや、ホントに凄かったネ〜〜、北朝鮮が、最後の最後までブチかましつづけた、極限をはるかに超越したガンバリズム。
あっと、その前に・・
昨夜のコラムの最後でアナウンスした「その後の顛末」から語りはじめますかね。
そう、結局、濡れた路面にもかかわらず帰宅することにしたんだ。でも雨自体は弱まっていたから、自分自身はほとんど濡れなかったけれど、単車が・・
自宅したとき、イヤな感覚に苛(さいな)まれて、すぐに単車にカバーを掛けたっけ。
そして次の日・・
やっぱり、泥だらけ。
それが一番いやだったんだよ。仕方なく、ルーチンのデイリートレーニングの後、つづけて単車クリーンアップに取りかかることにしたっちゅう次第。
まあ、クリーンアップといっても、ワックスは何度も重ねて塗ってあるから(シュワラスターの最高級カルナバ蝋ワックス)、基本的には、濡れタオルで拭くだけなんだけれど・・ネ。
それに私の単車はフルカウルだから、泥を拭き取る箇所は少ないんだよ。それでも、愛情を込めて、隅々までキレイにしたっちゅうわけさ。
そう、単車ライドもまた、心理的な要素と強くリンクしているからね。
そう、心理状態や意志の内実によって、ライディングに大きな「違い」が出てくるんだよ。
ということで(今日の)味スタの往復では、とても快適で安全なライディングを楽しめた。
さて・・
スーパーな意志のプレーを、最後の最後まで貫きとおした北朝鮮。
私は、その見事な「意志のプレー」に対して、心の底から拍手をおくっていた。
基本的には、しっかりと守備ブロックを固め、ボールを奪い返した状況と「位置」に応じて、効果的なカウンターを仕掛けていくというゲーム戦術。
それが、日本相手というビックモティベーション要素も含めて、殊の外うまく機能した。
そう、北朝鮮の意志ポテンシャルは、レベルを超えて強烈だったんだ。
・・相手(日本の)ボールホルダー(≒次のパスレシーバー)への寄せ・・その周りのマーキングやカバーリング・・チャンスを見計らった協力プレスの輪の構築・・
・・そして、何といっても、ボール奪取ファイト(デュエル)での爆発パワーと、ギリギリのカバーリングや、パスやクロス、シュートを、身体を投げ出してブロックする守備アクション・・
私は、よく、「最後の半歩を伸ばし切るディフェンス・・」なんていう表現を使うけれど、北朝鮮がブチかましつづけた「魂のディフェンス」は、まさに「それ」だった。
もちろん、監督のドイツ人アンデルセンによるイメージトレーニングも優れていたんだろうね。
彼は、ビデオなどの映像マテリアルをつかって、日本代表が志向する、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの(その対処法の!)イメージを植え付けたんでしょ。
そのことは、北朝鮮選手たちの、ボールがないところでのディフェンスアクションの量と質を観ていれば、すぐに感じられた。
とにかく日本の仕掛けアクションが、ことごとく潰されつづけたんだよ。
まったくといっていいほどスペースを攻略できず、シュートチャンスを創りだせない日本。
それに対して、何度も、危険なカウンターから決定的なシュートをブチかましつづける北朝鮮(GK中村航輔は、少なくとも4点は防いだ!!)。
日本は、タテへの勝負ワンツーを起点にした組織コンビネーション(リスクチャレンジ!)ではなく、単に、安全な横パスをつないでボールをキープするばかり。
そう、要は、北朝鮮がブチかます「気迫」に気圧され、リスクへチャレンジしていく勇気が大きく減退してしまったということなんだろうね。
失敗が怖くなった!? まあ、そういう見方もできそうだ。
ドイツの哲学者ニーチェが、こんなコトを言った。曰く・・
・・名声を失ったら、創りなおせばいい・・金を失ったら、稼ぎなおせばいい・・でも勇気を失ったら、生まれてきた意味がない・・
フムフム・・
ということで、進歩のための唯一のリソースとも言える、勇気あふれるリスクチャレンジ。
ソレのないところに、進化も、深化も、ない・・というわけさ。
私は、そんな日本の体たらくシーンを見せつけられながら、何度、「どうして勝負していかないんだ〜〜っ!!」なんて、心のなかで叫んだことか。
それは、それは、とてもフラストレーションが溜まるゲーム展開ではあった。
でも・・
そう、やっと、本当にやっと、勝負ができそうな雰囲気が出てきたんだ。
それは、レイソルから選抜された伊東純也の登場によってもたらされた。
彼がブチかます、勇気あふれるドリブル突破チャレンジ。
それによって北朝鮮ディフェンスは、少なからず混乱しはじめたんだ。
要は、北朝鮮が抱いていた(このゲームで体感していた!?)日本代表の攻めパターンとは一線(以上を!)を画する、「完璧に異質なプレイヤー」が入ってきたということサ。
それまで北朝鮮ディフェンスは、余裕をもって、日本代表の仕掛けを潰せていた。
そりゃ、そうだ。
何せ、スッと寄せれば、すぐに安全な横パスに逃げてしまったり、次の勝負を「迷ったり」するんだから。
ゲームの経過とともに北朝鮮は、そんな横パスまでも正確にアタックできるようになっていたし、ボールの動きの停滞を予測して協力プレスをブチかませるようにもなっていたんだよ。
そんな北朝鮮の「自信」が、伊東純也という(それまでの日本イメージをブチ壊す!?)危険なドリブラーが登場してきたことで、大きく揺らぎはじめたというわけさ。
それは、わたし自身にとっても、とても貴重な学習機会だった。
やはり、ドツボにはまったネガティブな雰囲気を打開していくためには、大きなリスクを冒しつづけることでチームを強烈に刺激し、マインドを活性化させなきゃいけないっちゅうことさ。
刺激・・
それについては、「The Core Column」で、こんなコラムを書いたことがあった。
モデルは、ラモス瑠偉だったけれど、そこでは、ドツボにはまったチームの、受け身で消極的な雰囲気を打破することで、ディフェンスを活性化させた。
まあ、ここでは、伊東純也が、チームのリスクチャレンジの姿勢を再活性化するための大いなる刺激として機能したっちゅうことだね。
私は、その刺激が、これ以上ないほど劇的な、後半ロスタイムでの(井手口陽介の)決勝ミドルシュートにつながったとすることに躊躇しません。
あっと・・
その劇的ゴールを観ながら、こんなコトも考えていたっけ。
・・北朝鮮は、センターゾーンとゴール前を固めている・・
・・だから、「そこ」を攻略しようとする(入っていこうとする)だけじゃなく、ミドルシュートや、アバウトなアーリークロスなどを使うことも、しっかりとイメージできていなきゃいけなかった・・
それは、仕掛けの変化こそが・・ってな、戦術の大原則のことだよね。
最後に・・
この試合での北朝鮮は、W杯において日本が「やりたい&やるべき」サッカーを、まさに体現していたっちゅう事実。
もちろんチーム戦術的なテーマではなく、心理・精神的な部分での「心の準備」として。
そう、日本の選手諸君は、このゲームで北朝鮮が魅せた強烈な意志を、ビデオを通して何度も体感し、記憶タンクに蓄積しておくべきだと思っている筆者なのです。
ということで、今日は、このあたりで・・
明後日の女子、韓国対北朝鮮、なでしこ対中国が、いまから楽しみで仕方ありません。
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ところで・・
私の、とても近しい友人である「カーラ・ライフ」さんが経営する、鎌倉にある「シーキャッスル」というドイツレストラン。
今年、実に「60周年」を迎えたんだよ。
そのシーキャッスルについては、HPはないから、「このページ」や、「あのページ」、「こんなページ」、またご自分で検索されたページなどをご参照あれ。そのインプレッションでは、「カーラ」が、とても丸くなっているっちゅうことだけれど・・へへっ・・
また、カーラについては、「My Biography」シリーズでも書いたっけね。
彼女が登場するコラムは、こちら(その1、その2、その3)ですかね。
とにかく機会があったら、是非、カーラのところで、ドイツ料理に舌鼓を打ってください・・ネ。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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